『遠い路』 (6) 家族旅行

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“オリンピックに雪は降るのだろうか”
2018年2月・江原道(カンファド)平昌(ピョンチャン)で予定される冬季オリンピック。
たくさんの雪が降って欲しいです。

ソウルから東に向かうと『冬のソナタ』のロケ地となった春川(チュチョン)市があり、さらに東の海岸へと向かうと…。
説話集「於于野譚(オウ ヤダム)」にある人魚物語は、実存の人物である江原道・歙谷(ヒョプコク)県令キム・ダムリョンが、漁師が捕まえた人魚を海に再び戻してあげたという伝説とのこと。

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『青い海の伝説』(第1話)より
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『遠い路』 (6) 家族旅行
(最終回)

「アボジ! どうしたの?
 しっかりして!」

「あ~」

「アボジ! 私よ!
 ソンジュだわ! しっかりして!」
無題238

「もしもし」

「ウソクさん…どうしたらいいの?
 アボジが!
 アボジが…!」

「待ってろ!
 すぐ行くから待っていろ!」
無題239

Uターン

無題240

「アボジ! アボジ!」
無題241a

救急治療室へ

無題241b

「とりあえずは安心です」
無題241c

「婿さんかな?」

「はい」
無題241d

「本来は症状についての説明が必要なんだが、
 本人が誰にも、とくに娘さんには話さないことを希望している」

「…」

「お父さんの気持ちもよく分かる。
 一人暮らしのお年寄りで…、娘は離れて暮らしている」
無題241e

…可能性は低いが、
 医者としては最後まで望みは捨てたくない。
 しかし、本人が希望していないから手が出せない。

無題241f

「ソウルの大きな病院で診断を受けた方がいい」

「お医者さんは安心だと言ったじゃない」

「…」
無題241g

「…もしかして、先生とは別の話を?」
無題241h

「あ? いや、何も…」

「アボジはこれまで病気とは無縁だったわ」

「でも、健康診断くらいは必要だ」

「…」

「すぐ済むから、受けよう!」
無題241k

「彼氏が待っているんだろう?」

「…」

「今はまだ話し出すことはできないな」
無題242a
# クックス(温麺)

「アボジ!なにしているの?」

「もう大丈夫だから、帰ろう!」

「ダメよ、明日までいなくちゃ!」
無題242b

「こんなところでゆっくり眠れるか?
 帰ろう!」
無題242c

「ウ、ウ…、ギヒョンさん!
 父さんを止めて!」

# ここでソンジュは「ウ、ウ」と、
 ウソクと言いそうになります。
 慌ててギヒョンさんと言い替えますが…。

「アボニム…」

「心配ないさ。さっきからもう元気だ。
 見れば分かるだろう?
 さあ、帰ろう!
 せっかくの祝日を病院で過ごすのは無駄だ」

「アボジ!どうしてなの?
 私がどんなにびっくりしたか分かっているの?
 言っても聞かないから…、飲んでばかりだからよ。
 アボジ、どうして?
 娘を一人にしたいの?

「分かったよ。
 お前が嫁に行くまでは死にはしないから…。
 心配するな」

「そんなこと言わないで!
 結婚したらもう娘じゃないの?
 私が孤児になってもいいと言うの?
無題242d

「分かった。もう言わないから…」
無題242e
# 「結婚したらもう娘じゃないの?
 私が孤児になってもいいの?」
 このセリフがこのドラマの
 家族愛のシンボルとなる言葉のひとつだと思います。
 それにしても、彼女のセリフには周囲が圧倒されます。
 パク・ジニの渾身の演技でした。

「…」
無題242f

「アイゴ~、まったく!
 せっかく家族が揃ったというのに!」

「…」

「娘が可哀想で見ちゃいられないよ!」

「すまなかった」

「知っていたら、駆け付けたよ。
 もっとも、
 私が病院に行っても役に立たないけどね!
 せいぜい、精のつくものを作ってやるから!」

「…」

「ソンジュや!
 これからも私が見ているから、もういいからね。
 心配しないで」
無題242g

親子ふたりになって。

「アボジ!」

「すぐにでも結婚しろ。 早い方がいい」

「でもまだ結婚資金もが貯まってもいないから…。
 来年の秋にと…」

「金のかかることは来年にして、結婚は今年がいい」

「嫌よ」
無題242h

「お前が結婚すれば、肩の荷も降りる。
 お前の結婚が一番の望みなんだ。
 二番目は故郷を訪ねることだ」

「故郷?」

「おお、両親とも死んだと聞いているが、
 わしを待っているような気がする。
 一度は行ってみたい。
 この目で故郷を見てみたい」

「行きましょう、アボジ。
 今でも行けるわ」

「そうだな、全部片付いたら行くつもりだ。
 だから結婚の日取りを決めて…」

「…」

「こっちにいる間に決めて行け」
無題242k

ふたり

「ありがとう」
無題243

「アボジが急だったんで、
 とっさにあなたしか思い浮かばなかったの…。
 ごめんなさい」

「いや、回復したんで良かった。
 君に伝えたいことがあるんだ」

「…」

「さっきまで、なかなか言えなかったけど、
 ありがとう(コマウォヨ)。
 俺に、“アボジ”って呼ばせてくれて…。
 コマウォッソヨ

無題244
# ウソクは彼女が彼氏と別れたとは思っていないので、
 コマウォッソヨと過去形です。
 帰るつもりだからだと思います。

「ここにいる間は幸せだった。
 お父さんを君から奪いたいくらいだ。
 短かかったけど、俺は本当の息子だった

「…」

「ソウルの大きな病院に連れて行けよ。
 息子としてのお願いだ」

「…」

「家に帰る前に、彼氏に挨拶できるのか?」

「もう帰ってしまっていないわ」
無題245

「どういうことなんだ?」

「行っちゃったわ…」

「…」

「戻ってきたのかと思って会いに行ったけど…」

「じゃあ、彼は何しに来たんだ?」

「最後の役目を果たそうとしていたみたいだわ」
無題246

「何なんだ? そいつ!」

「…」

「別れて正解だ!」
無題248

「…。 お願いがあるのよ」

「…」

「嫌なら断られても、大丈夫だわ」
無題247

「早く言えよ!」

「アン ガミョン(行かなくても)…、
 アボジはまだ何も知らないわ」
無題249
# このセリフは慎ましい表現でした。
「行かないで!」って真っ向から言えばいいのに、
「あなたが行こうが帰ろうが、お父さんはまだ何も知らない」
 という婉曲な表現をしました。

「もう遅すぎるかしらね…」
無題250

「まだ十分間に合うさ」
無題251a
# これがウソクからの正式な返事です。

「…」
無題251b

「まずは病気を治さないとな」

「わかったから、説得する」
無題251c

お父さんを2人で分けないか?
 結婚しようかという意味じゃなくて、
 もっと色んなことをしてあげたいんだ。
 病気の親がいれば病院に連れて行って、
 必要なら入院させて、親孝行するとか…。
 俺にもさせて欲しいんだ」

「…」
無題251d

「まさか、病状が深刻だとか?」

「あ、そんなわけはない。
 深読みしないでくれ」

「…」

「分けるのか嫌なら、貸すだけでもいい」

「アボジはあなたが好きみたい」

「ああ、相思相愛だ」
# 2人が使っている言葉は「チョア ヘヨ」です。

「君の許可が必要なんだ。
 いいかな?

