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韓国ドラマ制作事情(13) 追悼

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# 今月に入ってからの沙羅(夏椿)の葉です。

Vol.3 ― キム・ジョンハク監督死去…巨匠の死を無駄にするな(特別寄稿)
MYDAILY |2013年07月28日16時09分

キム・ジョンハク監督の死は個人の問題なのか?

2005年から始まった映画産業の低迷は、厳しい構造改革を経て2007年に底をつき、2008年から回復段階に入って、現在はまた上昇ムードにある。
昨年には、観客1000万人を突破した映画が2本も輩出された。
一方、テレビ業界は出演料や脚本料の上昇を通じて、一握りの人々の手に渡る費用により大きな圧迫を受けているところだ。
現在、外注制作会社は深刻な経営難に瀕しており、廃業する会社が増えている。
プロデューサーたちは、この状況を“爆弾回しゲーム”に例えている。
いつどこで爆発するかわからない時限爆弾を持って、薄い氷の上を歩いているのが今のドラマ制作市場の現状である。
そして既に、ドラマ産業は崩壊し始めたのかもしれない。

大きな力を持つ“スーパー甲”と呼ばれる地上波テレビ局も、実は極めて困難な状況にある。
ニューメディアの躍進と景気の低迷により、広告市場が縮小した上、HD放送の制作とデジタル化を通じて、技術と美術部門において持続的なコストが発生し、経営がますます難しくなっているのだ。

一生懸命に働くほど損をする

JSピクチャーズのイ・ジンソク代表は、元はMBCの演出家で、比較的うまく制作者への転身に成功したケースだ。
ある年の暮れに、彼が参加した飲み会での話を私は未だに忘れることができない。
その年、JSピクチャーズは地上波テレビ局にのみ5~6本のドラマを制作・放送して、ほとんどの作品をヒットさせたが、年末に決算してみると30億ウォン(約2億6,900万円)の赤字が発生したという。
いっそ何の仕事もせずに、職員全員が一年中ずっと遊んでいたら、経常費である20億円(約1億7,930万円)の赤字だけで済んだのだ。
結局骨が折れるほど働いて、10億ウォン(約8,969万円)をさらに失ってしまった。
その年の有償増資で30億ウォンを埋められていなければ、おそらく会社は廃業していたはずだ。
彼は、もう海外版権などの著作権を保護してくれなければ、この仕事もすぐに辞めるしかないと考え、現行の外注制作の構造に対する恨みを吐露した。
このような状況で、キム・ジョンハク監督は初めて海外版権を地上波テレビ局に渡さず、著作者の権利を保護した最初の監督だった。
そしてその作品がまさに「太王四神記」であり、海外版権を譲渡しなければ放送しないというSBSを後にして、MBCに放送テープを持って行く勇気を見せた。

故チョン・ジュヨン現代グループ会長は生前、系列会社の役員たちにこんな話をよくしたという。
「雪が降るときには庭の雪かきをするな」。
市場の状況が悪いときには、新規投資をしないということであろう。
現在のドラマ市場に関する限り、韓国は雪が降っている状況だ。
そしてこの雪は10年前から降り始め、雪がだんだん激しくなっている。

キム・ジョンハク監督の死は個人の問題ではない

予算を確保して配分する過程で、A/L費用とB/L(船荷証券)費用のバランスをとることは非常に重要だ。
そしてこの仕事は、全面的に企画者の役割だ。
熟練した企画者は、シノプシス(ドラマや舞台など作品のあらすじ)を見ただけで、おおよその制作費を計算する。
どちらかの一方に偏って、皆が被害者になるか、適切な配分を通じて規模を大きくし、その恩恵に皆があずかることができるようにするのかは、全面的に企画者の能力にかかっている。
脚本家・監督・俳優・スタッフなどの制作関係者たちにとって、よい企画者に出会うことは非常に重要である。
韓国の映像産業は、企画者の手にかかっていると言っても過言ではない。

私たちは23日、韓国の映像産業を支えてきた偉大な企画者を失った。
彼の死を機に、ドラマ産業の問題が特定の職種や組織、あるいは個人の問題ではなく、構造的な問題であることを皆が認識し、この矛盾だらけの外注制作の構造が改善され、韓国の映像産業を再び復興させる公論の場が大きく広がるきっかけになることを切に望む。
それだけが、一生をドラマに捧げてきた一人の巨匠の死を無駄にしない道であるだろう。
慎んで故人の冥福をお祈りする

(『信義』より)
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(『信義』に関する記事は多々あります:KJSの右下のコラム)
http://jumong007.blog133.fc2.com/blog-entry-1484.html
http://jumong007.blog133.fc2.com/blog-entry-1342.html

ソン・ジュンギ教授
son junngi
KBS在籍中に「うちの町の村長さん」(1992)を通じてドラマ演出家としてデビューし、「ご飯を焦がす女」(1994)、「隠れた絵探し」(1994)を演出した後、SBSに移籍。「オギ叔母さん」(1996年百想(ペクサン)芸術大賞・演出賞)、「カタツムリの愛 ~4色物語~」(1998年百想芸術大賞・作品賞)、「ウンシリ」(1998年韓国放送プロデューサー協会・今月のプロデューサー賞)などを演出した。最近では、2007年に“家庭の月”特集「私たちを幸せにするいくつかの質問」を演出し、韓国仏教・言論文化賞を受賞した。現在、東亜(トンア)放送芸術大学のコンテンツ学部長として在職している。

元記事配信日時 : 2013年07月24日10時50分
記者 : 東亜放送大学教授 ソン・ジュンキ

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このところ2本続けて完全撮影・制作のドラマをテイクアップしました。
ドラマ構成が以前の1話1時間ではなく、1話は30分なので1日に2話進行。
これまでの韓国ドラマの多くは“ライブドラマ”と呼ばれたように、視聴者からの声を拾って脚本が変わるものだから、当然ながらエンディングも変わりました。
したがって、俳優やスタッフだけでなく、脚本家の拘束時間も長くなっていました。

