六龍が飛ぶ 第42話(中) 大物


紀州のサクラ(先週)
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(photo by APB)

六龍が飛ぶ 第42話(中) 大物

バンウォンはハ・リュンが言っていた明の大国主義のことを思い出します。

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「なぜチョナは朝鮮に脅しばかりかけるのですか?」

「何だと?」

「チョナは、なぜありそうもないことを作り出すのですか?
 何が真実なのかを皇帝に説明させてください」

「何だと?!
 私が捏造していると言うのか?!」

「あなたの従弟があなたから皇帝の世継の権利を奪ったからです」

「もう一度言ってみろ!」

「チョナより年下の従弟が世子となったから、
 チョナがこれまで持っていた勢力のことが心配なのでしょう」

「…」

「だから、皇帝がチョナのことを疑うことを恐れている。
 これが私の解釈です」

「いったい何を言い出すのか?!」

「“朝鮮と女真とか不安定な関係だから、皇帝の座には興味ない。
 野心はなく、この地を守ることに心が奪われている”と、
 自分のことを皇帝からは疑われたくないからです」

「それで?!」

「チョナこそが、
 朝鮮は脅威だと報告している人です。
 だから皇帝は朝鮮に無理難題を押し付けてくるのです。
 そして、望んでもいない本当の戦争となると思いませんか?!
 窮鼠は猫をも噛むと言います。
 チョナはそれを望んでいません」

「誰がそんな、
 私が思ってもいないようなことを言うのか?」

「チョナが掲げている地図は、
 朝鮮と女真からの守備を強化するためですね。
 どうしてそんなところだけを見ているのですか?!
 チョナの大志は中原であり、
 とくに南京であるはずです!」

「他に言いたいことはあるか?」

「チョナが中原(チュンウォン)へと兵を向ける時、
 朝鮮との悪い関係は障害になります。
 また、窮地に陥ったら、死にもの狂いとなるから、
 兵法では“逃げ道は残してやるべき”だと言います」

「朝鮮にも逃げ道を残せと言うのか?」

「そうです。
 チョナには良い札を持っていて欲しいからです。
 朝鮮の強硬派を抑えることができる切り札です」

「良い札と言うのか?!」

「ええ、恐らくこのイ・バンウォンのことです。
 私に道を空けてください。
 決して窮地にたって死にもの狂いになるような戦争は、
 明には仕掛けません。
 どうか遼東半島を通らせてください」

「どうもその通りだったようだな。
 賢いだけでなく、勇気が凄い」

「…」

「加えて、傲慢で馬鹿だ!
 そなたの言葉は、死に値する。
 明日にでも死んで見つかるかもしれない」

「いいえ、私はそうならないことに賭けています」
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気をもみながら待っていたハ・リュン

「どうでしたか?」

「死ぬか、半島を通るかどちらかだ」

「どうしてそんな簡単に言うのですか?
 何と賢い方なのか…。
 どうして私はこんな賢い方に仕えるようになったのか…?」
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そして夜中

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バンウォンは寝ているところを起こされて目隠しをされます。

「私はチョナに会いたいと伝えろ!」

「目隠しをはずせ」

目の前には宴席でした

「驚いたか?!」

「は~」

「もう一つ驚かせてやる。
 入って来てださい」

「!」
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ヨニャンでした

「二人は旧知だと聞いている」

「大君媽媽、ここでお会いできて光栄です」。

「なぜあなたがここに…?」

「私はそなたを殺そうか、道を空けて通そうかと考えていた。
 彼女からそなたのことをたくさん聞いている。
 彼女は大陸でも有数の商団の行首(ヘンス)だ」

「あなたがそんな凄い人だとは知りませんでした」

「私は大君媽媽のことを教えただけです」

「私もそなたも似ている。
 そなたは若い弟に世子の座を奪われたらしいな。
 それに私もそなたを利用して逃げ道を作る。
 皇帝には手紙を出しておく」

「チョナ、そこまで配慮して戴き、感謝申し上げます」
 (ヨニャン)

「一つ条件がある」

「!」

「そなたの護衛の武士、ムヒュルを私にくれ」
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バンウォンは皇帝に会いに出かけます。
ムヒュルとホン・デボンを残し、南京からの帰りに「命懸けで救うから、死を覚悟の戦闘になるだろう」と。

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明の首都・当時の南京へ

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チョンチャングンにジョンを焼いているチョク・サグォン(ユンラン)
彼女は幸せな生活を送っていましたが、王命が届きます。

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ファサダンに出入りしていた記録から“謀反”を企んでいたとの罪状でした。

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「…」
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チョンチャングン(定昌君)は仕えていた男にユンランのことを託していました。

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遼東城

こちらではムヒュルとホン・デボンがすっかり尊敬を集め、兵士たちのために東龍剣法などを指導。

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以前、“無名”の資金源は土地などの資産や仏教界ではないかと書いていますが、ここで明確になったのは、“無名の資金源”は、商業・貿易によるものだったということですね。
このドラマには驚かされることが多いのですが、今日はヨニャンが“大陸での有数の商人”ということでビックリでした。
“大物”でした。


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六龍が飛ぶ 第42話(上) 大国と小国

sakura sakuya

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(2016.03.28 @kawasaki)

六龍が飛ぶ 第42話(上) 大国(朱棣:チュ・チェ)と小国のバンウォン

明の首都・南京に向かう使節団ですが、遼東半島で足止め

出てきたのは明のヤン国を治める第3代・皇帝の4番目の皇太子(チュ・チェ)

バンウォンを脅します

「まずは片腕を落せ!」

そこでムヒュルは縄をちぎり取り、
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長刀を皇太子の首に

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「ムヒュル駄目だ! 彼は皇太子だ!」
 (ハ・リュン)

「俺には関係ない! 
 既に刀は首を落とす寸前だ!」
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「ハ・リュン先生、通訳してくれ」

「話は分かる」
 (チュ・チェ)
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「言っていることが分かるのか?
 では私から紹介するが、
 この男は字も読めなければ、書くこともできない。
 だから皇太子が誰だか分からない。
 ムヒュル!
 お前の頭の中で10数えたら首をはねろ!」
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騒ぎは落ち着いてテントの中

「ははは、お前は気が狂っているようだな」

「…」

「あいつは私の首に刀を向けたから、死ぬ」
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ムヒュルはが太子の護衛から殴られています

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テントの中には半島の地図

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そして机の上には勢力図

チュ・チェとバンウォン

「チョナ。
 我々の方が最初に乱暴なことをしたのではありません。
 我々は皇帝に招かれた使節団です。
 それなのに遼東半島で、
 最初から何の説明も聞き入れられずに逮捕されたのです。
 しかも、チョナは身分を隠して失礼なことをしていました。
 この朝鮮国の王子が脅されたのです。
 王子の護衛官なら当然の行いです」
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「言う通りだな」

金の指輪を外して、
「これをあいつの家族に差し上げてくれ。
 名誉の死だったとな」

「…」
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バンウォンはその金の指輪をテーブルに叩きつけて

 “仁がある王は、その国の大きさで小さな国に仕える”、
 “知がある小国の王は、大国に仕え、友好ができる”という、
 『孟子』の引き合いに出します。

「大国は小国を“仁(温情)”で守り、
 小国は大国を”知(知恵)”と礼節でもって仕えることができます」

「…」

「仁と知と礼節で手を取り合いましょう」

「ふ…」

「しかしチョナは情けで我々を扱わなかったから、
 我々の失礼も仕方ありません」
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「それは『孟子』の“梁惠王(ウェイのフェ王)”の章だな。
 第2巻の3章だ」

「!」

「ふふふ、私も孟子が好きなのだ。
 興味ある人だ」
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「言葉はどこで学んだのですか?」

「私はモンゴル語、満州語、チムール、タタール語、
 それに朝鮮語を話すことができる。
 アボジは高麗から側室をもらっているからな。
 私の乳母は高麗から来ていた」