「…」

「答えてくれないと…。
 実は計画があるんだ」

「…」(微笑んで、首を縦に振ります)
無題251e

「よし!
 後は息子の出番だ!
無題251f

「どうして? どこに行くの?」

「いいから」
無題251g

「旅行?」

「旅行なの?」

「何の旅行なのか?」
無題251h

「家族旅行です。
 最期にソウルに行ったのはいつですか?」

「もう、だいぶ前だ。 20年にはなるな。
 ソンジュが5歳だったかな。
 それ以来、用事はないからな」

「じゃあ、僕らと一緒に行きましょう!
 途中で、温泉に入ったり、観光したりしましょう」
無題251k

「まるで夢のような話だな」

「正月の祭礼が終わったらすぐにしましょう、アボニム」

「いや、いいよ。
 年寄りを連れて行ったって迷惑ばかりだろう。
 気持ちだけで感謝している。
 旅行は2人で行けばいいさ」
無題252a

「いいえ、それじゃ家族旅行とは呼べないですよ」

「アボジ!行きましょう!」
無題252b

「…、何だか母さんに悪いな…」

「…」
無題252c

ということで、旅行の前に墓参り

無題252d

「…」
無題252e

「…」
無題252f
# このひざまづく挨拶のシーンですが、
 正式な作法でしょうか?
 パク・ジニ(女性)が右手を上にして手を合わせます。
 他方、イ・ビョンホン(男性)は左手が上です。

…3人で旅行に行って来るよ。
 しばらく待っていてくれ。
 いや、お前も一緒に行こう!
 4人だ。
 そうすれば、本当の家族旅行だ。
 気が付かなかった。
 そう怒るなよ…。

無題252g

「…」
無題252h

出発

無題252k

「お疲れでしょうから、寝ていてください」

「アボジ、疲れた?」

「いいや、景色が奇麗なんで、寝てなんていられないさ」
無題253

「そうね、アボジ…」
無題254

そこに電話
今度はウソクに、

「もしもし」

…俺だ!

「どちら様で…」

…へ、へ、ヘ!
 親愛なる医学博士様だ!
 いつでもいいから、患者を連れて来いよ!

「ああ、コマプタ!」

…それで、患者というのは誰だ?

「着いたら、また電話するさ!」
無題255

「これをお父さんにかけてあげたら…」

「アボジ、寒くない?」

「いや、大丈夫だ」

「これから先は、少し冷えるところになりますから…」
無題256

「暖かい?」
無題257

「ああ、暖かい。
 この膝の上にもう一人欲しいもんだ」

「誰のこと?」
無題258

「ソンジュの子だ。
 孫さ!

「…」
無題259

「…」
無題260

「…」
無題261

「…」
無題262

「…」
無題263

無題264

おわり

…視聴者のみなさま カムサハムニダ
無題265

無題266

# 物語のラストシーン。
 車の中で見詰め合うふたりの微笑が最高です!

無題monngiru13

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# 「結婚したらもう娘じゃないの?
  私が孤児になってもいいの?」
ソンジュの言葉には熱いものがありました。

枯れた花(第1部)と新しい花の芽(第2部)の『遠い路』でした。
家族が集まる季節に向けての作品はいかがでしたか?

すっかり寒くなって“お鍋”の季節でしょうか?
家族そろって温泉…。
そして旬の食べ物…、良いですね。
韓国・全羅南道では“太刀魚”の鍋の季節です。
また、生のカニを3日ほど醤油ベースのタレに漬ける、カンジャンケジャンも旬です。

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(先月いただきました)

# 明日からは映画をもう一本。
2011年の映画『愛してる、愛してない(사랑한다, 사랑하지 않는다)』(ヒョンビン主演)を再度アップします。
枯れかかった花が蘇生する物語だと思います。
バラが育つには雨も太陽も必要…。
『遠い路』と共に大切にしているDVD2作の一つです。

『亀巖ホジュン』より
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『遠い路』 (5) 今日からは息子

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(オランダ坂 2016.09.20 @ 故郷nagasaki)

『遠い路』 (5) 今日からは息子

すっかり気に入られたウソク

「ギヒョンな~」

「はい、アボニム」

「お前が気に入った。好きだ」
無題221h
# 「マウメ トリョ」そして「チョア」と言っています。

「私もです」
無題221k

「わしらは今日から父親と息子だ」

「はい、アボニム」

「忘れるな。オヤジとムスコだぞ」

「…」

「さあ、お祝いの酒だ! 一気だぞ!」
無題222

ソンジュは電話しますが、

…アンニョンハセヨ キム・ギヒョンです。
 メッセージをどうぞ…
無題223

ウソクは、そっとタバコを一本

無題224

「…」
無題225

そこに、
中からうめき声がするので、急いで部屋に戻ると、

「ギヒョンか…」

「アボニム! どうしたんですか?」

「…」

「どこか悪いのですか?」

「あ~、年をとればガタもくるさ。 
 誰だって同じさ」

「どこです? 胃の調子でも?」
無題226

「気にするな。 大丈夫だ。
 それよりも、ソンジュには内緒だぞ。
 今でも酒を飲むたびに心配かけているからな…」

「早めに病院に行かないと…」

「約束だぞ。 男の約束だ」

「言いませんけど、病院には行って下さい」

「大丈夫だ。 医者はあてにならん」

「どこが悪いんですか?」

「ちょっとした不調さ。 年のせいだ」

「…」

「そんな顔するな。 大丈夫だ」

「…」

「ソンジュを大切にしてくれ。 ずっとな…」
無題227

庭の掃除をしている時に、
「父親」の靴がくたびれているのに気付くウソク

「ここが一番大きな靴屋なのか?」

「ええ、この辺ではね」

「これはどうですか?」
無題228

「どう思う?」

「暖かいですよ。
 お年寄りにはピッタリです」

「これにするか…」

「アボジに?」
無題229

「ああ、俺より少し小さいので…」

「どうしてウソクさんが父さんに?」

「そうしたいだけさ…。これを包んでください」

「いや、結構です」(断るソンジュ)

「…」
無題230

海辺

「父さんって呼べる人に何かしたかったんだ。
“アボジ”っていう響きが久しぶりで、新鮮なんだ」

「…」

「分かっているさ、単なる契約だってことは…。
 ビジネスなのに、少しずうずうしいな。
 でも贈り物をしたいんだ」
無題231a

「必要ないわ。でも気分悪くしないでね。
 あなたに去られたら私が困るから…」

「いいお気づかいだ」

「靴を贈って、何の得があるの?」

「分かったよ。余計なことはもうしないから…。
 君をゆすって、つきまとうとでも思っているのか?」

「…」

「そうなのか?」

「そんなことは思ってもいないわ」
無題231b

「は~。お姫様は何にもご存じないんだな…。
 アボニムは具合が悪いんだ」

「何の話なの?」

「人に文句付ける前に、病院に連れて行けよ」

「いったい、何のことなの?」
無題231c

「病院だと言えば分かるだろう?」

「だから、どうしたの?」

「関係ない奴は黙っていろ…ってか?」

そこに携帯の着信音

無題231d
# 2人とも同じ着メロなので紛らわしい。

電話はソンジュにでした。

「紛らわしいな!」

「もしもし。
 …いや、外にいるわ。
 どこなの?トンヘ(東海)?
 そのどこ?」

ウソクはソンジュを彼のところに送ることに、

無題231e
# 日本海は韓国の東側の海なので、
「東海(トンヘ)」です。

ソンジュの彼氏・ギヒョンの待つレストランの駐車場で

# ソンジュはなかなか車を出ようとはしません。
 もちろんウソクも心残り…。

「アボニムには、正直に言えば分かってくれるさ。
 しょせん演技は演技だから…」

「…」

「何か言うことは?」

「コマウォッソヨ」
無題231g
# 「ありがとう」の過去形を使います。

「そうじゃない。
 お仕事“お疲れ様”だろう?」

「いいえそうじゃない。
 “コマウォッソヨ”