ただし、1話30分にすることで次話との間に宣伝広告を挟むことができ、制作側にとってはCM収入も増えるでしょう。
放送局やプロダクションには都合が良くなったと思います。
また、ドラマを買う輸入国にとっても国ごとの放送事情によって編集がしやすくなると思います。
ちなみに、日本のTBS(放送局)とNPI(日興証券グループ)が2005年にキム・ジョンハク・プロダクションに出資(11億円)しています。

ところで、史劇の『華政』は、キム・ジョンハク・プロダクションがキム・イヨン作家(KJSの右上コラムをご参照ください)を起用した作品でした。
登場人物の9割以上が歴史上の人物で、しかも歴史に沿って丁寧な描写と展開をしました。
ドラマは前半に第15代王・光海君を再評価し、後半は王朝最大の屈辱を受けた第16代王・仁祖(清の皇帝の前で土下座し、頭を地にぶつける)のことでした。
http://jumong007.blog133.fc2.com/blog-entry-2602.html
とくに“南漢山城”防衛戦は、今年の映画『南漢山城(ナマンサンソン)』でも描かれ引き継がれて、その感動と共に大きな興行成績を残しているとのことです。

3回に亘ってキム・ジョンハクPDを偲んでアップしたドラマの制作事情でした。
過当競争のドラマ産業なので、制作事情の厳しさが伝わりました。
どうか、長期的な展望で韓国ドラマを制作して頂き、こちらにも楽しませて頂くことを祈るだけです。
なお、
明日からもう少し<古代の韓半島>をまとめて、当時の大陸や半島と日本との古代の交流を記事にします。

(『華政』)
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韓国ドラマ制作事情(12) 高騰したギャラ

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(ハナミズキ:2017.11.02)

Vol.2 ― 故キム・ジョンハク監督は出演料を踏み倒していない(特別寄稿)
MYDAILY |2013年07月28日16時09分

キム・ジョンハクは出演料を踏み倒していない

SBSドラマ「シンイ-信義-」は、キム・ジョンハク監督が演出者として参加した有限会社の作品だ。
まだ、捜査が進行中であるため、正確な経緯を知ることはできないが、キム・ジョンハク監督はこの作品において、法的にスタッフや出演者の未払い賃金の責任を負う理由は一切ないというのが筆者の考えである。
それは、有限会社という新しい形態の制作システムが、法的に保障してくれた安全装置であるためだ。
この作品で彼は演出料をもらって、制作に参加したディレクターの資格にすぎない。
脚本家や出演者と同様に、賃金をもらって制作に参加した演出者として、自身の演出料さえ確保できれば良いことだ。
しかし、一生を堅気な性格の監督でありながら、妥協を知らない制作者として生きてきた彼に、同僚役者の出演料とスタッフたちの賃金未払いは耐えられない厳しい自責と挫折を与えただろう。
そして、一生を、ドラマ以外のことは考えずに仕事だけに捧げて、これまでに数多くのヒット作を残したにもかかわらず、同僚たちの賃金を横領した存在になってしまった自分がとてもみじめに感じられたはずだ。
kimu jonnhaku
彼は、コシテル(考試院:各種国家試験を受ける全国の受験生たちが集まって勉強できるように作った長期宿泊施設)の狭い小部屋で考え続けただろう。
「僕の生はどこから間違ったのだろうか?ドラマしか知らずに、頑張ってきた僕になぜこんなことが起こったのだろう?」
横領の疑いで検察の捜査を受けたキム・ジョンハク監督は、今まで自身を支えてきたドラマの制作者、または監督としてのアイデンティティを喪失して、深刻なアノミー現象(人々の欲求、行為の無規制状態、急激な社会変動に伴う社会規範の動揺や崩壊によって生じる状態)を経験したのだろう。
そして結局、彼はコシテルの小さな部屋で寂しく死んでいった。

深刻な制作費配分の不均衡

一般的に制作と言えば、その過程を3段階に分けるというのはよく知られている。
その3段階とは、「プリプロダクション(Pre production)」と「プロダクション(Production)」、そして「ポストプロダクション(Post Production)」だ。
このように分ける理由は、お金のためである。
ドラマは文化であると同時に産業だ。
人生と愛を描いているという点から確かに芸術の一部分だが、もう一方では資金を投資して元金を回収し、収益を発生させる必要があるという資本主義の産業論理が確かに動作しているわけだ。
私たちが制作の全過程をこのように3段階に分ける理由は、事業的な側面で制作予算が均等に配分され、執行されたのかを調べるために必要だからだ。
「プリプロダクション」に投入される人材である脚本家、監督、俳優たちに支払われるお金を“上位ラインの費用”という。
そして撮影、照明、音響、技術、美術などの「プロダクション」と、編集などの「ポストプロダクション」に投入される人材に支給されるお金を“サブラインの費用”という。
この2つの項目に全体予算が適切なバランスで配分された際に、私たちは制作会社の安定的な成長とドラマ産業のバランスの取れた発展を期待できる。
問題は韓国のドラマ産業の場合、上位ラインの費用が非常に高く、その中でも俳優部門に投入される費用が高すぎるということだ。