「いえ、もう高麗ではありません。
 朝鮮という国名に改めています」

「ははは、そうだったな。
 新国を作ったのだったな」

「チョナ、どうか私の護衛の武士を救って下さい」

「いや、私の喉に刀を向けた以上、許せない。
 あいつだけでなく、
 私の護衛達にも責任があるから全員を殺す」

「ええ、では全員を殺して下さい。
 しかし、その前に彼を戦わせてください」

「どうも自信がありそうだな?」

「いいえ、自信はありません。
 彼には武士としての希望があり、大志もあるから、
 これまで私について来ているのです。
 こんな死に方はすべきではありません。
 どうか武士として戦わせて下さい」
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「面白い!」
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バンウォンとムヒュル

「大丈夫か?」

「…」
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「お前は命懸けで俺を救ってくれたのに、
 俺にはお前を守るだけの力量が足りない」

「…」

「俺ができたのはお前に戦う機会を与えることだけだった」

「では…」

「生き残ることがお前の仕事だ」

「それだけで十分です」

「では一緒に生きていこう。
 俺にはお前が必要だ。
 お前が生きることは俺が生きていくことと同じだ」
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ここからは次のサイトで楽しめます
http://dramacool.me/six-flying-dragons-episode-42.html
(今月央の引用です)

勇気付けるホン・デボン

「ムヒュルや。
 チョク・サグォンとバンジから気づいたのは、
 25の東龍剣法の型だ。
 まだ実践には使わせていないのは申し訳ないが、
 あれできっとやれる」

「しかし、もしも上手くいかなかったら、ハルモニの世話を…」

「いいや、嫌だ!
 お前が生き残って面倒をみるのだ

「東龍剣法だ!」
そう言ってホン・デボンはムヒュルを勇気付けます。

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明の兵士たちの歓声の中、皇太子の配下の最強の兵士との決闘が始まります。

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「ふふふ…」
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「ムヒュル!
 ここは静かな湖だと思って落ち着いて…、
 深く息を吸って…」

「師匠の方が緊張していませんか?」

「え?!」
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ムヒュルは勝ちます

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「お前が勝者だ! 何が望みか?」
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「今日、この私が行ったことで、
 あなたの護衛の者たちも処刑されると聞きました。
 どうか彼らの命を救って下さい」

「なぜ私が?!」

「護衛というものは何かを誰かを守ることです。
 彼らも同じ考えのはずで、
 またいつか何かを守りたいのです。
 それに、彼らの今日の護衛は素晴らしかった」
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「…」
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「…」
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「…。
 この男はお前たちのことを救うようにと希望している。
 その望みを聞いてやろう」

「…」
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目と目を交わすムヒュルとバンウォン

「…」
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チュ・チェとバンウォンは二人になって

「そなたは5男だったな。
 それにしては良い武士を部下に持っている」

「…」

「朝鮮は我々の脅威だ。
 だから明の国には通さない。 帰ってくれ。
 誰一人国境を越えさせない」

「チョナ…。
 では皇帝の使者を送れという伝書はどうなりますか?」

「私には関係ない」

「…」

(皇太子が広げている地図には“南京”:明の新しい首都)
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(このシーン、つづく)

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二人の太子と王子の対話は「梁惠王章句下(『孟子』第2巻 3章)」より。

惟仁者爲能以大事小
惟知者爲能以小事大

(訳は)
仁の人だけが大国でも小国を尊重して交際できます。
智の人だけが小国でも大国と上手に交際できます。

(参考サイト)
http://sorai.s502.xrea.com/website/mencius/mencius02-03.html

バンウォンこと第3代王・太宗はこのように“明”との関係を築き、朝貢の一方では書籍、薬剤などを輸入して実利を得ました。
また、日本との貿易を合法化するために、倭人(日本)のための宿舎をプサンと慶尚南道にもう一か所建設したことも史実です。


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六龍が飛ぶ 第41話(下) 明の皇太子


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(桃の花 2016.03.23 @kawasaki)

バンウォンは、チョン・ドジョンやヨニの計略で逮捕されたので、身の証をするために「チョヨンの前で尋問してくれ」と主張。
しかし、巡軍府(スングンブ:当時の警察)の尋問室では、チョヨンに計略が暴かれたために、時間がないと、チョヨンの首を絞めるイ・シンジョクでした。

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六龍が飛ぶ 第41話(下) 明の皇太子

巡軍府に向かったバンウォン

あの兵士が「ちょっとお待ちください」と時間稼ぎ。

イ・シンジョクはチョヨンが計略に気づいたために、絞殺しました。
入って来たチョン・ドジョンは自害に見せかけるためにチョヨンを独房に戻すようにと指示。

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「チョヨンは自害した」
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「そんな嘘が信じられると思うのか?!」
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バンウォンとチョン・ドジョン

「なぜチョヨンを殺したのですか」

「殺してはいない」

「私も殺す気ですか? 最後には…?」

「大君媽媽。 
 チョン・モンジュが死んだ時に、
 私は決して躊躇はしないと決めました。
 辛抱強く手順を踏むことで多くの犠牲が出ることを知ったからです」

「それは良かった。 もう遅すぎるが…」

「ええ、後悔しました。
 そして、靖安大君と共に、
 二度とあんな間違いを犯しはしないと決めたのです。
 5年で良いので、5年間は離れてください
 コジェに移送します」

「5年間か…バンソクがまた5歳年を重ねる…」
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チョン・ドジョンはバンウォンが拒否すると強制手段を取らざるを得ないとして、ソンゲには「流刑にはしないものの、5年間は辺境に住んでもらうことにした」と報告。
ソンゲも決心します。

しかし、ここで外交問題が発生しました

倭寇を明国が逮捕した際に、朝鮮のスパイだと自白したとのこと。
外交ルートでの連絡では、大君の誰かを明国に使わして、事情を説明せよというもの。

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ミン・ジェは
「人質を求めているのだ!
 間者だと?! 言いがかりだ!」

「あの悪名高い皇帝は、ますます傲慢になっている。
 2万もの官僚を殺したと聞いています」
 (ハ・リュン)
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チョン・ドジョンはバンウォンに二つだけしか選択肢はないと言って、
「辺境のコジュで5年間暮らすか…」

「もしや…」

「その通りです」

「では、私を明国に使者として送ると言うのですか?」

チョン・ドジョンは明国で皇帝の怒りを買って、殺されるか、明で流刑になるリスクが大きいものの、「チョナは大君媽媽の能力を高く評価しているから心配していたのです。皇帝を説得できるのは、その能力の靖安大君しかいません」と。

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「行ってやろうじゃないか、
 そして1年以内に名誉の帰国をする」
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外で聞いていたイ・ソンゲは、
「無事朝鮮に名誉の帰国をしてくれ」

「…」
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涙を流しながらこれまでの書類を燃やすプニ
バンウォンはそこに報告に行きます。

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「…」

「媽媽…」
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「班村(バンチョン)に移り住んでくれ。
 言いたいことはあるだろうが、
 もう俺のやることや、
 サンボンのやることには巻き込まれてはいけない」

「どうして突然…? なぜですか?」

「俺が願うことは、
 お前がとにかくこの混乱から離れることだけだ。
 それが確かだと解れば…」

「そして、どうするつもりですか?
 安心して“野獣”に戻れると言うのですか?」

「んん、自由に…」
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「そんなことしないで下さい。 お願いです」

「…」

「あなたがそうなると、
 私はあなたのことが心配で班村で暮らすことができなくなります」

「俺が野獣になろうが怪獣になろうが、とにかくここを離れるのだ。
 俺に何があろうと、俺が死んでも…。
 “プニはどこかで微笑んでいる”と思っていたいんだ」

「私が昔、あなたと友達だった頃、
 大君媽媽に話した“好きな理由”のことを覚えていますか?」

「…、俺が
 “死にそうには見えないから…”だったな」

「んん…」
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覚悟をして使節団は中継点のユドン城(遼東半島の城)へ

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バンウォンはムヒュルとホン・デボン、そしてハ・リュンを連れています。
ハ・リュンが明の言葉で皇帝の命によって来たことを告げます。

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早速、「逮捕しろ」の歓迎

「どうなるのですか?」
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「始まったようだな。
 大陸では危険な場所ばかりだと聞いている。
 旅には良いことは何もない。
 予想がつかないのだ」
 (ハ・リュン)

「出発の時から嫌な予感がしていた」
 (ホン・デボン)
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そこに、チュ・チェ

「お前たちは問題ばかり起こす。
 女真族との連合を結んだと聞いている。
 お前らも女真と同じく蛮族だ」
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# チョン・ドジョンが商館を通じて女真族と連絡・密約を結んでいたからでしょう。

ハ・リュンに通訳をさせて、バンウォンは、
「よく聞くのだ。
 お前は死にたいのか?!
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「え?!」
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「お前は何者か?!」

「俺はイ・バンウォンだ。
 そっちは誰なのか?!