「…。
 ああ、これは返すから…。一部返金だ」

「どうして? いらないわ」

「いい暇つぶしになったから…。
 毎年、正月は白タク営業しかやることがないからな。
 受け取ってくれ」

「いいわ」

「何が“いいわ”なんだ?
 お金のことは大切にすべきだぞ」
無題231f

「気をつけてね(アンニョンヒ ガセヨ)」

「最後に…、アボニムに会って来ていいかな?
 俺からは何にも言わないから…、
 君から正直に言えばいいだろう?」

「…」
無題231h

涙を流すソンジュ

「…」

「頼まれたとおりに、会うだけは会いに来た。
 お父さんには俺の方から正直に話さないといけないと思った。
 ヨンピョンに行く途中だから…」
無題231k

「…。ありがたくて、涙が出るわ」

「…、もう俺の役目はないってことか?」
無題232a

「ええ。必要ないわ」
無題232b

お別れに顔を見に来たウソク

「アボニム、1人で何を?」

「お~、ソンジュは?」
無題232c

「市内に用事があるとか…」

「ソンジュのオンマだ」

「ええ、分かっています」

「ここに座れよ」

「はい」

「わしは大酒飲みか?」

「ええ」

「飲むか?」

「…」
無題232d

「ソンジュが中学2年の時に逝ったんだ。
 幼いのに母親がいなくて、それからずっと苦労をかけたんだ」

「…」
無題232e

「高等学校を出てからは、
 生活費を稼ぐために家を出たんだが、
 今の今まで苦労の連続だった」

「心配しないで下さい、アボニム!
 彼女は前向きで強いですからね」

「お前がいるから安心だ。
 もう苦労はナシだ!」

「…」

「飲まないのか?飲まないなら貰うぞ」

「アボニム!これくらいにして中に入りましょう」

「まだいいさ」

「僕はあなたの息子でしょう?」

「もちろんだ」

「じゃあ、息子の言うとおりにしてください」

「家に入れってか?」
無題232f

「腕相撲をやろう!お前が勝ったら中に入る。
 しかし、わしが勝ったらここで一杯やる。
 どうだ?」

「僕は力持ちですよ」

「年寄りだと思って馬鹿にするな。
 昔、“北”にいた時には腕を鳴らしたもんだ。
 久し振りに力試しだ」

「僕が勝ちますよ」

「やる前に決めるな!
 わしが勝ったら、酒を買いに行って来るんだぞ」

「僕が勝ったら、酒を止めますか?」

「ああ、いいだろう!勝負だ」

「いくぞ!
 ハナ、
 トゥール!
 セッ!」
無題232g

ウソクにとっては相手ではありません。

「アボニム!大丈夫ですか?」

「は~、は~ッ!」

「アボニム!どうしました?」

横になったまま寝込む父親

無題232h

背負って

「ギヒョンや。
 ギヒョな~」

「はい、アボニム」
無題233

「ギヒョな~」

「ええ、アボニム」

「ギヒョン…」

「…」
無題232k

涙で声が出なくなるウソクでした

「はい…、アボニム…」
無題234

「こうなると、もう病気だね!
 死んでも治らないよ!
 ソンジュにだって言えないよ!
 親父はアル中寸前だわ!」

「…」

「アイゴ~、朝からずっと飲んでばかりだからね。
 墓に行っては飲んで、帰ったら飲んで…。
 死んだ女房を思って飲んで、娘を思って飲んで…。
 寂しくて飲んで…、腹が立ったら飲んで…」
無題235

眠った父親をおいて帰るウソク

…医者が言っても止めないんだからね~。

彼氏とは別れて、ひとり帰ってきたソンジュ

無題236

「あ~!あ~!」

父親のうめき声に驚いて中に入ると、

「アボジ!」
無題237

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# 明日アップするラストシーンでの二人の微笑みが素敵です。

米国の明日は家族が集まるというサンクスギビングデイです。
“七面鳥”がごちそうです。

こちらは『王になった男』より
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長崎市に残るオランダ坂
坂を上がったら“活水学院(女子大学)”です。
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日本で最初に創設されたミッションスクールで、英語教育で有名です。
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(ただいま、『青い海の伝説』の翻訳中です)
http://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2057322&categoryCode=DR

『インサイダーズ』より
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『遠い路』 (4) 今の気持ち

昨日の札幌
sapporo2.jpg
(北海道神宮 境内に残っていた雪↑)
(札幌市内のイルミネーション↓)
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(photo by APB)

『遠い路』 第2部

『遠い路』 (4) 今の気持ち

無題200

「うまくやるよ」

「…」
無題201a

「いつものように…」
無題201b

「…、アボジ!」

「おお、帰ってきたか…。
 気をもんでいたぞ~。 大変だったな」

「アイゴ~、いい男だね!」
無題201c

「遅くなりました。 
 キム・ギヒョンです」

「いや、大丈夫よ。
 ああ、おばあちゃん、お久しぶり~」
無題201d

「お~、待っていたぞ。
 この日が来るのを…な…。
 会いたかったぞ~」

「私のことはどうなの? アボジ!」

「夢にまで見ていたぞ!」

「アイゴ、いつまでここに立っているんかね?
 早く中に入りなさい!」

「そうだ! 寒いから…」
無題201f

「良く来たな!」

「アイゴ!
 背も高いし、顔もいい!
 これは自慢のお婿さんになるね!」

「いいえ…」

「ああ、もう一人の家族にも挨拶をしてくれ」

「え? 私なのかい?」

「ああ、当然だぞ」
無題201e

「アイゴ~、私はね~、
 近所に住んでいて世話をしているんだよ。
 まさか、姑の役割までさせられるとは思っていなかったわ!
 そうだよね、ソンジュや!」
無題201g