史上最高の出演料を更新した「太王四神記」

2008年、ペ・ヨンジュンはMBC「太王四神記」に出演し、1話当たり2億5千万ウォン(約2千2百万円)が支給されたという。
確認されてはいないが、出演料として1億ウォン(約9百万円)、資本参加によって1億5千万ウォン(約1千4百万円)程度の出演料を受けたという。
「太王四神記」がMBCから支給された制作費は、1話につき2億ウォン(約1千8百万円)台だと知られている。
結局、放送局から支給された制作費を主人公1人に全部つぎ込んでも足りない状況だったのだ。
ところが、このような事例はたくさんある。
2007年5月4日から7月3日まで、KBS 2TVで放送されたミニシリーズ「花いちもんめ」は、ユン・ソンヒ脚本家、チ・ヨンス演出家がタッグを組み、俳優チャ・テヒョンとカン・ヘジョンが主役として出演したが、この4人に支給されたお金は制作費の100%だった。
上位ラインの費用が100%を超えてしまったのだ。
結局、制作会社が損失負担を引き受けるか、支給する能力がなければ、スタッフや脇役の俳優の賃金が未払いにならざるを得ない構造となっているのだ。

KJS<古代の韓半島>より
http://jumong007.blog133.fc2.com/blog-entry-3388.html

制作費配分の不均衡が原因

今の文化産業分野に進出する大卒の新入社員の場合、初任給が100万ウォン(約9万円)程度だ。
1話当たり2億5千万ウォンずつ、週2話の放送だから1週当たり5億ウォン(約4千5百万円)、つまり月20億ウォン(約1億8千万円)を稼ぐ主人公を見た制作会社の新人プロデューサーはどう感じるのか?
彼は自分より2千倍も多いお金を持っていく主人公を見ながら、あり得ることと納得できるのだろうか?
このような極端な相対的剥奪感の中で、才能のある若者が文化産業の従事者として働く理由を見つけることはできるだろうか?
上位ラインに偏っている制作費は、サブライン従事者たちの生活を締め付けている。
しかも、賃金を受け取っていない状況から生活に苦しんで、実力のある人は残っていない。
結局、制作費の不均衡は、当然サブラインの質的な低下をもたらす。
技術を担当するスタッフ部門の質的低下は、作品の完成度の低下につながり、超過した制作コストは賃金の未払い、制作会社の経営悪化、連鎖倒産、映像産業の低迷へとつながっていく。

役者の出演料の上昇、産業規模に比べて高すぎる

2008年12月1日、韓国ドラマプロデューサー協会は、高額の出演料がドラマの危機を招いたという認識から「テレビドラマの危機と出演料の正常化」というテーマでセミナーを開催した。
同セミナーで提示された資料によると、ここ10年間の主役級俳優の出演料は20倍以上にも膨れ上がっていた。
今は主役級の俳優の場合、1話当たり5千万ウォン(約450万円)から7千万ウォン(約630万円)程度が支給されている。
脇役級の俳優も状況は同じだ。有
名になりそうだとか、人気を得そうな場合であれば、すぐに出演料は1千万ウォン(約90万円)を超えてしまう。
韓国の外注制作の場合だと、平均的に全制作費の60%は出演料であり、15%は脚本家費用として投入される。

このような状況から、実力のある外部監督やプロデューサーは立場がなくなり、実力のあるカメラマンや照明監督、美術監督、音楽監督も就かず、撮影機材も安心して使うことができない。
日本の場合は、出演料が全制作費の20~30%程度だ。また、脚本家費用は3%を超えない程度だ。
トップスター級の出演者の契約料の割合も、全制作費の10%を超えていない
次は、日本と米国の全制作費用と出演料の割合を比較したものだ。

放送市場の規模から見ると、日本は韓国の6倍程度であり、広告市場の規模は10倍程度となる。
報酬的に見積もっても、韓国の俳優の出演料は日本の6分の1程度が適正な水準だ。
ところが、現在韓国の主役級俳優の出演料は日本の約2倍だ。
それにもかかわらず、韓国の芸能人の70%の年間所得は1千万ウォン以下であり、月平均所得が80万ウォン(約7万円)にしかならない芸能人が2400人に達するという事実は、ドラマ産業のすべての付加価値が極めて少数の人たちに、しかもトップスター級の俳優という特定の職業群の人たちに独占されていることを証明している。
この数値は、今日の韓国ドラマ産業が抱えている問題が、ある個人の問題や特定組織の問題ではなく、構造的な問題だということを示している。

総合編成チャンネルの発足により、市場環境はよくなったのか?

メディア法改正と総合編成チャンネルの発足は、このような脈絡から理解すべきだ。
プラットフォームが増えれば、メディア産業の道が少し開けるというのが、総合編成チャンネル発足時の論理だった。
ところが、総合編成チャンネルの発足によってドラマを放送するチャンネルが2倍以上増えたにもかかわらず、外注制作会社の状況はさらに悪化している。
その理由は、総合編成チャンネルが地上波に対抗するために、過剰投資をしながら、主役級の俳優の出演料を以前よりも引き上げたからだ。
制作費は地上波より少なく支給されているのに、俳優の出演料はより高くなったわけだ。
今やJTBCを除いた総合編成チャンネルは、ドラマの制作を諦めた。
チャンネルは増えたが、ドラマ外注市場はさらに悪化してしまったのだ。
イ・ミョンバク政権における代表的な番組制作の失敗事例だと言えるだろう。

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プロダクションの数に比べてチャネルが少ないという、昨日の記事を読み返していて思ったのは、これは米国でも同じ現象だということ。
ただし、米国の人口は韓国の4倍以上で、国土も広く地方局(チャネル)も多く、需要する家庭の数も多い。
韓国の方がプロダクションの競争が厳しいのかもしれません。

韓国では、もう20年も前から国内の光ファイバー(グラスファイバー)の敷設・普及率が90%を超えていたので、コンテンツの配信のためのインフラは整っているはずです。
ただし、ケーブル総合テレビ局の開設認可が遅かったと思います。

今日のギャラの話では、ペ・ヨンジュンだけでなく映画俳優のイ・ビョンホンやチャン・ドンゴンなどの超有名・ベテラン俳優を、(2時間の映画ではなく)長期に亘るドラマで起用するには大きな出演料を支払わないといけないこと。

ギャラの高騰は『アイリス』でも話題となりました。
来年の『ミスターサンシャイン』(脚本:キム・ウンスク)ではどうでしょうか?