「俺はチュ・チェだ」
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# チュ・チェは朱(チュ)氏・明王朝の太祖・洪武帝の4男で、後の第3代皇帝・永楽(ヨンナク)帝

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最初から難関となった遼東城の通過
多分にフィクションはあるにしろ、バンウォンとチュ・チェの境遇はよく似ており、また二人には共通の野心があります。
バンウォンは30歳になる前で、チュ・チェは7歳年上です。
(詳細は週末に書きます)


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六龍が飛ぶ 第41話(中) バンジとヨニャン


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(2016.03.21@kawasaki)

六龍が飛ぶ 第41話(中) ヨニャンに再開するバンジ

キル・ソンミは、ヨニャンとユクサンに急を知らせます

ヨニャンは、
「チョヨンが捕まったに違いない。
 そうでなければ裏切りか、計略に利用されたかだ。
 全員に向こう3か月は身を潜めるように伝えて下さい」

チョヨンは明国に行く予定だったので、この件はヨニャンが直接扱うとして、ユクサンにはタムナのファドに3か月いるようにと指示。

キル・ソンミと二人だけになって、ヨニャンは息子のイ・バンジが向かっていることが伝えられます。

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剣士の死体を見つけ、「分散してすべての怪しい者を全て逮捕しろ」とナム・ウンが命令。

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無名のメンバーはいくつかの隠された出入り口から脱出を図ります。
ただし、バンジが転がって来た石ころから一つの抜穴を発見。

中に入るとヨニャン

「!」

「…」

「オモニ…」

「そうだわ」

「どれほど会いたかったことか…」

「…」

「これまでずっと探していました。
 それがこんなところで…ようやく会えるなんて…」
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「タンセや」

「本当に俺たちを捨てたのですか?」

「…」

「話はプニから聞いています。
 捨てて、探すこともしなかったそうですね。
 可哀想なプニを抱いてやることもせずに、
 “忘れるように”と言ったのですね?」

「…」

「どうか答えて下さい。 どうか今…」

「その通りだわ」

「全部…、全部がオモニのために引き起こされたんです!
 オモニを探している時にサンボンに出会った。
 そして、
 オモニを探すためにこの刀の使い方を習ったんです」

「…」

「でも俺たちを“探してはくれなかった”と…。
 “探しもせずに捨てた”と…」

「その通りだわ」

「ではなぜ俺の前に現れたのですか?」

「もしも私があなたにしたことに罪の意識があればだけど…。
 オンマにできることは一つだけだわ。
 あなたを救いたい。
 だから、すぐにチョン・ドジョンのところを去りなさい。
 ここまでにして、チョン・ドジョンと縁を切りなさい。
 あなたの人生を大切にするためよ。
 彼には大きな理想があるけど、
 大きすぎる理想は歴史には残らないわ。
 前例がないことだからだわ。
 そんな国は不可能なのよ、タンセや」
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「歴史にはなかったことだわ。
 あなたはプニのように良い国を作ろうとしているけど…」

「いいや、オモニ。
 おれはプ二とは違って、
 夢のようなものも何も信じたことはありません…。
 オモニが捨てたと言うプニを…、
 プニの夢を守ってやることだけが俺の全てです。
 守る為なら何でもします」

「だから我々に立ち向かうの…?
 タンセや、私はイソ村で娘時代から10年ほど過ごしたわ。
 “無名”の首長であることだけが私の自己表現だった。
 あなたがプニの夢を守ろうとするなら、
 この場で私を殺しなさい。
 世の中はあなたの全てを叶えてはくれない。
 あなたがサンボンを選ぶなら、私を殺しなさい」

「…」
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そこにキル・ソンミ

「私はずっと、
 あなたの腕の中で死にたいと思っていたわ。
 あなたがそう決めたら手紙を頂戴。
 私は純粋だったあなたに邪気を植えてしまったことを罪に思っています。
 唯一の罪だと思っています」

「…」
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「それと、サンボンに伝えて欲しい。
 “無名はたとえ全員が死んでも、決して消え去りはしない”
 “私たちは人間の心”だからです」

涙のバンジを置いてヨニャンとキル・テミは去ります

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サンボンに報告するナム・ウン

「幾人かの配下の者が逮捕される前に自害しました」

「では幹部は全員脱出したということなのか?」
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1年前の“桂の花が咲く前に摘み取る”という暗殺計画には、チョヨンの筆跡があったこと、商館では退位する前から定昌(チュンチャン)君との取引関係があったことが分かります。

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チョ・ジュンはチョンチャン君や関係する高麗貴族を処刑するよう、王命を貰おうと。

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娘の頃に餓死寸前だったヨニを救ったのはチョヨン

「なぜ裏切ることになったのか?」

「生きたかったからです。
 私はたくさんの有力者に媚びを売って情報を引き出していました。
 そして殺しました。
 あの時期は生きた気がしませんでした」

「…」

「そんな私を救ってくれたのがサンボン先生でした」

「利用されていると思ったことはないのか?」

「利用されようとも、私の夢のためです」

「その夢は実現しない」

「確かにどんなに生きても結局は誰しも死ぬと仰いましたが、
 私は生きている限り夢を追います。
 素晴らしいと思いませんか?」

「出ていってくれ。
 あなたの敵に向かってそんなことは言うな」

「救って頂き、
 本当に感謝しいたことを伝えたかったのです。
 お元気で…」
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バンウォンは「チョヨンを前にして尋問してくれない限り、一切食事はしない」と断食での抗議

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ジラン、バングァそしてバンガンがソンゲに、“尋問”を頼みます

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チョヨンは、イ・シンジョクに「この乱世では人を信じるのではなかった…」と。

「貴族でも学者でもないお前が自分の名誉を守ることはない」
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「下層階級出身の私にだって、
 女として、そして間者としての誇りがあります」

そこに手紙を持たせた兵士がやってきて、「手紙は確かに受け取ったようです。傘石は元に戻しました」と。
そして、イ・シンジョクの縄を解きます

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ここでチョヨンは全てが罠だったことを知ります。

「イ・シンジョク!
 あなたは自分の名誉はどうなるのかと言いながら、
 私に救われようとした。
 “無名”とは関わりたくないと言いながら、あなたは!
 それに、無名では傘石をずらしておくのが受け取りの印だわ」
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母と息子…。
二人が昔のように、イソ郡の村で静かに暮らせるようなことになるのか…?

ところで、日本での女優活動を終えたユン・ソナでした。
このドラマでは第41話までのチョヨンとしての出演となります。
なお、“無名”の出先として情報活動をしていたファサダンは「花事団」と書きます。
また、ヨニはチョヨンのことを「大房(テバン)」と呼んでいます。
テバンとは市場や商業グループの長の肩書で、「行首(ヘンス)」とも呼ばれます。
さらに、フィクションとは言え、チョヨンの“無名”での実名のチ・チョンテは「池天泰」と書きます。


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「六龍飛天」 ラストページ

リアルタイム視聴のみなさまに限らず、物語はちらりとでも結末を覗いてみたくなる…?
エンタメのニュースの中にはまとまった記事があったので、コピペ+編集しておきます。

# 以下、コメントを挿入します。

まずは第49話(Kstyle Newsより)

第49話では、ますます残忍になるイ・バンウォン(ユ・アイン) に失望したムヒュル(ユン・ギュンサン) の姿が描かれた。

ムヒュルは祖母ミョサン(ソ・イスク) が町の人たちから攻撃され、さらに心が揺らいだ。
ミョサンはムヒュルに「お願いだから、ここから離れよう」と哀願した。

この言葉にムヒュルは、イ・バンウォンに「ここから離れます。僕がなぜ、大君に従っていたのか覚えていますか。世の中の人々を笑顔にする政治。
しかし、「今誰が笑っていますか。笑っている人を見ましたか」と聞いた。
結局イ・バンウォンは「だったら行け。心変わりする前に」と話した。