「よろしくお願い申し上げます」

「アイゴ~、これはご丁寧に…。
 嬉しいね~」
無題201h

「さあ、みんな座って!」

「ああ、そうね、食事の準備をしなきゃ!」

「おばあちゃん、私も手伝いします」

「いいのよ!座っていて!」
無題201k

「粗末な家だけど、ゆっくりしていってくれよ」

「はい、アボニム。
 温かい雰囲気ですね」

「そうか?」
無題202a

「ソンジュや!
 どこであんないい男をつかまえたのかい?
 お父さんの笑い顔を見ただろう?
 口が裂けそうだったね」

「…」
無題202b

「父親がお婿さんに一目ぼれなんて、
 これまで聞いたことないわよ!」

「ハルモニ、私がやるから…」

「いいから、早く部屋に戻りなさい!」

「手伝うから~」

「何言ってんだよ?
 私が料理の準備をしたんだから、
 邪魔しないでよ、ソンジュや!」

「私だって役に立つわ」

「アイゴ、それは明日からのことよ!」

「ハルモニ~」
無題202c

ソンジュはすぐに墓参り

「オンマ…、オンマ~」
無題202d

家には料理が並んで

無題202e

「あの子はいったい…、どこに?」

「僕が…」

「いや、すぐ戻るはずだ。
 きっと母さんの墓参りだから…。
 先に食べよう」

「何も、今行かなくていいのにね…。
 どうせすぐに行けるだろう?」

「いいや、女同士で最初に話したいんだろうよ」

「…」

「さあ、一杯やらないとな…」

「それが、一番の楽しみだったんだろう?」

「さあ」

「いや、僕の方から先に…」

「どうだい? 気分は?」

「口では表せない…。父親しか分からんさ…」

「顔に書いてあるね~」

「おばあちゃんも、どうぞ…」
無題202f

「私も?
 …親孝行息子だわね」

「じゃあ、今度は乾杯だ!」

「ソンジュも呼ばなくちゃ!」

「いいんだ。
 酒の席でも説教されるからな…」

「縁があって、
 こうして会えることを感謝しているぞ~」

「僕の方こそ、感謝しています」
無題202g

「あ~、こんな日が来るなんて、
 生きている甲斐があったね」

「まったくだ」

「酒もいけるようだな…」

「ええ」

「アイゴ~、この顔は酒飲みだわよ。
 でも、この父さんのようになったらダメよ」
無題202h

中から聞こえる笑い声

「…」
無題202k

「いまさら、遅いわよ!」

「これでも急いで帰ったのよ!
 オンマのところに行ってきたからね」
無題203

「そうだと思ってた」

「どう、美味しい?」

「…、ああ美味しい」

「このおばあちゃんが腕を振るったからな!」

「おばあちゃん、コマスミダ~。
 結婚式には絹の着物を作って頂戴ね!」
無題204

「そうするわよ」

「さあ、これも食えよ!」

「何ですか?」
無題205

「おお、あのカレイの塩辛よ」

「好物だと聞いたから、
 村中のお店を回って、一番おいしいのを探したんだよ」

「そうですか…」

「…」
無題206

「口に合わないか?」

「いや、とても美味しいです」

「当然だよ!
 村で一番の店だわよ。
 ぜんぶ味見してきたんだからね!」
無題207

「…」
無題208

「ええ、最高です!」
無題209

反省?

「演技に満足しているか?」

「…」
無題210

「カレイのことはもっと早く言ってくれないと…」

「すっかり忘れていたのよ」

「あれは、驚いた…。
 生まれて初めての味だった。
 他に言っておくことはないのか?」

「もう、すっかり忘れたわ」
無題211b

「…。
 アボニム…、飲み過ぎだな」

「アボジにとっては、お酒が友達だわ」

「あっさり言うな~。
 ところで、俺の演技は気に入ったのか?」

「…」

「もう、乗りかかった船だ」
無題211a

靴下を洗濯するウソク

「靴下はこれしかないんだ。
 臭いがしたら嫌だろう?」
無題211c

「…ちょっと貸して!」

「いいよ。 俺がやる」
無題211d

「私がやるわ」

「冷たいから…」

「いいから…」

「…」
無題211e

「寒いから中に入って!」
無題211f

靴下
無題211g
# 靴下を石鹸で洗う…。
 しかも冷たい水で…。
 このシーンはいいです。
 これまで自分で洗濯していたウソクにとっては、
 誰か、とくに好きな女性が洗ってくれる…。
 とても心地がいいに違いありません。
 女性は「洗濯を担当すべき」という習慣は嫌いなんですが、
 このシーンのふたりの心遣いがいいですね。

ウソクが朝起きてみると

無題211h

ソンジュはその靴下を火にかざして乾かしています。

「もうすぐ乾くわ」

「アボニムはまだ寝ている…?」

「いや、早くから外に行ったわよ」

「…」

「これは塩だけど、歯磨きの代わりに使って。
 あとで買っておくから」
無題211k

妻の墓に行って、

「これはな~、2人からのお土産なんだ。
 おばあちゃんにも襟巻を買って来てくれたんだ」

「このセーターもいいだろう?
 高いものらしいぞ。
 ここいらでは売ってないからな。
 婿の前では格好つけて、朝酒は我慢していたが…。
 お前がいる場所が一番落ち着くなぁ~」
無題212

ウソクは車を洗っています

「精がでるな」

「ああ、おはようございます」

「部屋はどうだ?」

「快適ですよ」

「寒くなかったか?」

「問題ないです」

「朝飯が終わったら、銭湯に行こう!」

「…。ええ朝風呂ですか?」

「温まるぞ!」
無題212b

「アボジ~、銭湯だなんて、彼がこまっちゃうわよ…。
 1人で行ったらいいのに…」

「男同士の付き合い方なんだ」

「会ったばかりで、一緒にお風呂に入るの?」
無題212c

「だからなんだ?
 何を気にしているのか?
 うちの息子だぞ…」

「アボジ~」

「男同士の付き合いには口を出すなよ~」
無題212d

「銭湯に行くんだって?」

「ああ、それも仕事だろう?」

「…」
無題212e

部屋に入ると、

「…」
無題212g

…南北離散家族・捜査申請書

無題212f

おばあちゃんが来て、

「誰もいないの?」

「いいえ、おばあちゃん。
 中に入って!」

「アイゴ!今日も寒いわね。
 どう?これは似合うかな?
 綺麗?」

「ええ、綺麗だわよ」
無題212h

「聞くまでもないわね。
 私に合ったものを選んだんだからね!
 ところで、2人は?」

「銭湯に行ったわ!」

「何だって?
 婿と仲良く銭湯かい?」

「ええ」

「アイゴ~、あんたの父さんらしいわね」

「…」
無題212k

「やあ!ソンジュや!
 お父さんがすっかり変わったわね。
 朝から晩まで酒飲んで…」

「分かっているわ」

「これからは違うわ。
 結婚したら一緒に住むようにと言っているのよ。
 今は酒に飲まれているけど、一緒に住めば、
 元のように戻るかもしれないからね。
 娘が近くに入れば、力も湧いてくるわよ。
 それが年寄りには一番の薬だよ。
 だから、早く結婚して一緒に住むべきよ!」

「でも、いつになるか…」

「そんな顔をしないで…」

「んん」
無題213

銭湯

「ああ、いい湯だ~。気分がいいだろう?」

「ええ」

「銭湯に来ると思いだす…。
 父親と息子が出てくる話だ。
 …父親が銭湯でとてもいい気分だから、
 その息子がもっといい気分にさせようと気を使って、
 煮えたぎるお湯に父親を放り込んだ話さ」