(『信義』より:ユ・ウンスを演じたキム・ヒソン)

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韓国ドラマ制作事情(11) プロダクション

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(ロダンの「カレーの市民」@国立西洋美術館:2017.10.18)

『太王四神記』および『信義』に続き、今回は『王は愛する』で久々に、ソン・ジナ作家の脚本とその深い愛と・友情と犠牲の表現に接したようです。
これから3回に分けて、『太王四神記』および『信義』でソン・ジナ作家とタッグを組んだキム・ジョンハクPDのことなどをアップします。
もう4年前になりますが、キム・ジョンハク監督の自殺を通じて、近年の韓国ドラマの制作事情を少しでも理解できたと思いました。
エンターテインメント産業の日韓比較もあります(第2回)。

ソン・ジュンギ教授による、Kstyle News(エンタメ)への特別寄稿文です。

Vol.1 ― キム・ジョンハク監督の自殺、個人の問題ではない(特別寄稿)
MYDAILY |2013年07月28日16時09分

矛盾に満ちたドラマの外注制作

ドラマ「太王四神記」は全24話で、1話当たり約18億ウォン(約1億6144万円)を投じた超大作ドラマである。
同ドラマは当初SBSでの放送を確定して制作に乗り出したものの、制作終了まで海外の版権など著作権を巡って合意に至らず、SBSでの放送は白紙になった。
結局同ドラマはキム・ジョンハク監督の“実家”とも言えるMBCで放送されることになった。
当時MBCから受け取った1話当たりの制作費は約2億ウォン(約1794万円)だという。
原価コスト18億ウォンの作品を2億ウォンで販売したため、「太王四神記」はドラマとしては成功したものの、制作会社の成功には繋がらなかった代表的な例となった。

成功したドラマ、失敗した事業

「太王四神記」は計480億ウォン(約43億528万円)の制作費が投じられたが、収益は第2次、第3次の集計を合算しても400億ウォン(約35億8773万円)に過ぎなかった。
大ヒットしても制作会社としては失敗になることは放送業界ではあまり珍しいことではなく、古い慣行のように繰り返されている。
数多くの制作会社たちが資金難に悩まされている。
このように外注制作の世界は矛盾している。なぜこのようなことが起こるのだろうか?

“高い”ドラマであるほど“安い”外注制作会社が制作する?

多くのトップスターの出演によって高額な制作費がかかるミニシリーズ(毎週連続で2日間に2話ずつ放送されるドラマ)は、テレビ局が制作しないことが多い。
トップスターをキャスティングしなければならないため、高額な制作費が掛かる上、収益が激減するからである。
このような場合、テレビ局は巨額の損失を避けるために外注制作をするのが一般的である。
テレビ局が直接制作した場合、1話当たりの制作費が2億ウォン以上かかるならば、外注制作をして1話当たり1億5000万ウォン(約1345万円)台で収めるということだ。
一般的にテレビ局が外注制作会社に支払う金額は制作費全体の60~70%ぐらいである。
このように損失を被ってまで制作するという外注会社たちが多い理由は何だろう?

制作会社は930社、チャンネルは4つ…

現行の法規定によると、ドラマの外注比率は約40%程度である。
このうち、外注できないニュースとスポーツ、洋画などを除けば、実際は制作局の番組の70%を外注しなければ規定された外注比率に合わせることはできない。
ドラマの場合、既に各地上波の外注比率が70%を超えている。
SBSはドラマの外注比率は80%に迫る。
総合編成チャンネルは100%外注制作に依存している。
このように高まった外注制作の比率は制作会社の乱立をもたらした。
全国に外注制作のために力を注いでいる制作会社は900社を超えており、この内、ドラマを制作したり、ドラマの制作を目標に取り組んでいる会社は40社以上である。
新生制作会社たちは会社を創立しても長い間放送してもらえず、実績はゼロに近い。
放送してもらえるように何年も努力していても、テレビ局のハードルは高すぎる。
頼れる脚本家や監督、トップスターを確保できないと、企画案は検討すらしてもらえないことも少なくない。
制作会社はオフィスを借りて職員を採用して何年も耐えるが、収益はほぼゼロに近い。
長期間実績がないことを投資家たちが黙っているはずがない。
資金難と投資家の圧迫に追い詰められた制作会社は、とんでもない制作費で制作するしかない絶望的な状況に追い込まれることになる。
制作経験のない創立したばかりの会社は、テレビ局の要求通りにトップスターをキャスティングするために巨額の出演料を支払う。
テレビ局は実績がないという弱点を最大限利用して損失のリスクを制作会社に転嫁し、今後の収益モデルを独占する。
これが制作経験のない制作会社に超大作ドラマの制作を預ける理由である。
たとえドラマがヒットしても、給料や出演料未払いのような問題が発生せざるを得ない。
だが、テレビ局にとっては制作費を適切に使っているのか、出演陣やスタッフたちはちゃんと給料をもらっているのかはどうでもいいことである。
スタッフや俳優たちの出演料未支払いが起こると、テレビ局はオウムのように同じ言葉を繰り返す。
「それは制作した外注制作会社と解決すべき問題だ」と。

キム・ジョンハクプロダクションにキム・ジョンハクは存在しない

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2年間の制作期間を経た超大作ドラマ「太王四神記」は巨額の損失を被って幕を下ろし、結局キム・ジョンハク監督は自身の持っていた会社の株式を後輩たちに与え、会社を去ったという。
その後、会社の運営はキム監督の後輩であるパク・チャンシク氏が務めており、彼は現在セヌリ党の比例代表の議員として活発な活動を繰り広げている。
結局「太王四神記」は制作会社の代表であり、“監督キム・ジョンハク”が直接メガホンを取った最後のドラマとなり、以後キム・ジョンハクプロダクションはキム・ジョンハク監督のいない、名前だけのキム・ジョンハクプロダクションとなってしまった。