プニ(シン・セギョン) もイ・バンウォンのそばから離れると明かした。
プニは「バンチョンの人々を解放してくれるなら(#)、みんなでここを出る」とお願いした。
結局、彼女の切実な眼差しにイ・バンウォンは「行け」と話した。

# 「第1次王子の乱」の際にチョン・ドジョンに加担したからです。

イ・バンウォンは、自分の味方だったムヒュル、プニを送った。
イ・バンウォンは「僕はもっと強くなるだろう、そしてもっと寂しくなるだろう」と苦い表情をした。

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元記事配信日時 : 2016年03月21日22時42分
記者 : キム・ガヨン

そして、最終第50話(同じくKstyle Newsより2つの記事

歴史は流れる。
「六龍が飛ぶ」の結末が教えてくれた事実


最終回は、「根の深い木」と繋がりながら新概念のエンディングを飾った。
ドラマは人々の死で血の色に染まったまま始まった。
イ・バンウォン(ユ・アイン) を生かそうとする人々と殺そうとする人々の戦いが繰り広げられた。

ムヒュル(ユン・ギュンサン) はキル・ソンミ(パク・ヒョクグォン) を殺した後、チョクサグァン(ハン・イェリ) とイ・パンジ(ピョン・ヨハン) が対決する場に駆けつけた。
イ・パンジに向けたムヒュルの刀にチョクサグァンは息を引き取った。
チョクサグァンは「素晴らしい剣術を持っているのに人々を守ることができなかった」と自責し、イ・パンジは「君の過ちではない」と彼女を慰めた。

また、プニ(シン・セギョン) はイ・バンウォンに「地、そして百姓たちの夢、それだけは忘れないでほしい。それでこそ虫だけにはならないと思う。それでこそプニはどこかで笑うと思う」という手紙を残して離れた。

それから2年後の姿が描かれた
イ・バンウォン(ユ・アイン) はついに朝鮮の3大王太宗になり、非情な政治を繰り広げた。
太宗の王妃ウォンギョン王后(コン・スンヨン) は憤った。

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# ダギョンの兄と弟を“賜毒”で自害させたからです。
この1410年のことは、昨日の<王妃たちの王朝③>を参照ください。

イ・バンウォンは息子イ・ドを見ながらチョン・ドジョン(キム・ミョンミン)、プニなどを思い出した。
イ・バンウォンはムヒュル(ユン・ギュンサン) にイ・ドを預けながら「僕ではなく、恋しい人たちに似ている」と話した。

ムヒュルはイ・バンウォンにプニの居場所を知っていると言い、出会いを取り持った。
しかしプニは、イ・バンウォンに会うともっと辛くなるだろうとそれを拒み、偶然出会ったイ・ドを抱きしめながら涙を流した。

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# バンウォンの3男・後の第4代王・世宗を演じるのは、バンウォンの少年時代を演じたナム・ダルム(남다름)
彼でないと務まらない役だと思いました。
ちょっとウィットも感じましたが、それはプニが「あの方を思い出します」と、「一度だけ抱いても良いですか?」と聞いたからです。

それから数十年の歳月が流れ、プニはお婆さん(ユン・ユソン) になった。
久しぶりに都城に来たプニは、ハングルを見て驚いた
プニはチョン・ドジョンの墓に行き、「おじさん、バンウォンの息子が大きな事をやりこなした」と言いながら目を閉じた。

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# おばあさんになったプニは、「偉業をなしたアジョシなのに、こんな墓なのね…」

実は、イ・バンウォンはプニに会いに行った当時、彼女に会っていた。
しかしイ・バンウォンはプニを見送り、寂しい政治を続けた。
そしてイ・バンウォンは息子イ・ドを見つめながら、自身が夢見た朝鮮を率いる姿を映した。

このドラマは時代劇の大家キム・ヨンヒョン、パク・サンヨン脚本家とシン・ギョンスプロデューサーがタッグを組んで話題を集めた。
さらに、俳優たちの好演で完成度の高いドラマに仕上がった。
特に主人公イ・バンウォン役を演じたユ・アインの演技は毎回感嘆を誘い、彼は“アイン時代”の全盛期を享受した。

三拍子揃った「六龍が飛ぶ」は月火ドラマ1位の座を守り、最終回は17.3%を記録した。

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元記事配信日時 : 2016年03月22日23時03分
記者 : ソン・ヒョジョン

キム・ヨンヒョン&パク・サンヨン脚本家、世界観まで連結した時代劇の名コンビ

キム・ヨンヒョン、パク・サンヨン脚本家は名実共に時代劇の名コンビだ。
「善徳女王」「根の深い木~世宗(セジョン) 大王の誓い~」を通じて、既に熱いファンを確保したスター脚本家だ。
彼らは「六龍が飛ぶ」を通じて、3作品の世界観を連結しようとした。
多少冒険になる可能性があったが、脚本家たちの大胆な挑戦は視聴者を熱狂させた。

前作のようにキム・ヨンヒョン、パク・サンヨン脚本家の筆力は視聴者を魅了させた。
フィクション時代劇に合わせて実際の人物と、仮想の人物を適当に構成して面白さを加えた。
歴史自体はネタバレだったが、フィクションを加えて結果よりも過程に力を入れた。

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# 最終話には 『根の深い木』で脇役を演じた俳優たちが数人出てきます。
プニに向かって、「ハルモ二だって10日もあれば覚えられますよ」と。

視聴者の深い信頼

全50話という長編にも関わらず同時間帯の視聴率1位を守り、底力を誇示しながらウェルメイド時代劇を完成させた。
10月5日に放送をスタートした「六龍が飛ぶ」は全50話という長編にも揺れなかった。
脚本家、俳優、視聴者の3拍子が完璧に調和した。

信頼できる脚本家、信頼できる俳優たちが集まっただけに視聴者は「六龍が飛ぶ」を信頼して視聴した。
キム・ヨンヒョン、パク・サンヨン脚本家の新作を待っていたファンたちは、前作と世界観が繋がるという説明に興奮し、昨年10月から月曜日と火曜日の夜には「六龍が飛ぶ」を見守った。

視聴者の信頼は、作品に対する愛情に繋がった。
作品の一部だけを見ることではない。
真意を理解し、各人物の本音を読もうとした。
単純に放送を通じて出会う作品と視聴者の関係ではなかった。
その中で共通した世界が存在し、これは視聴率をはじめ、話題性が証明された。

視聴者は6ヶ月間、義理と信頼で見守った。
疲れるときも「六龍が飛ぶ」の最初と最後を見守った。
視聴者の熱い支持があったから第1話から第50話まで、無事に放送することができた。
「六龍が飛ぶ」が視聴率1位をキープできた背景には、制作陣と俳優の呼吸だけではなく、作品と視聴者の呼吸があってこそ可能だった。

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元記事配信日時 : 2016年03月23日06時53分
記者 : ホ・ソルヒ

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先日の“ラストページを前に”では、バンジのことが心配。
ヨニャンとプニの将来を期待と書きました。

最終話ではバンジと母のヨニャンが大陸に行くことになり二人はハッピーエンドでした。
母親のヨニャンは“大陸では豪商”だということが暫くすると分かります。

したがって、若き4人の龍たちは生き残ります。

こちらKJSでは4月25日が「六龍飛天」の最終です。
リアルタイムでご視聴の皆様も、4月をもう一度「六龍飛天」で楽しんで、また、KJSを応援して下さると幸いです。


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六龍が飛ぶ 第41話(上) 仕組まれた罠


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(2016.03.20@kawasaki)

六龍が飛ぶ 第41話(上) 仕組まれた罠

“無名”との関係で逮捕命令が出されたバンウォン

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巡軍府(スングンブ:警察)

イ・シンジョクとチョヨンは「無名との連合がいつからなのか?」と拷問に遭います

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謹慎させられているバンウォンは、チョヨンが急いで屋敷に来たのと同じ時間にチョン・ドジョンがやって来たので計略だったと知ります。

…しかし、証拠は何もない。
 ただし、サンボンはこの機に俺の計画を知るだろう。

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ソンゲを前に、チョ・ジュンはナム・ウンに、
「本当に靖安大君は無名と関係があるのか?」
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「無名の一員だと分かったチョヨンと会っていたからだ」