「ええ?!」

「お前はそんなことはしないよな!」

「まさか!そんな勇気はありませんよ」
無題214

「息子がいないのは、それはそれでまた寂しいな。
 いれば、肩を並べて歩けるからな。
 まるで子分みたいに連れて歩くんだ」

「…」
無題215

「今日は長年の夢がかなった。
 お父さんとも銭湯に行くのか?」

「いいえ」

「どうして? いいもんだぞ」

「…」
無題216

「父親孝行だぞ!
 こうして背中を洗い流してもらいながら、
 息子の成長を感じるんだ」

「…」

「おい!交替だ。 後ろを向け!」

「いや、僕はいいですよ」

「いいや、これはルールだ」

「ソンジュが好きか?」

「…、ええ…」

「どこが気に入ったのか?」

「…、可愛いからです」
無題217

散歩

「小さいころ、よく父親には背中を流して貰ったよ…。
 くすぐったかった」

「…」
無題218

「もう昔のことだったから、懐かしくて…、
 夢みたいだった」

「…」

「実はそれがアボジとの最後の思い出なんだ。
 その後、死んだけどな…」

「お母さんが苦労されたはずね?」

「だろうな。
 だから俺は孤児院に預けられた」

「…」

「小学校1年の時だったけど、オンマはすぐに戻るから…って、
 そう言って俺を置いて行ったんだ」

「…」
無題219

「小学校3年の時に、
 もうオンマは戻ってこないと悟って、孤児院を出た」

「探せないの?」

「…」
無題220

「この前、あのプレゼントを贈った孤児院のことよね?」
無題221b

「…。いい気分だろうね。
 あんないい父親に恵まれて…。
 羨ましい」

「…」

「どうだ?
 いい演技だったろう?」

「…」
無題221a

家に帰って

「俺の心配はするな。
 1人でやっていけるからな」

「…。
 アボジ!うちのおじいちゃんは亡くなったわよね。
 北朝鮮のおじいちゃんのことよ」

「ああ」

「もう覚えていないけど、
 同じ故郷の人からの話でわかったのよね?」

「ああ」

「本当に死んだの?」

「んん」

「生きていたとしても、もう90歳だからね…」

「でも…」
無題221c

「アボニム!」

「おお、入ってくれ!」

「どうして布団を持ってくるの?」

「ああ、今日から一緒の部屋で寝ることにしたんだ」

「おい、ここに置け!」

「アボジ!!」

「いいじゃないか…。
 とって食うわけでもない…」

「部屋があるのに…」
無題221d

「いいじゃないか。
 ところで、座れ!」

「…」

「ソンジュと喧嘩でもしたのか?」

「いいえ、そんなことは…」

「どうして、そんなによそよそしく…。
 変だぞ?」

「…」

「いつものようにしろ。
 俺の前だからといって遠慮はするな。
 俺も介入はしないから…。
 ギヒョン!分かったか?」

「はい」

「ソンジュも分かったか?」

「…」

「まあ、座れ!2人とも座れ!」

「アボジ、どうしたの?」

「良く顔を見たいからだ」

「…」
無題221e

「2人とも、今の気持ちを大切にするんだぞ」

「…」

「分かったか?」
無題221f

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第2部
冬に咲く花のように、
ソンジュとウソクには花の目が膨らんできたようです。

♪ I wish have someone who suddenly alive.
誰かが突然現れることを祈っている
♪ Show me how the flowers grow, come out in the winter fields.
冬の野原に芽を出した花が、どのように育つのか教えてください

https://www.youtube.com/watch?v=fq1NlrVYbZM
(『紳士の品格』第1話:10分30秒くらいのOSTです。
イスが桜の木の下を歩くシーンです)

『亀巖ホジュン』より
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『遠い路』 (3) 契約成立

pusan_20161101221739701.jpg
(昨年秋の港町プサンの夜)

aplir_20161119091640009.jpg
(プリンセスダイアモンド@長崎の港:4月撮影)

# 『遠い路』(第2部)の舞台は韓国・江原道(カンファド)ではないでしょうか。
日本でいえば、福島~茨城県のイメージで、西の県境は山、東は太平洋。
江原道の東海岸は東海(トンへ:日本海)に面し、有名な束草(ソクチョ)だけでなく、港・漁港がたくさんです。
『青い海の伝説』(月末upします)はその海岸に打ち上げられた人魚伝説。
人魚に手を触れると魂・記憶を失うとのこと

ningo.jpg

『遠い路』 (3) 契約成立

漁村の風景

「ご苦労だな。 祝日なのに…」

「祝日は明日と明後日だろう?」

「暦を見てみろ。 今日からだぞ」

「俺たちは1日だけだ。
 あれっ…、
 散髪かい? 気分もスッキリしたろう?」

「うちの娘が婿を連れて来るんだ。
 うちのソンジュがな!」
無題146

「知っているさ。
 とっくに知れ渡っているぞ。
 もう村じゅうの噂になっているぞ!」

「俺たちも呼んでくれよ!」
無題145

食事の下ごしらえ

「アイゴ、今まで散髪なのかい?
 顔を見せて…」

「別に変わらんよ」

「また、酒に手が出る…」

「待つ間のちょっと一杯だけだ」
無題147

「床屋さんは混んでいたの?」

「そりゃ、もう…」

「婿さんが来る前に酔い潰れるの?」

「大丈夫さ。さあ、一杯どうだ?」

「アイゴ、今年は正月らしい正月だね。
 娘がいないというだけで、静まりかえっていたからね」

「ああ」

「結婚したら同居すべきだわよ。
 一緒に孫も抱いてやらなきゃね」
無題149

「また余計な事を言う…」

「心配してるんだよ。さあ、味見して…」

「今頃、電車の中かな?」

「朝からその心配ばかりだね。
 私達のころはみんな近くに住んでいたからね…」

「ハハハ…」

「もう、昔のことになっちまったねぇ」
無題148

ドライブイン

「休憩しよう。何か食べないとな」

「キンパを持ってきたわ」

「家からか?
 じゃあ、俺は何か買ってくるから…」

「キンパは嫌い?」

「いやあ、大好物だけど、足りないだろう?
 それとも俺が全部食べていいか?」
無題150

「足りるわ」

「2人分作ったのか?」

「ええ」

「それにしても男の胃袋には足りないさ」

「足りるようにたくさん作ったわ。箸もある…」

というわけで、スープだけ買って…。

無題151a

「自分で?」

「ええ」

「きれいで、食べるのがもったいない」

「…」
無題151b

「いつもそうなのか?」

「…」

「過ぎたことを、いつまでもくよくよと…」

「…」

「郵便局で見た時とは別人だ」

「…」

日々の糧を与えたもう、神に感謝します…」

「?」
無題151c

「孤児院では、食事の前に唱える言葉さ。
 美味い!」
無題151d

「孤児院に寄付するの?
 どうしてあそこの孤児院なの?」

「縁って信じるか?」
無題151e

ソンジュの提案

「お金を払えば、運転手以外のことも頼めるかしら?」

「何だって?」

「お金を払えば
 何でも頼まれてくれるかしら?」
無題151f

無題151g

「犯罪はお断りだ!」

「…」

「…。
 話してくれ。
 交渉次第だ」

「…」

「早く~!」
無題151h

「映画やドラマのように、
 ほかの誰かを演じることよ」

「ほかの誰かって?」

「…」

「あ~、ニセの恋人とか?」

「ちょっと違うわ」

「どう違う?」

「…」

「もったいぶるなよ~」

「父さんが待っている人がいて…、
 その人を演じて欲しいわけ」
無題151k

「…。
 俺がその恋人になりすますのか?」
無題152

外に出て、

「前払いで、10万ウォンだ。
 高いかな?」

「…」
無題152b

「やっかいな仕事だからな。
 前もって覚えておくことも多いだろう?」
無題152c

「…」
無題152d

「別れたのか…?」

「アボジは2人で来るのを知って待っているわ」
無題152e

車の中で予行練習

「29歳でスポーツショップを経営する社長…、
 え~と、それでスポーツ推薦枠で大学だな?
 2年後に力及ばずに脱落…だよな」

「“力及ばず”とは言っていないわ。
 それに“脱落”じゃなくて、自分から辞めたのよ」

「だって、力があれば脱落しないだろう?」

「…」

「それに、精米業を営む家の次男坊だ。
 それに…、ああ、姉と妹がいる。
 それにしても、ここまで覚える必要があるのか?
 だって、アボニムとは初めて会うんだぞ」
無題152f