新しく登場した見せ掛けの「有限会社」

損失を被ることが目に見えている状況で外注するテレビ局、外注を受ける制作会社、そしていつまでも繰り返される“大ヒットドラマ、赤字会社”の構図から抜け出すことができず、結局そのリスクを回避するために新しいリスク回避手段を見つけた。
有限会社を設立してこの会社を制作の主体にしてしまう巧妙なシステムを作り出したのである。
それは馴染みのない“文化産業専門会社”という言葉である。
「(有)善徳女王」「(有)シンイ-信義-」などの字幕がいつの間にかエンディングクレジットに登場したのは、制作会社が破綻してしまったとき、誰も責任を負わないというリスク回避手段である。
そもそも有限会社は資本金がなくなれば会社が倒産し、運営主体は責任を取らない。
従って、もし巨額の損失により会社が倒産してしまったとしても、その被害は給料を先に支払ってもらえない何の力もないスタッフや助演、下請け会社、エキストラ出演者などが受けることになる。
結局、文化産業専門会社という名の有限会社は、予想された損失を何の力もない弱者たちの転嫁するという強者の手段に過ぎないのである。

元記事配信日時 : 2013年07月24日10時29分

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ソン・ジュンギ教授
son junngi
KBS在籍中に「うちの町の村長さん」(1992)を通じてドラマ演出家としてデビューし、「ご飯を焦がす女」(1994)、「隠れた絵探し」(1994)を演出した後、SBSに移籍。
「オギ叔母さん」(1996年百想(ペクサン)芸術大賞・演出賞)、「カタツムリの愛 ~4色物語~」(1998年百想芸術大賞・作品賞)、「ウンシリ」(1998年韓国放送プロデューサー協会・今月のプロデューサー賞)などを演出した。
最近では、2007年に“家庭の月”特集「私たちを幸せにするいくつかの質問」を演出し、韓国仏教・言論文化賞を受賞した。現在、東亜(トンア)放送芸術大学のコンテンツ学部長として在職している。

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夜のクラブ in 映画『ベテラン』

7月のカレンダーが届きました。

2016カレンダー7月A
(produced by nana)

夜のクラブ in 映画『ベテラン』

百想芸術大賞でノミネートされた2015年の映画『ベテラン』
リュ・スンワン監督が受賞している他、主人公のファン・ジョンミンがノミネートされました。

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(ファン・ジョンミンとユ・アイン)

・映画部門脚本賞

クァク・ギョンテク、ハン・スンウン(極秘捜査)
リュ・スンワン(ベテラン)
シン・ヨンシク(ドンジュ)
アン・グッチン(誠実な国のアリス) <受賞>
チェ・ドンフン(暗殺)

・映画部門監督賞

リュ・スンワン(ベテラン) <受賞>
オ・スンオク(無頼漢)
オ・ミノ(内部者たち)
イ・ジュニク(ドンジュ)
チェ・ドンフン(暗殺)

・映画部門男性最優秀演技賞

ベク・ユンシク(内部者たち)
ソン・ガンホ(サド)
ユ・アイン(サド)
イ・ビョンホン(内部者たち) <受賞>
ファン・ジョンミン(ベテラン)

・映画部門最優秀作品賞

4等
内部者たち
ドンジュ
ベテラン
暗殺 <受賞>


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(ソン・ヨンチャンとチョン・ホジン)

この映画後に、チョン・ホジン(李成桂:イ・ソンゲ役)とユ・アイン(李芳遠:イ・バンウォン役)が、ドラマ『六龍が飛ぶ』の6人の龍のうちの2人を演じることとなりました。

(警察署長)
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1.ストーリー

物語の始まりは、カンナムにビルを持つ大手商社(シンジン物産)の子会社の不正な貿易から。
ベンツやポルシェなどの高級車(中古)の走行距離などを不正に偽装・改装して、プサンの港からロシアに輸出するところからです。
これを摘発するのは、ソウル警察庁に属する、広域捜査隊の強力(カンヨク)第2班。

(警察の食堂・ランチタイム)
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(広域捜査隊の隊長)
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(写真右は最終場面で、殴り合った二人を強力班のメンバーが抱き起すところ)

その摘発の過程で、シンジン物産の子会社の賃金未払い問題が浮上。
輸送を受け持つトラック運転手などの従業員が親会社への直訴を行うものの、シンジン物産の室長(チョ・テホ:役ユ・アイン)と秘書たちが暴力で押し返し、事件へと発展。
瀕死の重傷を負うのがチョン・ウンインが演じるドライバー。

(チョン・ウンイン、ファン・ジョンミン、ユ・アイン)
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(ドライバーの家族)
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ストーリーは複雑ではありません。
シンジン物産の会長の後継者・御曹司が有名人をあつめて、覚せい剤パーティを行うという情報により、強力第2班が捜査に踏み込みます(# カンナムの夜を脚注しています)。

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(ユ・アインの愛人役はユ・イニョン)

2.クライマックス

映画の終盤は迫力満点のカーチェイスと…、

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ファン・ジョンミンとユ・アインの対決・格闘がカンナムの大通りや商店街で繰り広げられます。

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# 賑やかな商店街での殴り合いが見ものではありますが、
この映画では拳銃を使ったり、殺人がない点が良かったと思いました。