「しかし、なぜなのか? 何か証拠でもあるのか?」

ソンゲは、
「証拠は不要だ。
 問題は王子のくせにそんなことにかかわっていることだ」
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ナム・ウン、チョ・ジュンおよびシム・ヒョセン(世子の専任)に対してチョン・ドジョンは

「チョナは世子にとっての脅威となることを気遣っている。
 まだ建国したばかりで体制が固まっておらず、
 民心も不安になる。
 決して見過ごせる問題ではない」

シム・ヒョセンは、
「靖安大君は普通の人ではないから、
 この問題を早く解決すべきだ。
 だいたいイ・シンジョクはいつから仕えているのか?
 奴の方が最も不埒ではないか?」
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(写真左:シム・ヒョセン)

獄の中でチョヨンは、

…自分はここで死んでも構わないが、
 もしもイ・バンウォンの心が変われば、
 批国寺を失うことになりかねない。
 早く組織に連絡を取らないといけない。

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そして、イ・シンジョクに、
「昨日までは捕盗庁(警察)の幹部だったのに、
 なんということになったでしょうかね」

「黙れ!お前のお陰で台無しになったんだ!
 俺は濡れ衣を着せられたんだ」

「私だって背中から刺されたことは同じです」

「ああそうだ、あのヨニが仕組んだんだ。
 サンボンに仕えていることを良いことに、
 権限を振るっている。
 私はあんな下層の女にはめられたんだ」

「私もよく分かっています。
 あなたは無名とは無関係だわ。
 こんな状況では私の言葉は通用しないとは思うけどね」

「昨夜、靖安大君と一緒にいただけで捕まった」

「私が救いましょうか?
 簡単なことだわ。 短い文書をだすだけだわ」
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バングァ、ハ・バンガンを前に、ハ・リュンは、
「サンボンは私兵を抱えている王室の力を削ごうとしている」

「どうしたら良いのか?」とのバンガンの質問に、
ハ・リュンは、
「イ・ジラン将軍と会うことです。 そして、
 もしも“靖安大君が無名との関係があるとすれば、
 まずは組織を調査すべき”だと、
 言い張るように仕向けることです」

「もしも分かってしまったら、どうするのか?」

「そんなことはないでしょう。
 むしろ、この件ではチョナの負担となるからです」
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「将軍!」
 (バンガン)

「落ち着いくんだ!
 無名とは関係ないという証拠もないのだ」
 (ジラン)

「関係があるという証拠もありません」
 (ヨンギュ)

「もしもバンウォンに疑いの目が向いたら拷問となる」
 (バングァ)

「そうだ。大君とはいえ、法が適用されるはずだ」
 (バンガン)
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バンウォンとイ・ソンゲ

バンウォンはイ・ソンゲに、
「なぜチョヨンと一緒にいたのか、
 チョヨンと共に尋問を受けさせて下さい」

「この問題を公にするつもりなのか?」

「自分の身を明かしたいからです」
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ソンゲはこんな問題に王子がかかわっていることは、自分の恥さらしになるだけだと、警察沙汰にはしたくないと拒否。
バンウォンは、
「アバママやサンボン先生には従うことはできません」

「お前はまさか世継ぎになるつもりなのか?
 既に世子は決めている。
 もしも、そんな気があるなら、私や兄弟、
 それにサンボンに対する謀反と同じだ。
 そんなことを考えているのか?」

「アバママ…」

「お前の欲望は満たされはしない。
 私の愛情が残っている間に、そんな欲望を捨てるのだ」

「欲望…ですか? 
 なぜ私の夢を“欲望”だと言うのですか!?

「…」

「アバママは決して王になる夢は持たなかった。
 これは義案大君(バンソクのこと)とて同じです。
 しかし、彼が世子に選ばれた。
 私は王になる夢をずっと持っていました。
 それなのに、なぜ私の夢を“欲望”だと言うのですか?!
 私にそんなことは言わせません」

バンウォンは怒りを露わにします

「…」

「もしも無名と手を組んでいると疑うならば、
 その証拠を見せて下さい」
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カプンは、
「本当に大君媽媽は無名と手を組んでいるのかしら?」

「そんなことはない。 これが権力抗争というものだ」
 (ホン・デボン)

「プニ姉さんと仲間は班村(バンチョン)で暮らすそうだわ」

「カプンも一緒について行きなさい。
 私はバンチョンで宿屋を開くわ」
 (ミョサン)
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プニとムヒュルはヨニに会いに行きます。

ヨニは、
「大君媽媽に何が起きようとも、あなたたちには関係ないわ」

「関係ないですって?」
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「あんたはバンチョンに行くのでしょう?
 良い機会だわ。あなたの仲間にとってもね」

「靖安大君媽媽はどうなるの、オンニ?」

「これは大君の欲望から生じたことだわ」

「“欲望”ですか? いいえ違います。
 なぜ大君媽媽の欲望だと言うのですか?」

「盗賊の食べ物への欲望と同じようなものよ」

「そんなことと同じにしないで下さい。ア~ッシ!
 (ムヒュル)
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「それよりも靖安大君媽媽はどうなるの?」

「牢屋から出て政治に戻ることは疑わしいわ。
 サンボン大監がそうさせないわ」
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ムヒュルはプニに、
「自分の決断に従ってください。
 俺は大君媽媽の傍にいることにします」
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イ・シンジョクはチョヨンの頼みを聞き入れて、配下だった兵士に手紙を届けるように頼み入れます。

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しかし、この手紙はイ・シンジョクからまずは、チョン・ドジョン宛に届きます

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全てがチョン・ドジョン、ナム・ウン、イ・シンジョク、そしてヨニが仕組んだ罠でした。
目的は二つあり、一つは“無名”のリーダーをあぶり出すこと、二つ目はバンウォンからすべての勢力を剥ぎ取り、名だけの大君にすることでした。

次の段階と言って、今度はヨニにすべての過去のファサダン(花事団)の帳簿、記録を準備させます。

「これは我々の3つの敵の、ワン一族(#)、
 無名そして靖安大君を潰すためだ」
 (ナム・ウン)
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# 長男の芳雨を支える高麗貴族でバンウの外戚にあたります。

“無名”宛の手紙は通信手段として利用されている、塀の瓦の中に隠されます
しばらくすると無名の一員が手紙を受け取りに現れます。

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後をつけるファサダンの剣士

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そしてチョン・ドジョンはナム・ウンとバンジに、
“無名”の全員を逮捕しろ

手紙を隠す場所を聞き出したドジョン達は、ファサ団の剣士に無名の連絡員の後を付けさせ、その後をナム・ウンとバンジが率いる軍が向かう計画。

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しかし、キル・ソンミが剣士を阻止

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石塀や石柱などの1番上に載っている石や瓦のことを“傘石”といいます。
“無名”では受け取りの証に、この傘石をずらします。
しかし、手紙を入れた兵士はこのルールを知らないので、ずれていた傘石を元に戻します。
つまり、“無名”以外の者が触れたことがバレます。

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王妃たちの王朝 ③

<王朝絵巻 シーズン6>

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(photo by nana@ibaragi)

王妃たちの王朝 ③


ドラマ「六龍飛天」では、ダギョンはバンウォンとプニを前に、
「二人は結婚しなさい」と言います。

「その話は後にしよう」と、
二人だけになった際にバンウォンは、

「嫉妬か?」と問います。

しかし、ダギョンは、
「あなたは何を考えているのですか?!
 (政治の為なら)100人の側室を持っても、
 私は構いません」

ダギョンは後の元敬(ウォンギョン)王后・閔(ミン)氏です。
ダギョンは17歳、李芳遠(イ・バンウォン)が15歳の時に結婚しました。

ドラマではバンウォンが「王になる」との決心を既にプニに話し、またダギョンもバンウォンを励まします。

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1.バンウォンの即位の前

元敬(ウォンギョン)王后・閔氏の実家は高麗時代からの名門で、その資金力でバンウォンを支え、私兵を雇い勢力拡大を支援しました。
ドラマにもあるように政治好きのダギョンは、父親の閔ファミリーの家長のミン・ジェからの情報を得て、実際にも政敵からバンウォンを守ろうとするだけでなく、武器の調達を進めました。

ドラマでは、バンウォンが積極的に動きますが、当時は15歳でした。
実際はおそらく、イ・ソンゲとダギョン(17歳)の父親のミン・ジェが決めた政略結婚だと思います。
しかし、夫婦仲がとても良かったと伝えられています