「ちょっと、町の店にちょっと寄ってくれない?」

「何で?」

「ちょっと…」
無題152g

洋品店

「あ~、スタイルがいいからよくお似合いで…」
無題152h

「こちらもいいですね~」

「…」

「次は?」

「これです」

「…」
無題152k

「トイレあるかな?」

髪の毛をとかして、
ジャケットは、茶色のコーデュロイ

「スーツ代も頼む。
 必要経費だからな。後で返してもいいから…」
無題153

父親に電話

「アボジ! 私、ソンジュ。
 今、向かってるわ。
 でも少し遅れるから…5時ころだわね」
無題154

「どうしてそんなに遅いんだ?
 電車は午前中に出たんだろう?乗り遅れたのか?」

…乗り遅れ?ええ。

「まったく…。 こんな日に限って…。
 じゃあ、どうやって来ているのか?」
無題155

…そいつの車か?

「彼の車が故障して…、友達から借りたのよ。
 突然の大雪でね。
 寝坊して9時に起きたから…。
 急いだんだけど…、本当よ。

 ギヒョンさんのこと…?
 んん、大丈夫だわ。
 携帯電話は高いから、もう切るわよ。
 分かったから…」
無題156

「パンマル(ため口)なんだな」

「…」
無題157
# パンマル:~ヨ、のヨを取ると、
 アラッソヨ(分かりました)がアラッソ(分かった)

無題158

「涙も乾いたかな?」

「…」

「泣くなんて、バカだ。
 “泣くと鬼にさらわれるぞ!”って、
 孤児院ではよく言われたもんだ」

「…」
無題159

「ああ、懐かしい…」

「…」

「さあ、行こうか!」

「…」

「こっちでいいのか?」

「ええ」

「まだ間に合うからな。 返金もするぞ」

「…」
無題160

「家は?」

「…」
無題161a

演技開始

「契約成立だろう?」
無題161b

「…」
無題161c

「さあ!」
無題161d

俺の名前はチョン・ウソクだ
無題161e

# 以上までが第1部です。
第2部は東の海岸の漁村に帰省したソンジュとウソクの話が始まります。

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「泣くなんて、バカだ。
 “泣くと鬼にさらわれるぞ!”って、
 孤児院ではよく言われたもんだ」
…、どこの国でも同じような言い回しがあるんですね。

# 第1部
ギヒョンのソンジュへの気持ちを花に例えるならば、
“もう枯れてしまった”から、元には戻らない。

無題5731e
『ジャイアント』より
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『遠い路』(2) 東海岸へ

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(昨年秋の済州島)

『遠い路』(2) 東海岸へ

ソンジュは今度はギヒョンのアパートを訪ねて

無題128

帰って来たギヒョン

「座ったら?」

「…。 まだ信じられないのよ。
 きっと悪い夢でしょう?」

「…」
無題129

「事実じゃないと信じたら、
 その通りにならないかしらね。
 信じられないのよ」

「どうして来たのか?」

「お願いだから、アボジに会って欲しいのよ。
 挨拶だけして、後は忙しいからと言って帰ればいいわ」

「…」

「アボジには一人で帰ったとは、
 どうしても言えないのよ」
無題130

「どうしてもダメなの?」

「結局は嘘だと分かるはずだ」

「それでもいいから…。
 ギヒョンさんには、アボジの待ち遠しい気持ちは分からないわ。
 最後の奉仕だと思って、会うだけ会ってくれないかな」

「それは残酷だ。
 俺には演技はできない。
 ソンジュや…」
無題131a

「アボジを一度だけでも喜ばせてあげたいから、
 老人をいたわる気持ちでいいのよ。
 アボジはこれまで苦労の連続だったから、
 オンマが死んでからは、こんなに喜ぶのは初めてなのよ」
無題131b

「ソンジュや…」

「切符を置いていくわ」

「ソンジュや~」

「お願い!
 ギヒョンさんが嫌なのは分かっているけど…」
無題131c

「…」
無題131d

翌朝のとある漁村

「あ~、人の世話ばかりで、私もよくできた女だわ。
 アイゴ、あんな酒飲みでもほっておけない性格だよ…。
 ちょっと! まだ寝ているの?」

「…」
無題131e

「アイゴ、いいご身分だこと。
 このご時勢に飲んでばかりで…。
 酔っぱらった顔で婿を迎えるのかい?」

「…」

「何とか言いなさいよ!」

「…」

「お! どこに消えたのかね」
無題131f

「どこなの? 返事しなさい!」

「…」

「あ~!アイゴ~!
 婿のためとはいえ、良くやるもんだね。
 障子もきれいに張り替えて…、嬉しそうだ。
 昔は腕のいい大工で通っていたからねぇ。
 アイゴ~、酒のせいだ」
無題131g

郵便局

「ソンジュが羨ましいわ」

「…」

「聞いているの?
 田舎の実家に帰るんでしょう?
 私の予定も聞いてよ」

「どうするの?」

「寝正月なのよ!」
無題131h

「さあ、今日は早く帰ろう!
 みんな! お疲れさん!」

「は~い。 
 ところで、今晩の電車なの?」

「いいや」

「明日?」

「ええ」

「私の夢はね…、彼と夜行列車で旅をすることなのよ。
 彼の肩にもたれて、
 朝、目を覚ますと車窓には輝く日の出…。
 あ~、素敵だわ!」

「…」
無題131k

父親は墓の掃除でした

「ソンジュに小言を言われる前に墓も手入れしておかなくてはな!
 お前も待ち遠しいだろうな?
 よ~く、婿の顔を見てくれよ。
 ソンジュが選んだ男だから、きっといい奴だ」
無題132a

…あいつを嫁に出したら、
 安心してお前のもとに行けるからな。

無題132b

ソンジュは金巻作り

無題132c

以前のギヒョンの言葉

…美味しいよ。 
 おい!キム・ソンジュ!
 結婚したら、キンパの店を出そうか?
 料理の腕を活用しないとな…、
 店の名前はソンジュだ…。

無題132d
# 金巻(キンパ:海苔巻き)

ウソクは道路情報を聞きながら…、

…高速道路は帰省客で大混雑が予想されます。
 交通情報を詳しく申し上げます。
 ソウルから地方に向かう電車は全て満席になっています…、
 高速バスもキャンセル待ちの状況です。