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# 最近の映画・ドラマの潮流

韓国で流行りのチキンとビール(メクチュ)でチメク(치맥)。
新宿・新大久保にも新しく出店があります。
手軽な資本だからでしょうが、背景には早期退職制度があることも現実のようです。
小企業の経営は楽ではなく、食堂の浮き沈み・入れ替わりも多いと聞きます。
他方では、
このところの映画やドラマでは、シンデレラストーリーの時代が終わって、財閥=悪のイメージが強くなっていると思います。
とくに、ファミリー経営の大手の企業。
御曹司チョ・テオ(役:ユ・アイン)は「俺たちの税金で国も動く」と言っていますが、多額の税金逃れは当たり前のことだと思います(例えば“パナマ文書”にあるように合法的であるとは思いますが)。

他方の強力班の刑事ソ・ドチョル(役:ファン・ジョンミン)の家族は住宅ローンの返済で生活は楽ではない。
捜査から逃れようとしたシンジン物産が、ドチョルの妻(障害者のための福祉事業に従事)には高級バッグに札束を入れて渡そうとしたシーンもありました。
しかし、彼女は「バッグと札束を見て、動揺した自分が恥ずかしい」と正直、かつ正義感の強いところを夫に話します。

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# カンナムのナイトクラブ

カンナムの高級クラブは私たち庶民とはかけ離れた産業社会。
ソウル・カンナムや赤坂の韓国クラブには社用族(接待)のサラリーマンも多いのですが、目立つのはやはりスポーツ選手や芸能人です。

お金持ちの彼ら(富者:プジャ)が入ってくると、あっという間に女性やウェイターたちがたくさん取り囲みます。
シャンペンやチップなどで、彼らが使うお金がお目当てだから、従業員たちの目の色は変わります。
若い芸能人やスポーツ選手たちは、さらに高級なナイトクラブで遊んでいるようです。
深夜になると、口外できないプライベートな世界が繰り広げられることは想像がつきます。

(ドチョルが初めて案内されたカンナムの高級クラブ)
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(個室に入ると…)
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(チョ・テホが「こんな遊び」と悪びれるシーンでは、女性の胸に氷を入れたり、バナナを口に押し込みます)
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ただし、映画にあるようにポイントは「麻薬」です。
ハラスメント・性犯罪は立件が難しいものの、「麻薬の使用」についての警察・検察の“捜査令状”は次に“逮捕令状”に発展します。

以上はちょっと生々しい話になりましたが、これはタブロイド版の新聞やゴシップの週刊誌にあるような安っぽいフーゾクの世界ではなくて、ちょっとお金持ちの世界です。
しかし、理性を失った感情だけの世界のようです。

富者(プジャ)に知って欲しいのは京都の旦那衆のこと。
芸妓(げいこ)見習いの舞妓(まいこ)たちをご贔屓にして、立派な芸妓までに育てる彼らのスポンサーシップだと思います。
源氏物語のようですが、紳士の品格を保った“茶屋”遊びの世界は粋なもの…。

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ファン・ジョンミンの映画は2作目でした。
次は別のサイトに投稿した、映画『国際市場で逢いましょう』の紹介記事です。
こちらの方がおススメです。
https://minnakorea.jp/blog/20160102-155.html

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「百想芸術大賞」とユ・アイン×シン・セギョン 

プロペラのようなモミジの実
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(先月末)

# 今年の百想芸術大賞では様々な部門で『六龍が飛ぶ』がノミネートされていました。
中でも、TV部門男性最優秀演技賞では、ノミネートされた次の5人から、

ナムグン・ミン (リメンバー)
ソン・ジュンギ (太陽の末裔)
ユ・アイン (六龍が飛ぶ)
チョ・ジヌン (シグナル)
チュウォン (ヨンパリ)

受賞したユ・アイン

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1.授賞式の際などのユ・アインに関する記事

# ユ・アインは着飾った言葉を選ばず、本音でシニカルにインタビューに答える人なので、むしろ分かりやすくて好感が持てます。
今回の授賞式の際の記事を二つ。

① TV部門の男性最優秀演技賞は、SBSドラマ「六龍が飛ぶ」主演のユ・アインだった。
「僕が受賞の感想を述べると、大きな騒動になることを自分自身もわかっている。面白いではないか」とし、「台本をもらって台詞を覚えるたびに本当に幸せだった。僕はこうだから俳優なんだなと思った。どうして脚本家の先生はこのような偉大な台詞をくださるのか、どうしてこのような瞬間に僕を追い込めるのか、と地獄のようでもあった」と、
いつものユ・アイン節で会場を沸かせた。
(2016年6月4日10時28分配信 (C)WoW!Korea)

② 俳優ユ・アインが、長い受賞所感を残した。
ユ・アインは3日午後、ソウル・回基洞(フェギドン)の慶煕大学の平和の殿堂で進行された「第52回百想芸術大賞」で、ドラマ『六龍が飛ぶ』でテレビ部門の最優秀男優演技賞を受賞した。

ユ・アインは「舞台を見守ってソンソンカップル(ソン・チュンギ、ソン・ヘギョ)を座らせておいて行こうとしたのにこの賞を受けるのがきまり悪い」とし、
「僕が受賞所感をすれば騒動になる」と受賞所感騒動を言及した。

彼は「他のものを離れて全50話の時代劇をやりながら、たくさんの悩みが頭をかすめたがその悩みが恥ずかしい悩みだったようだ」とし、
作品をとりかこんでいるにせ物に対する話に別に集中したくなかった。そのような考えが自分自身に恥ずかしかった。とても誇らしい作品だった」とやはり所信をこめた所感を伝えた。
(イノライフ・エンタメニュースから)

# 「にせ物に対する話に別に集中したくなかった」とありますが、彼の生真面目な性格の一部を表すようです。
例えばドラマではプ二との雪合戦のシーンがありました。
シン・セギョンは子供っぽい役柄を演じてみようと思ったものの、実際の撮影では自然と、ありのまま楽しめたといっていました。
しかし、ユ・アインは子供っぽさには戻れなかったのかもしれません。