なお、<王朝絵巻>では悪女のことをたくさん書いたつもりですが、他方で私は、良妻賢母の代表はダギョンだと思っています。
ドラマで描かれるのは史実で、上記のようにバンウォンを王にするために実家の勢力を活用して、言葉での励ましだけでなく、兵士、武器などの“実力”で支えました。

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<朝鮮王朝>の中期・後期になると側室の子が王になるなど、正室から男子が生まれなかった例も多々あります。

しかし、初期の頃の第4代王・世宗の昭憲(ソホン)王后・沈(シム)氏は8男2女。
李成桂(太祖)の第一夫人であった神懿(シスイ)王后・韓(ハン)氏は6男2女。
そして、この元敬(ウォンギョン)王后・閔(ミン)氏は4男4女と、この3人の正室が<王朝>での子供の数ではトップスリーです。

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2.バンウォンの即位の後

ところが、バンウォンは自分が即位した後は、外戚となった閔氏一族の政治介入と、その勢力の分散を図りました。
そのために、地方の豪族の娘を積極的に側室にしました。
これは“公務”の一面だと思いますが、
「いったい誰のお蔭で王位に就いたのですか?!」と、ダギョンがバンウォンを叱ったとの逸話もあります。
やはり、そこそこでないと嫉妬が生まれるのかもしれません。
いえ、『朝鮮王朝実録』では、バンウォンが後宮を増やすことに王后は激しく嫉妬したとのこと。
“プライベート”でも、バンウォンはダギョンの方を見なくなったようです。

(ドラマで詳細が描かれなかった点はここです)
1406年には、長男を世子に選ぶという自然の成り行きが行われたものの、その世子にダギョンの兄たち(ミン・ムグとミン・ムジル)が両親の不仲のことを吹き込むなど、バンウォンを陥れようとするものだから、バンウォンは彼らを流刑に処しました。
それでも彼らの不満と暴言は収まらず、1410年に自害(賜毒)させました。
閔氏一族の家長・ミンジェが亡くなった(1408年)、2年後のことでした。

そうして、当然ながら元敬王后との仲がますます冷え切っていったことと思われます。
バンウォンの側近たちからは、王妃を廃妃(ぺビ)にするようにとの要請も出したほどです。
しかし、建国の“内助の功”のダギョンにまで罪をなすりつけるのは影響が大きすぎるとの判断なのか、廃妃については却下しました。

元敬王后は、廃妃の話も持ち出されて、悲しんだと思います。
ただし、息子の忠寧(チュンニョン:3男)が1418年に、バンウォンからの禅譲により後の第4代王・世祖となります。
ダギョンはこれを見届けた後の1420年に、56歳で世を去りますが、これが最後の幸せだったと思います。
さらに、現代の目から見ると、彼女が良妻賢母であったことに加えて、ハングルの創製者(世宗)を産んだことは、歴史的な功績だと言っても過言ではないと思います。

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まとめておきます。

第3代王・太宗(テジョン:李芳遠)
元敬(ウォンギョン)王后・閔(ミン)氏


長男・譲寧(ヤンニョン)大君
次男・孝寧(ヒョニョン)大君
3男・忠寧(チュンニョン)・第4代王・世宗(セジョン)
4男・誠寧(ソンニョン)大君
(公主は4人)

(その他、側室から21人:以上合計29人)

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上記のように、ドラマではダギョンが、「100人の側室がいても、構わない」とのセリフがありました。
プニとの結婚の話を彼女から言い出すとは意外でしたが、それは彼女が“大物”だったことの象徴的な描写だと思います。
実際にバンウォンには12人もの側室がいて、正室と側室とを合わせると29人の子を持つことになります。
<朝鮮王朝>の王の中では一番の子沢山でした。
バンウォンにつづくのは第9代王・成宗で28人です。

(プニ)
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(このシーンは最終話でもプニの追憶の場面で出ます。
 愛し合っていたものの、プニは村のリーダーの道を選びました)

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六龍が飛ぶ 第40話(下) 白い封書


春をお届けしています
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(photo by nana @ibaragi)

六龍が飛ぶ 第40話(下) 見え透いた白い封書の中身

外で待っていたプニ、バンジ、ムヒュル

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「私はお前たちに耕す土地は与えないが、
 組織のみんなが住めるように、
 パンチョンの土地を与える」
 (ドジョン)

「“パンチョン”ですか? 
 あそこは成均館の傍の村ですよね」
 (ムヒュル)

「そうだ。
 成均館の儒学者や儒学者を支援するためにポウン先生が作った村だ」
 (バンウォン)

「ポウン先生が亡くなってからは誰も住んではいない」
 (ドジョン)
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プニは大きな感謝の気持ちを示して、赤い封筒をドジョンに返します
また、白い封筒をバンウォンに返そうとします。

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しかし、バンウォンはまったく無視してその場を離れます。

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プニはバンウォンを追います

「本当にありがとうございました」

「…」

「実はこの手紙は…」

「捨てろ」

「…?」

「二度とそんな嘘の手紙で遊ぶな」

「…?」

「危険だ」
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白紙の手紙だとバンウォンは見抜いていました。

去るバンウォンをさらにプニは追いかけます。
そして、微笑んで、
「私だって、
 偽の手紙だと解ってくれていたと思っていましたが、
 なぜですか?」

バンウォンも微笑んで、
「なぜだろうかな?
 今は俺は、“野獣のような気持ち”で生きている。
 しかし、お前だけは…、お前だけが、
 俺が“人間だったころを知っている”と信じていたからだ

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# 最高に素敵なセリフです!

「…」

「ちょっとだけの時間だけど、
 俺は人間に戻りたかったんだろうな

「どうしてなの?」

「もう俺を騙そうとしても無駄だ。
 俺が決してお前を騙しはしないように…

「…」

「帰る」
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「ちょっと…」

「?」

「私たちが語り合った“害虫”のことを覚えている?」

「俺は飲み込んだろうか?!」

「…」

「俺は誰が誰を飲み込むのかは分からないが、
 俺が生きるために飲み込まないといけないなら、
 俺が飲み込む!」

「…」

「お前もそうしてくれ。
 生きるために飲み込まないといけないなら、
 飲み込んでくれ」

「…」

「何が何でも必要ならお前だって、
 “害虫”を飲み込んでくれ。
 生きるためだ」
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帰って来たドジョンに、ヨニは、
「極秘の契約を取り戻すことができて安心です。
 プニも理解できて」

「気分良いか?」

「ええ、プニが泥沼から抜け出せて…。
 良かったです」
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そして、チョヨンの居場所がピョランドの商人たちの館であり、明日は明国に出帆すると。

「明国?」

「ええ、明国です。
 出帆前に捕らえるように兵たちを出しました」

「ミョジャダンではどうなっているのか?」

「…、では今日…」

「行かせることができるか?」

「準備します」
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プニはスンドルの葬儀に戻ります

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悲しみと責任に涙するプニを遠くから見ているのはバンウォン

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イ・シンジョクが来ます

「建国の功労者を正当に評価して褒章を与えるべきでした」

「では、イ・シンジョク調査官は、
 二等功臣に選ばれなかったことが不満なのですか?」

「そんな話ではないことは分かっているでしょう?
 サンボン大監が、
 政権を手中に収めてからの変わり様が分かっているでしょう?」

「ふぅ…」

「サンボン先生はポウン先生が亡くなってから変わりました。
 それは大君の責任だと思います」

「こんな遅くにそんな話は止めましょう。
 何が要件ですか?」
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# イ・シンジョクは“成均館”でのバンウォンの先輩
ただし、これまでとは違ってバンウォンが王子となったために、年齢とは違って、身分が逆転しています。
言葉使いも逆転しています。

「手助けをしたいのです」

「ははは、それはサンボン先生がそう言うようにと?
 そして、私の反応を確かめるようにと言ったのですか?」

「私が間者だとでも?」

「どちらでも構いません。
 間者だろうが、私のために働きたいのだろうが、
 細かなことで私のことを批判している。
 サンボン先生のことでは私を批判したのになぜですか?」

「え?!」

「私は信用してはいませんから、
 私を説得するにはもっと努力して下さい」

「…」

「お帰り下さい」

「…。 分かりました。
 ここに来た理由は、
 サンボン先生が女真族のモエンパと会ったからです」
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…赤い封筒の事だな。

「極秘の手紙には何が書いてあったのですか?
 何か密約でしょうか?