「ガソリン満タンに!」
無題132e

帰省客で賑わう駅

無題132f

田舎の父親

「ソウルじゃ味わえない最高の御馳走だね。
 肉づきがいい鳥だね」

「これじゃあ、足りないな。
 若いから食べるだろう?
 ソンジュだけじゃあないんだぞ」

「じゃあ、いったい何匹なんだ?
 十分だわよ。アイゴ~。
 性格がいいか、お金持ちか…、どんな男がいいのかい?」

「ソンジュを大切に思ってくれる男さ!」

「そりゃ、当然だ。目に入れても痛くない娘だからね」
無題132g

ウソクのバイト

「目的地まで安くしておきますよ」

「客引きはいい加減にして、早く出発してくれ!
 日が暮れるぞ…」

「あと、5人集めますから…」

「時間の無駄だ」

「そうよ、早く行きましょう!」

「追加料金は払うから…」

「これはボランティアじゃあないんですよ~」

「誰ももう来ないぞ!
 そろそろ諦めて車を出してくれ!さあ、行こう!」
無題132h

「待って下さい」

「じゃあ、どうするつもりなのか?」

「家に帰ったらどうですか?」

「何だと?
 これまで待たせておきながら!!」

「他の車を探せばいいだろう?」
無題132k

「何だと? 違法の白タクのくせに!
 警察に突き出してやる!」

「あなた~」

「うるさい!
 この野郎、人の弱みに付け入りやがって!」
無題133

頭突きされるウソク

唇を切って、…。

座り込むと…。

無題134

「…」
無題135

「アンニョンハセヨ…」
無題136

「…」

「あ~、あの郵便局の人でしょう?」
無題137

「…」
無題138

「まとめて送った方が安くなる…って
 そう言った人でしょう?」

「…」

「驚いたよ、信じられない。
 小説とか映画にはよくある話だろう?
 こういう出会いって…、現実にもあるなんて…」

「…」
無題139

「田舎に帰るのか?」

「…」
無題140

「何時の電車?」

「…」

切符を破るソンジュ

無題141a

「お、お!」

「もう出てしまったわ」

「乗り遅れたのかな?
 お?! すいぶん前の電車だ。
 みんなが席を確保するために大勢並んでいるんだぞ。
 体の調子が悪くなったとか…。
 田舎はトンヘ(東海)の方なのか?」

「んん」
無題141b

「家族が待っているんだろう?
 電話くらい入れないと…」

「…」
無題141c

携帯電話を貸そうとするウシクの優しさに、涙をこぼすソンジュ

「泣き虫だな。 
 この前も郵便局の前だった…」

「…」

「どうにかして帰らないと…」

「…」
無題141d

「泣いていたって解決しないだろう?」

「…」

「お金はあるのか?」

「…」
無題141e

「じゃあ、行くか?」

「…」
無題141f

「涙が何かしてくれると思っているのか?」

「…」
無題141g

「電車代とプラス2万ウォンだ」

「何の話なの?」

「タクシー業もやっているんだ。
 君みたいのを集めて乗せる、臨時のタクシー業さ」

「…」

「ずっとここに座っているのか?」

「…」
無題141h

車には乗ったものの…、

無題141k

他の客が来るのを待つウソク。
寒いので車の中で待つソンジュ。

「降りて! 降りてくれ。
 まるで誘拐されたような顔つきをしているから…。
 女の涙に同情して乗せたけど、
 こっちまで辛くなるからな」
無題142

「行きましょう」

「え?」

「行きましょう…」
無題143

「前払いだ。 値引きは無しだ」

無題144

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「涙が何かしてくれると思っているのか?」

こんなポジティブ思考のセリフに惹かれて、徐々に韓国ドラマを見るようになりました。
他の先輩ブロガーさんにもお世話になりました。

今日は、
昨夜に視聴した『青い海の伝説』(第2話)からヘラクレスの灯台(スペイン)を紹介。
http://cartografiassonoras.org/resort-01.html
地球の果てという伝説ですが、人魚は「ここが世界の始まりだわ」と…。
家族だけでなく、恋人も、友達にとっても再会を誓う場所のようです。

『ジャイアント』より
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『遠い路』 (1) 郵便局

2001年の旧正月(ソルラル)のためにSBSが制作した特別ドラマ『遠い路』
日本の韓流ブームに乗って、
NHKは2005年と2006年の2度に亘り、お正月の特別番組として放送しました。
(私が視聴したのは2006年で、初めての韓国ドラマでした)

主演のイ・ビョンホン(46)、当時は31歳
無題101

同じく主演のパク・ジニ(38)、当時23歳
無題102

ソンジュの父親役のナム・イル
無題103

そして、助演のふっくら顔のイ・ジソプ(39)は当時24歳
でした。

<『遠い路』:モンギル>
無題161f

『遠い路』 (1) 郵便局

ドラマの始まりは、2人が同じブティクのショーウィンドウをため息をつきながら眺めているところから始まります。
どうも、
そこで買い物ができるような2人ではないようです。

無題105

旧正月前の大売り出し

…安いよ! 安いよ~!

…出血大サービスだよ!
 今日限りの大サービスだよ~!

「…」
無題106

…お得だから見て行って!

…迷っている場合じゃないよ!
 今日限りだよ!

「…」
無題107

父親が待つ漁村に帰るために、お土産を買い物中のソンジュ(パク・ジニ)

恋人に電話しますが、

…アンヨンハセヨ キム・ギヒョンです。
 メッセージをどうぞ。

「家にもいないし、電話にも出ないわね。
 これで今日は2度目だわよ。
 いま、ナムデムン シジャン(南大門市場)だわよ。
 アボジのお土産は…、でも内緒にしておくわ。
 まさか、まだヨンピョン(龍平)にいるの?」
無題109
# ヨンピョンはチャンピョン(昌平)と並ぶスキー場

「どうぞ召し上がれ…」
無題110

「わ~、トッポギが美味しそう…。
 …電話を待っているわよ」
無題111a

ソンジュのアパート(屋上)

「もしもし…」

…どうした? 息を切らしているな…

「アボジ! 
 階段を登っていたからね…」
無題111b

…こんな時間まで外にいたのか?

「あ~、そっちは雪降っていないの?」

…いやあ、ソウルは雪か?

「ええ、とっても綺麗だわよ」

…前もって電車の切符は買ってあるのか?

「予約するから…」

…その男と一緒に来るのだろう?

「ああ~。でもアボジ!
 “その男”じゃなくて、
 キム・ギヒョンっていう名前なのよ」
無題111c

…何度も言わなくても、もう覚えているぞ。
 それより風邪ひかないように暖かくしているんだぞ…。
 薄着はダメだぞ…

「もちろんだわ。 アボジもね!」

…分かった。 早く寝るんだぞ。
 切符の予約を忘れないようにな。
 明日も仕事だろう?