# 6人の龍のうち3人がフィクションの龍だったドラマなので、史実とフィクションとの境界線を引こうとしたのかもしれませんが、ラブコメもラブロマンスは全部がフィクションなので、「そのような考えが自分自身に恥ずかしかった」とするのも正直で良いと思いました。
“気付くのが遅かったんじゃない?”とも言いたいです。

また、50話に及んだ『六龍が飛ぶ』を終えて、シン・セギョンンがユ・アインの出演作の幅の広さについて述べています(後段に紹介します)。
要は、脇役も悪役も、格好悪い訳も、映画やドラマの全てにチャレンジする彼の姿を一言で、やっぱり「モッチンネヨ(格好良いです)」と。
あの不評の『ファッション王』でコンビを組んだシン・セギョンにとっては、久々の共演だったのですが、「安心して“オッパ”の指導に従った」旨を述べています。
ただし彼は“神経質”だった。

歴史上の登場人物だけでほとんどを描いたのは『華政』くらいで、『根の深い木』だって、チャン・ヒョクとシン・セギョンが演じたフィクションが良かったからこそ、第4代王・世宗を引き立てて、百想芸術大賞(2012年)を得たのだと思います。
ともあれ、「そのような考えが自分自身に恥ずかしかった」と公言するユ・アインらしさでした。

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2.シン・セギョンが語るユ・アイン、ピョン・ヨハン、ユン・ギュンサン

シン・セギョンは20代の女優の中でもいろんな意味で独特な位置にいる。
普段から本をたくさん読むことで知られている彼女は、女優の中でも異例の“インタビュー語録”が影響を与えているほど、筋が通った話しぶりで有名だ。
さらに、韓国芸能界において20代女優の人材不足が叫ばれる昨今、彼女はドラマ・映画で共通に喜ばれる顔でもある。
「善徳女王」から「根の深い木 -世宗大王の誓い-」「六龍が飛ぶ」まで、キム・ヨンヒョン&パク・サンヨン脚本家コンビと三作を共にし、シン・セギョンは二人の“ミューズ”となった。
誰かにインスピレーションと才能を吹き込む“ミューズ”になるということは、どんなに美しいとしても、同時にきついことだろうか。
今やっと20代半ばを超えたシン・セギョンは、信じることで自身の芸術家たちの呼びかけに応えた。

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―「六龍が飛ぶ」の放送が終了した。

シン・セギョン:
すがすがしい気分だけど、寂しい。
(イ・バンウォン役のユ・アインは「すっきり98%、寂しさ2%」だったという言葉に) 私はすっきり90%、寂しさ10%かな(笑)

―全50話の大作「六龍が飛ぶ」は簡単ではない挑戦ではなかったか。

シン・セギョン:
本当に簡単ではなかった。
まずとても長かったし、体力的に生きるか死ぬかという問題ではなく、精神的に正気を保っていかなければならないと思った。
撮影中に気が抜けてしまいそうな瞬間もあったけど、現場で他の俳優の皆さんに会えば、私とは次元の違う苦労をされていて、自分が気を抜いている場合ではなかった。

―キム・ヨンヒョン、パク・サンヨン脚本家とは三作目になるが、プレッシャーはなかったか。

シン・セギョン:
プレッシャーがなかったと言えば嘘になる。
三作目というのも大きな意味があるけれど、プニというキャラクターの説明を聞きながら、プニについて愛着が抑えようもなく大きくなって、上手く演じ切りたいという欲が生まれた。

―同じ脚本家とずっと作品を作るのは長所も短所もありそうだが。

シン・セギョン:
まだ良くない点は見つけられていない。
私は年輪を少しずつ積み重ねてきた訳じゃないし、まだ道のりは長い。
ただ長所は分かる気がする。
キム・ヨンヒョン、パク・サンヨン脚本家が描く女性のキャラクターはこういう女性だという確信はある。

―「六龍が飛ぶ」の中で唯一の女龍だったプニの活躍が視聴者の期待に及ばなかったという評価もあったが。

シン・セギョン:
良く思わない声があることも知っていた。
プニというキャラクターを通じて、脚本家たちが伝えたいメッセージと形があったのに比べて、私が持つ器が小さいと思った。
とにかく私が説得することに失敗したと思う。

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―イ・バンウォン役のユ・アインとは二度目の共演だが。

シン・セギョン:
(ユ・アイン)兄さんは何も変わっていなかった。
まったく同じで、変わらずセンスもあってかっこいい人だ。
本当に良かった。
私も人見知りする方なので、新しく仕事を始めると、親しくなってお互いを把握するまで時間がかかるけれど、ユ・アインさんとはそういう必要がなかったから楽で良かった。

―シン・セギョンから見たイ・バンウォンはどうだったか。

シン・セギョン:
いわゆるドラマに登場する男主人公らしくはなかった。
ユ・アイン兄さんがかっこいいと思う理由は、そのようなことを恐れないことだ。
いつも一人の女性を愛し、いつも正しく、良いことだけを追求する俳優じゃないところがかっこいいと思う。
だからユ・アインが表現するイ・バンウォンがより魅力的だったと感じる。
台本のテキストだけ見れば、イ・バンウォンは赤だけど、ユ・アインは青で、それが合わされば紫になり、私はそれがかっこいいと思った。
脚本家さんが創造したイ・バンウォンもかっこいいけれど、ユ・アインとイ・バンウォンを別々にして考えられない。
結論としては、イ・バンウォンはかっこいいということだ(笑)

ユ・アイン
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―共演したユ・アイン、ピョン・ヨハン、ユン・ギュンサンの長所を挙げるなら?

