小説『シンイ』 インチョン・江華島への道

# 今日は江華島(カンファド)への道案内をします。

まずは地図
korea.jpg
これは大韓民国

赤い点はポイントの都市

ソウル特別市の西側が「仁川」
(インチョン)広域市です。

江華島(カンファド)は
インチョン広域市に属します。

『信義』を視聴するまで知らなかったのですが、
ここは蒙古からの進撃の際に、
高麗王朝は一時的に遷都したとのこと。
開京(ケギョン:開城ケソン)からです。

inchon 1

そのために、
多くの史跡も残っており、
博物館もあります。











小説『シンイ』第2巻の第10章「生きて必ず」p.333
最後の江華島の場面は先王の慶昌君(キョンチャングン)を連れて、
ウンスと先王を守るヨンです。

ファ・スインが私兵たちを連れてヨンたちを追います。

ヨンは先王とウンスを先に馬に乗せようとします。

「後程伺います」

「どうやって?」

「どこにいても、必ず迎えに行きます」

チェ・ヨンは鐙(あぶみ)を掴み、足を入れるのを待った。
だがウンスは動こうとせず、仕方なく向き直った。
目に思いが籠もる。ウンスは頷いた。

「わかった」

思いもよらない言葉を口にして、ウンスが近づいて来た。
鐙に足を入れるのかと思いきや、ウンスはそのまま
チェ・ヨンの首に腕を回した。チェ・ヨンの息が止まる。
暖かく細い体で大柄のチェ・ヨンを抱きしめ
ウンスは耳元でつぶやいた。

「待っているから」

風に舞う花弁が留まり、再び飛んでいくようにウンスは離れた。

1.江華島(カンファド)

『信義』第6話では
ヨンたちは2頭の馬で江華島(カンファド)へ。
私は最初「カンファド」の「ド」は道で、江華道と、
あたかも
先王は遠い山の中の田舎に蟄居していると思いました。
宮殿とを往復するチュソクも
馬に乗って駆けるシーンしかありませんでしたから。
(ただし、英文字幕はkanhwa islandでした)

ドラマの『信義』ではここは山中での一夜です。
しかし、小説『シンイ』でのこのシーンは船中です。
ヨンは平底の船を選び、馬2頭も一緒です。
今で言えば、フェリーボートでしょうか。

ウンスが「ユ・ウンス」と初めて名前を教えつつ、
チェ・ヨンに「既婚? 未婚?」と質問。
自分も未婚だと語り、“サイコ(psycho)good night"
つまり「“おやすみ”ってことね」とパタリと寝ます。

2.首都の遷都と1251年のウンス

<次の絵は
 ウンスが過去の過去の1251年に行った時の高麗です>


yu unsu1

首都・開京(または開城)が
一時江華島へと移転します。

高麗時代の遺跡
(KONESTのサイトから)
yu unsu2

高麗宮址
(コリョグンジ)は


仁川(インチョン)の
江華島(カンファド)にある
遺跡(史跡133号)で、高麗(コリョ)時代には臨時首都。

朝鮮時代には宮殿のひとつとして機能しました。
1232年、開城(ケソン)にあった高麗の都は、
水際での戦闘に不慣れなモンゴル軍の侵略に備え
江華島に移されます。

都は1270年に再び開城へと還ることになりますが、
新しい宮殿や官衙は開城の都・松都(ソンド)に似せられ、
39年の間
江都(カンド)として臨時首都の役割を果します。

なので、ちょっと不思議だと思ったのは次の絵にあるように、
慶昌君(キョンチャングン)はもう少し立派な、
上の写真にあるような建物の中に幽閉されていた。
そして史実のように毒殺されたのではないかと思います。

mianada 3
(放送第7話より)

3.仁川(インチョン)広域市

ソウルの中心から電車で1時間強かかります。
インチョンといえば国際空港ですが、
空港があるのは永宗島(ヨンジョンド)の島の中。

インチョン市の港に近いのは
アミューズメントパークがある月尾島(ウォルミド)です。

そして、小説『シンイ』で先王が流された
江華島(カンファド)は、空港のヨンジョンドの北にあります。
北からカンファド、ヨンジョンド、ウォルミドの順です。

地下鉄1番線の最終駅。

boj5.jpg
(以下、昨年10月21日に撮影しました)

駅を出ると、まず目に付くのが中華街の門。
この中華街に入ると
すぐに元祖のチャジャンミョン
(ジャージャー麺)博物館があります。

ここが『3days』でテギョンとボウォンが歩いた道です。

boj4.jpg
(昨年10月21日に撮影)

そして、
賑わうチャイナタウンの南側に隣接しているのが、
旧日本人街の跡です。

この写真は当時を偲んで、スクエアの看板となっています。

nihon village

旧第一銀行(日本銀行)の支店など、
石造りのいくつかの建造物は今でも頑強に残っており
記念館として保存されています。

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第2時世界大戦のあと1945年ころには
ほとんどの日本人はインチョンを引き揚げています。

inchon sity1
(レストランの名前が“本土”
 なぜか望郷の念を感じさせた看板でした)

その後、韓国半島での南北戦争。

インチョンは1950年の韓国戦争
(日本の歴史書には朝鮮戦争の記述)の際に、
米軍のマッカーサー司令官の下に
国連軍が最初に上陸した場所でもあります。

bojj.jpg

ドラマ『発行家族』ではこの坂の多い街がロケにありました。

inchon sity2

4.第3巻の予告…?

次の動画はヨンが帰ってくるところ。
第2巻につづく小説『シンイ』第3巻(夏の発刊予定)は
次のシーンから始まるはずです。

♪ 降り続く雨のように あなたは私の心を満たす
 …
 歩みがのろく 気がつくのも遅いから…

チェ・ヨンが自分の心に気がつくのが遅かったのか…と。
そんな 生きること=愛 に気づくことが遅かったヨンでした。 

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今日紹介したインチョンの観光案内は次のとおりです。

ソウル西部に位置する港湾都市、仁川(インチョン)。
市内中心部にはジャージャー麺発祥の地とされるチャイナタウンや月尾島(ウォルミド)などの観光名所があり、ソウルから地下鉄で訪れる事もできる日帰り旅行先として人気です。
郊外には空の玄関・仁川国際空港や、遺跡が点在する江華島(カンファド)、高層ビルが立ち並ぶ松島(ソンド)国際都市などがあり、エリア毎に雰囲気が異なるのも仁川の特徴です。
現在は2014年に開催されるアジア大会の準備が各地で進められており、大会に向けて市全体が盛り上がっています。

・人口 約271万人 
・面積 約986km²

http://www.konest.com/contents/area_top.html?id=4
(最初の地図を含め、KONEST観光ガイド)

# 小説『シンイ』では
 当時は男の足で2~3日、馬で1日の距離とあります。

# なお、2番目の地図にある松島(ソンド)国際都市。
 ここには大韓民国海洋警察の本部があり、
 ドラマ『ポセイドン』の舞台でした。
 好きなジャンルのドラマでした。

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