「そこまで調べる能力はないものの、
 サンボン大監はヨニだけとしか話題にしてはいません」

「…」

「中身は不明ですが、
 我々の国と明の国との友好関係に問題が出るはずです」

…密約には何があるのか…?

「大君!
 今やサンボン大監は、
 昔のイ・インギョムとチェ・ヨン将軍の力を合わせたような権限を持っているのです!
 建国時の思想は、
 国の組織はお互いに監視ができるような体制だったはずです!」

「では、サンボン先生を監視できるようにするつもりですか?」

「今はそんな体制ではないから、次の段階に移行したいのです!」

「…」

「それに加えて、サンボン先生には無視されているから、
 自分の能力をあなたに使ってほしいと思います」
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突然、チョヨンがバンウォンの屋敷に来ます

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「なぜ突然私を呼び出すのですか?」

「いったい何のことでしょうか?」

「え? この手紙がピョランドから来ました」
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…緊急(火急)の用事です。
 明国に行く前にお会いしたい。
 チョン・ドジョンの件です。
 すぐに来てください。

「…?」

「まさか…?」

バンウォンは“何万もの筆跡を鑑定して、また筆跡をまねる技能がファサダンと批国寺の武器となっている”との話を、ハ・リュンから聞いているので、自分の筆跡をまねた偽の手紙の発出処に検討がつきます。

「これは、
 あなたが訓練してきたファサダンの誰かの仕業では?」

「まさか…、ヨニが…?
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「これは罠だわ」

「早くここを脱出してください」

ナム・ウンが率いる捕盗庁(警察)とチョン・ドジョンとヨニが合流します。

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イ・シンジョクとチョヨンを外に出そうとするバンウォンですが、屋敷の門にはチョン・ドジョンとヨニがナム・ウンと部下を連れて入って来ます。

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「久しぶりですね、行首」
 (ヨニ)

「筆跡を真似たわね?!」
 (チョヨン)
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「本当に“無名”と手を組んだのか?」
 (チョン・ドジョン)

「…」

イ・シンジョクに向かって
「それに、なぜお前がここにいるのか?
 私の下で働くのが不満だったそうだな」

「…」

「あなたはこんな謀略で私を阻止するつもりなのでしょうか?!」
 (バンウォン)
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「“謀略”だと? 現にチョヨンがここにいるではないか?
 手紙を受け取るや否や、こんな遅い時間に、
 ここに駈け参じたということは事実だよな?」
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チョヨンの手からヨニが手紙を奪います

「ははは、
 こんな計略で私を負かそうとでも思っているのですか?」
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「それだけでない、次の手も考えている」

そう言って、チョン・ドジョンは待機させていたイ・ソンゲを招きます

「何をしているのか?
         逮捕しろ!
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「…」

「…」
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鄭道伝(チョン・ドジョン)のこと②

引き続き、ウィキペディアでチョン・ドジョンの人物を調べると次のとおり。

三人の息子のなか二人は父と一緒に殺されたが、嫡男の鄭津は(身分が)水軍に落とされたものの一命を取りとめ、後で人々の嘆願により官位と身分を回復し父の著作を集めて『三峰集』にまとめている。

これは鄭道伝の罪状が国家に対する反逆ではなく、「王族を陥れようとし、嫡男と庶子の区別を乱した」という曖昧な物であり、一族皆殺しには至っていないおかげである。

また朝鮮の法律や当時の常識からすると、反逆者にしては極めて異例の穏便な処置であり、李芳遠が鄭道伝を認めていた証拠の一つともいえる。


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六龍が飛ぶ 第40話(中) 生きている限り


菜の花
(2016.03.20 @kawasaki)

六龍が飛ぶ 第40話(中) 生きている限り何かを成すべきです

赤い封筒

「問題はどこの組織が封筒を盗んだのかということだ。
 もしも無名に手渡っていたら…」

「靖安大君に知られることがもっと危ういです。
 時間の問題です」
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無名では、ドジョンが女真族と接触したことから、明国との関連があるかもしれないと、

少年の死が犠牲になるものの、プニの組織を経て届きます

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プニの組織の少年の遺体が荷車で帰って来ます。

「アジョシ、どうしたのですか?」

「これを…」

「!」

「スンドル?! スンドルや!」

プニは赤い封筒を受け取ります

「ただ後を付けろと言っただけなのに…」

「…」

「しかし、あの子が突然走り出して封筒を奪ったんだ」

「…」

「あの子はプニ隊長をとても尊敬していたから、
 手柄を立てたかったんだ」
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プニは涙ぐみながらスンドルの素足に布を巻き、自分の草鞋を履かせます

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封書が16~17歳の少年に盗まれたことがチョクリョンからバンウォンに伝わります。
バンウォンは、ダギョンが命じていたことから、直ぐにプニの組織の少年だと気づきます

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スンドルの死でプニは深い悲しみ

「自分の責任だと言うのですか?」

「あの時私は、
 土地の開墾で浮足立っていたのかもしれません。
 そのために、あれから何人もの犠牲者を出してしまった…。
 だから若いスンドルを手伝わせたくはなかった」

「いいえ、そんなことは言ってはなりません」

「アジョシ。
 もう私たちはここまでにして止めましょうか?」

「…。そうだな。
 もうここまでにしよう。
 みんなが恐れを抱き始めているから、
 上手くやってくれと言っても聞かなくなっている」

「でも、また誰かが死ぬ前に、
 私にはやらないといけないことがある」
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バンウォンはプニを呼んでくれとダギョンに頼んでいます。

「プニはどうなのか?」

「プニはあなたを男山の洞窟で待っているとのことです。
 しかし、プニがどんな決心をしたとしても、
 プニを手放してはなりません。
 この大事な局面ではプニと彼女の組織が必要だからです。
 サンボンとヨニが、プニの事で躊躇している時だからです」
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ムヒュルを連れて洞窟に向かうバンウォンでしたが、洞窟には先にプニとチョン・ドジョンとバンジが先に来ていました

「すみませんでした。
 私はお二方を呼び出す身分ではありませんが、
 喫緊の問題なのです」

「…」

「…」

「靖安大君は生きている限り何かを成し遂げないといけないと仰せでした。
 そして私に決断を迫りました」

「どうしてこんなところで話を持ち出すのか?!」

「そして、サンボン先生は、
 民百姓を幸せにするためには大君媽媽から勢力を削がなくてはならないと仰せでした」

「お前が口に出す問題ではない!」
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「お二方には申し訳ないのですが、
 私たちはここではっきりしないといけないと判断しました」

プニは、紅巾族の侵略のために、この洞窟で死んでいった子供たちの話を持ち出して、
「その時の生き残りの子供が17歳で今日死にました」

「…」

「…」

「サンボン先生を追跡していた子供です。
 それに靖安媽媽を追跡したヨニ姉さんの仲間が殺されました。
 私には理解できそうにもありません。
 なぜこんなことが起きたのでしょうか?」

「…」

「私やムヒュル武士さんやオラビのように名も無い私たちが、
 お二人のために多大の犠牲を払っています。
 お二人が戦ったとしても、我々のことをどうか救ってください」

「プな。
 少年の事は申し訳ないが、
 我々はすでにたくさんの犠牲と悲劇を強いられている。
 しかし、同情するにはもう遅いと思わないのか?
 これまで、私も大君も信条のために生きてきた」

「お前は俺たちを妥協させるために呼び出したのか?
 馬鹿馬鹿しい…」

「では、我々の組織はお二人のためには働きません」

「…」

「大監は私に土地を与えるとのことですが、
 私は村人たちを無視できません。
 村人たちはまだ土地を取り返してはいないのです。
 私の仲間にも生きる道を与えてください。
 私の仲間もこの国の建国の功労者なのです。
 何の功績をも認められず、
 それだけではなく、開墾も許可されずに、
 土地の平等配分だってまだ受けてはいません。
 二人で争って時間を浪費する前に、
 どうか私達にも生きる道を与えてください」