「ええ…」
無題111d

ウソクのアパート

プレゼントの包装をするウソク(イ・ビョンホン)

無題111e

孤児院・希望の家

無題111f

翌朝のふたりの出会い

「電車を追い越しそうですよ。
 15分以内には到着します。
 社長、帰省のお土産にうちの新製品をどうですか?
 は~い、では後ほど…」
無題111g

荷物を運び込むウソク

無題111h

郵便局

「今日から、昼休みは30分短縮でいくぞ!」

「私は困ります」

「どうしてだ?」

「今日は約束があります」

「旧正月の直前だから忙しいんだ」

「は~い、これは書留ですか?」
無題111k

スキー(スポーツ)ショップ

「お!ヌナ!
 新しいブテチゲの店を見つけたぞ!
 美味しいぞ!」

「そうなの?」

「ああ、誰がブテチゲを考えついたんだろうかな?
 ソーセージを入れるのも妙案だ。
 行ってみた方がいい」

「そうするわ」
無題112
# 「ヌナ」:弟または血の繋がりに関係なく、年下の男性から見た“姉貴”。
 「ブテチゲ(部隊チゲ)」:米軍から払い下げられたソーセージやハムを入れていたことから命名。
 これに、ラーメンを入れるのが定番。

「社長はまだだよ。
 まだヨンピョン(竜平:スキー場)にいるはずだ。
 戻りは今日の午後あたりだと思うけど…」

「じゃあ、連絡はないの?」

「いつものことだろう? 携帯は?」

「電話がつながらないのよ…」
無題113

郵便局に父親から電話

「もしもし?」

「私だ…。
 待ちきれなくて電話したんだ。
 一度離れると娘ともなかなか会えないからな…。
 ところでそいつの好物は何だ?」

「アボジ! 今忙しいのよ」
無題114

「分かっているけど、
 こっちも準備があるから、早い方がいい」

「急に聞かれても出てこないわ。
 ちょっと待って…」

「好きな男の好物も忘れたのか?」

「あ! 思い出した。
 カレイの塩辛と、タッカルビ…」
無題115
# 「タッカルビ」:脂の乗った鶏肉と野菜の辛い鍋。
 『冬のソナタ』のロケ地の春川(チュンチョン)の名物料理。

郵便局にやって来たソンジュの恋人・ギヒョン
そこに、同時にウソク。

無題116

「おつりです。 お気をつけて…」
と、ソンジュが客に挨拶をしているところに、ギヒョンが入ってきます

無題117

目を合わせ、外に出ようとするソンジュ

「悪いけど、ここを代わって」

割り込むウソク

「ちょっと…」

「すみません、待って下さい」
無題118

「早くしてください」

「ちょっと、お待ちください」

「アイゴ、急いでいるんだけど…。
 君のトイレは後にしてくれないか?」
無題119

「どれも宛先が違いますね。 
 でも同じ孤児院ですね

「そうです」

「まとめて包んだ方が安くなるのに…」

「受取人が全部違うので、別々にしてください」

「住所が同じなのに?」

「プレゼントなんだよ」
無題120

ようやく外に待たせていたギヒョンと…、

「まったく…。 どうしてなの?」

「…」

「スキーだけなの? 何で?」

「ああ、まあ…」

「電話はできるでしょう?嫌なの?」

「…」

「次は私も一緒に行って、監視するわよ!」
無題121a

「仕事はいいのか?」

「少しくらいなら大丈夫だわ。切符買っておいたわよ」

「…」

「どうして?感謝しないの?」
無題121b

「一緒に買いに行く約束だっただろう?」

「早くしないと
 席が無くなるかもしれないと思ってね」

「…」

「お疲れさまとも言わないで、
 どうしたの?」

「行けそうにないんだ…。
 キャンセルできるはずだろう?」
無題121c

「行けないなんて、なぜ?」

「行けないんだ…」

「ギヒョンさん…!」

「後で言おうと思っていたんだ」
無題121d

「どうして? 理由は?」

「…」

「ダメよ。
 アボジが首を長くして待っているのよ。
 毎日電話してきて、ギヒョンさんに会いたいって言うから…。
 それなのに…」
無題121e

「急用が出来たって言ってみたら?」

「そんなことしたら、アボジは倒れちゃうわよ。
 理由は何なの?」

「今度話すから」

「今話してよ!」

「深刻なことなの?」

「ああ…」

「それでも何とか…」

「まずは行ってくれ。
 その後で話すから」

「説明もなくて、私だけで行くの?」
無題121g

「俺は、スキー場に他の女性と一緒に行っていた…。
 そんなことなんだ」

「…」

「もっと早く言っておけば良かったのに、
 成り行き任せで挨拶に行くなんて言ってしまって…。
 すまない」
無題121f

「…、他の女性っていうのは、どういう意味なの?」

「…はぁ~」

「え?! ねぇ!」

「…」

「どうしてなの? ギヒョンさん!」
無題121h

2人の会話が気にかかるウソク

無題121k

ふたりの様子をじっと…。

無題122a

泣き崩れるソンジュ

無題122b

「あの車を追いかけるか?」

「…」

「どうしたんだ?」

「…」
無題122c

トイレで…、

無題122d

仕事に戻るウソク

「そうですか? 
 旧正月は田舎ですか…。
 いいですね。
 新製品も売れ行き上々ですよ、社長!
 ええ、また…。
 まだ集金が残っていますから…」
無題122e

更衣室

「ソンジュや!元気ないわね。
 どうしたの?」

「何も…」

「今日はずっと黙って…」

「ええ」
無題122f

携帯に電話しても電源が切られていてかからない。
ソンジュがスキーショップに行ってみると…、

無題122h

「…!」
無題122g

「…」
無題122k

ソンジュが家に帰ると、また、電話

「もしもし?」

「やっと帰ったか…。
 あと10日もないな。
 ようやく顔が見られるな…」

「…」
無題123

「遠足に行く前のような気分だ」

「アボジ…、酔っているわね」

「おお、少しだけな」

「飲みすぎないでね」

「ソンジュや!
 昔は
 “沈清伝(シムチョンジョン)”を歌って聞かせたな…。
 “鳥が鳴いて、夜が明けると…、私が死ぬと悲しむ人が…”。
 覚えているか?
 夜が明けることを考えると、早く婿の顔が見たくてな…。
 母さんもあの世で待っているからな…」
無題124

「…」
無題125

「もう何も心配はいらない。
 お前の結婚が決まれば、安心して死ねるからな」

「…」

「やあ、今月は電話代がかさむな…。
 娘の声が聞こえると思うと電話に手が伸びる。
 “豆満江の澄んだ水に船頭が船を出す…。
 時は水のように流れ…”」

「…」
無題126

その頃、ウソクはラーメン

「日々の糧を与えたもう、神に感謝します。
 チョンマル カムサ~ムニダ」
無題127

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このドラマは2部構成になっており、第1部は帰省する前のソンジュとウソクの出会い。
郵便局員のソンジュがギヒョンから振られて、ウソクと一緒に「遠い家路」を行くことになります。
父親が住む漁村は『冬のソナタ』でもロケ地になったようで、海岸線が美しく撮影されています。

第2部は、ひとり娘の帰省を待ちに待った父親とウソクの触れ合い。
娘が恋人と一緒に帰省するということで、父親は花婿と一緒だと思い込んでいます。

ちなみに、来年2017年の旧正月は1月28日です。
今回はこのドラマを、米国では家族が集まる日とされるサンクスギビングデイ(thanksgiving day:今月23日)に合わせて再アップします。

『ジャイアント』より
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