「いや駄目だ。
 俺はお前が離れていくことを止めないと言ったはずだ。
 お前の決心を尊敬すると言ったはずだ。そ
 れだけだ」
 (バンウォン)

「お前には何100人もの人がいるが、
 この国は法と秩序で治めないといけないのだ。
 土地の配分には妥協できない。
 土地は個人の物ではないから、勝手に売り買いはできない。
 高麗の時代ではない」
 (ドジョン)
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「はい。
 では私の主張はこれまでにして、取引に入ります」

「何だと?」
 (ドジョン)

「ここに二つの封書があります」

一つは赤い封書で一つは白い封書だと、女真族からの手紙と、バンウォンの後をつけた記録を差し出して、
「私たち百姓は生きて行かねばなりません。
 ですから、この封書をお二人に売ることにします。
 生きるためです」
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ドジョンとバンウォンの「二人だけにしてくれ」とのドジョンの言葉で、
「どうかお二人で協議して下さい」とプニはバンジとムヒュルを連れて外に出ます。

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チョン・ドジョンとバンウォン

「プニの提案をどうしますか?
 (封書を)買うのですか?」

「私はプニには土地も与えていないが、
 生きて行けるだけの土地は与えたい」

「は~、赤い封書の中身の方がより重要なのに、
 まだそんなことを言うのですか?」

「大君の方こそ、
 プニが離れていくことを許すのか?」

「ああ、いいでしょう。
 あなたは王がこの国を率いることを認めないのですか?!
 そうでしょうね。
 あなたの計画には王は実在しない。
 賢王であっても…?

「ええ、賢王であってもなくても影響がない体制だ」

「だからあなたが全権を手に入れたのですか?」

「そうだが、これは一時的なことだ」

「加えて、
 “王家は一切政治に関与しない”と言うのですか?!」

「ではそなたは引き下がらないと言うのだな?」

「ええ、“生きている限りは、
 何かをやらなければならない”からです」

「では私も大君の欲望を阻止する。
 早くこれには決着をつけたい」

「は…」

「大君こそ、あの善竹橋のことで私に知らしめたことだ」

バンウォンはこれで“完全な別れ”を心します。

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# いつもチョン・ドジョンのためにと働いて来たバンウォンでしたが、命を救ったにもかかわらず、“評価されなかった”ことで、お互いの線引きとしました。

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鄭道伝(チョン・ドジョン)のこと

ウィキペディアでチョン・ドジョンの人物を調べると次のようでした。

・妥協を許さない苛烈な面があり、儒教の教えに背く者や異端と見なした人物は許さず成敗した。
・彼の改革は師の李穡や師弟の李崇仁など多くの友人にも反感を買ったが、鄭道伝はこれらの者も容赦なく粛清した。
・唯一生き残った嫡男の鄭津もまた清廉潔白な政治家として有名であり、鄭津が死んだ後、(第4代王)世宗は特別にその葬儀を行うため使者を送り、『実録』にもその人格を記録している。
・李芳遠の政敵だったことから長い間反逆者として扱われた。
しかし1791年、鄭道伝の学問を再評価した(第22代王)正祖(イ・サン)の命で、彼の文集である『三峰(サンボン)集』が再刊行された。

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六龍が飛ぶ 第40話(上) 赤い封書


春をお届けしています
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(photo by nana @ibaragi)

国境を越えた後、帰ってきたバンジとドジョンは宿場の“湾商客主”に戻ります。

ユクサンとチョン・ドジョン

…チョン・ドジョンがなぜここに…?
 では隣に座っているのがイ・バンジか…。

…これが無名たちなのだな…。

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二人の神経戦
差しさわりのない話でしたが、チョン・ドジョンは「泊まっていってください」の言葉を断ります。

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鋭い殺気を感じたバンジは気が気ではなかったのですが、「時間がありませんので…」のドジョンの言葉に安堵。

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宿の主人となっているチョヨンは、ファサダンのピウォルたちに見張られています。

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湾商客主を出たドジョンとバンジはここは“無名”の出先の一つだと話しています。

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カンゲの役所に回避したドジョンは湾商の全員を逮捕するように命じます

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ピウォルに“赤い封筒”を渡して開京に帰ってヨニに手渡すように命じます。

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しかし、赤い封書は“無名”の配下にスリ盗られます。
気付いたピウォルは…。

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今度は、後を付けていたプニの仲間の少年が横取り

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バンウォンとダギョン

「俺には相談もせずにサンボン大監の後をつけさせたのか?」

「ええ、プニの決心がついていないからです。
 しかし、その時まではここで働くことになっています」

「問題はそこではない。
 問題は俺に相談してくれずに組織に命令を出したことだ」

「…」

「この同じ屋根の下では俺が知らないことがあってはならない」
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失礼しましたと言いつつハ・リュンが来ます。

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そして、バンガン

「今日、アバママに会って、
 “バンウォンのことは許してください”と頼んでおいた。
 アバママも年だから、ため息ばかりだったが、伝言がある」

「?!」
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呼び出されたバンウォン

「最近は何をしているのか?」

「本を読んだり、兄たちと話をしています」
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「お前は本当に“無名”の件に巻き込まれているのか?」

「…」

「なぜ黙っているのか?」

「サンボン先生がそう言ったのでしょうか?」

「質問に答えろ」

「私が“無名”にかかわることが不名誉なことなのでしょうか?」
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チョクリョンとバンウォン

「それでチョナは何と言ったのですか?」

「“無名との係りを持つなら、どんな罰も受けろ”と言ったから、
 そうすると答えた」

「サンボン大監は、
 チョナと大君との間を裂こうとしているのだろうか…?」

「だろうか…?」

そして、チョン・ドジョンのことで、商人を偽って国境を越えて女真族と会ったと伝えられて、バンウォンは何が目的なのかと不思議に思います。

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同行していたバンジは、
遼東半島の一部を売り渡すと言う話は本当ですか?」

「まだ先のことで分からない。
 最初から、大きな朝鮮国を作るにあたっての計画でもあったが、
 どうなるか分からない。
 明国も我々の国も新しいから、これからのことだ。
 それに無名の組織の動きも変化に富んでいて分からないから、
 監視しているところだ」
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ユクサンとチョヨン

「え?! 
 チョン・ドジョンに出会ったのですか?」

「なぜ来たのか分からなかったが、
 我々が無名の出先だとは分かっていなかったようだ」

チョヨンは不思議に思い、手元にあった紙を炭でなぞります

印章が分かってしまったと気付きます。

チョヨンは、
「ここは危険だから、すぐに出ましょう!」
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ドジョンの命令で“湾商客主”を捜査に言った者からは、「すでにガラ空きだった」との報告。
バンジも不思議な出来事に出逢ったといった様子

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ファサダンと無名が追う赤い封筒

ファサダンのピウォルが無名の配下と戦う中で、少年がスリ取ったものの、少年は“無名”に見つかり殺害されます。

赤い封筒は女真族とドジョンとの交換文書だったようで、
あれが明国に渡ったら大変なことになる

「…」
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翌朝、宮中ではイ・シンジョクが怒っています

「腑に落ちません! 
 なぜサンボン先生が捕盗庁に行かずに、
 花事団(ファサダン)に行ったのですか?」

「落ち着け。
 ヨニさんが前々からサンボン先生のために働いていたではないか」
 (ナム・ウン)

立ち聞きしているのはヨンギュ

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シンジョクとナム・ウンの言い合いを、バンウォンに報告します

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ドジョンとヨニ

無名の出先がカンゲにあったことを話しています。
チョヨンがそこにいたので監視していると。

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“無名”でも赤い封筒が不明の組織に盗まれてしまって行方不明だと。

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ここから朝鮮の外交問題に発展します。
イ・ソンゲが世子選びで大失敗し、また、チョン・ドジョンが対外関係で読み間違い。
本当にチョン・ドジョンが“勝手に”女真との密約を結んだかどうか?
この点の史実はわかりませんが、もしもイ・ソンゲが知ったら反論するはず。
ソンゲは勢力を拡大している“明”の脅威をよく解っているので、鴨緑江(アムノッカン)から回軍しています(1388年)。

この時期は高麗との関係が深かった“元”が衰退したものの、北元としてモンゴルの方に位置し、また半島の北には女真族がいました。
しかし、時代の流れは大きく“明”へと動いています。

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