シン・セギョン:
三人が持つ魅力があまりにも違うので楽しかった。
ラッキーだった(笑)
ユ・アインさん兄は繊細で、ピョン・ヨハン兄さんはしっかりしていて、ユン・ギュンサン兄さんは優しい。
現場の雰囲気はこの上なく良かった。

ユン・ギュンサン
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―では、短所を挙げるとすれば?

シン・セギョン:
(考え込んで)(ユン)ギュンサン兄さんは優しすぎるのが短所だ。
いつも細かいところまで気遣っているから疲れたと思う。
俳優同士だけに優しくして終わるんじゃなくて、私と一緒に行動するスタイリスト、メイクの子たちまにも気を配ってくださって、現場でギュンサン兄さんが現れると皆表情が明るくなった。
(ユ)アイン兄さんはセンスがあり過ぎるのが短所だ。
二人の感情が一緒に盛り上がるシーンなのに、プニの感情を私が把握していないことまで、アイン兄さんが把握している時があった。
自分が恥ずかしくなったので、それが短所だ(笑)
(ピョン)ヨハン兄さんは、目がとても叙情的だ。
感情をつかむのが早くて。
フルショットの次にバストカットの撮影があったんだけど、俳優の持つオーラ自体がとても叙情的で、いろんな感情を持っている空気があって、初めから感情を使い果たしてしまう。

ピョン・ヨハン
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―プニとして一番良かったシーンはどこか?

シン・セギョン:
序盤の顔に泥を塗って登場していた時、その一瞬一瞬がすごく良かった。
ドラマを終えてから、その姿で記憶されたいと思った。
泥塗りして出ていた時がとても楽だった。
心をある瞬間放ってしまえばいいので、とても楽だったし、メイク直しもたくさんしなくてもいいので良かった(笑)
他の服を着れば、心構え、身だしなみが服によって変わるように、プニのキャラクターを固める上で、扮装の助けをたくさん借りた。

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―記憶に残っている台詞は?

シン・セギョン:
一つはプニのキャラクターを表す台詞で、「生きていれば、何でもするのだから(# 脚注あり)」という台詞が印象的だ。
最近の台詞の中では、「結局この時代の民は、何もできないってことですね」という台詞だ。
演じている瞬間にも心に響いた台詞だった。

―六龍の中で唯一の女性キャラクターだったプニを演じながら、どんなことを感じたか?

シン・セギョン:
プニがまさに希望だということを悟った(笑)
プニは政治的目的を成そうというんじゃなく、自分が守ろうとする人たちを守ることが人生の目的である人物だ。
希望がなくとも、希望として捉えようとするプニは、人々に希望を失わせないことが目的だった。
すなわちプニが希望だということを悟った。

―シン・セギョンは世界観が連結される、「根の深い木」と「六龍が飛ぶ」のどちらにも出演した俳優でもある。そのような点から結末がより特別だったのではないか?

シン・セギョン:
その通りだ。特別だった。
撮影しながらも感じたことだけど、プニがそのように乱世を経ながらも、死なずに生き残ったことが幸いだと思うし、世宗イ・ドを見て希望を迎えた気分だった。
本当にじ~んとした。

―実存の人物ではないプニは、表現する上で難しくはなかったか。理解できない部分はなかったか。

シン・セギョン:
プニは脚本家さんが書いてくれた文章がすべてだった。
泥塗りをしたプニがとても好きで、愛着が大きかっただけだ。
文字を通してプニについての考えを具体化させ、創造しただけであって、大変だったり悩んだりすることはむしろずっと少なかった。
記憶に残る部分がないのを見ると、理解できない部分は特になかったのだと思う。
この作品は台本が遅れたこともなかったし、プニが持つ目的自体、ブレるようなことがなかったので、納得できない状況はなかった。
幸いだった。

―キャラクターは初めに意図した通り、上手く仕上げられたと思うか。

シン・セギョン:
よく歩いてきたと思う。
私が上手くやったんじゃなくて、プニがよくやったのだ(笑)
私たちの作品はキャラクターがたくさん登場して、多様なストーリーが調和をとり、上手く重ならなければならないけれど、プニは上手く歩いて来たと思う。
プニは他のキャラクターたちと密接に関係を結んでいる人物である。
それが難しくもあるし、興味深い点でもあるけれど、それでも上手くやったと思う。私じゃなくてプニが(笑)

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―プニも貧しい人々を代表するキャラクターだったが、とりわけシン・セギョンは「涙が出るほど貧しい」「誠実で真面目だけれど貧しい」庶民派キャラクターでよく登場するタイプだ(笑)

シン・セギョン:
貧しいキャラクターに魅力を感じる訳ではないけれど(笑)
女性なら能動的で、積極的なタイプに惹かれる。
でもある状況で勝ち抜いて、最後まで放さずに歩んで出ていくイメージを与えるためには、貧しくて辛い状況に置かれてこそ説得力がある。
だからじゃないかな(笑)

―シン・セギョンにも辛い時期はあったか。

シン・セギョン:
すごくたくさんあった。
すべて良い思い出で経験だけど。
すぐに忘れてしまう性格でもある。
仕事をしているとジェットコースターに乗っている気分だ。
すごく満足していても、翌日すぐやめたくなったり。今はとてもすっきりしていて、すごくいい(笑)
最高に良かった時は演技をしながら何度かあったけど、最近は5~6話のプニを見た時だ。
何かすべてがタイミングがぴったり合う、魔法のような瞬間というか。食い違う時もたくさんある。
私はこういうことを意図して演技したのに、テレビではそういう風に見えなかったり、私は満足してるのに視聴者はそういう風に見ていなかったり、あるいは私はOKではなかったのに、時間のせいでそのままにしてオンエアされて、良い反応をもらったり、そんな場合もある。

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―プニと似ている所はあるか。劇中の状況にシン・セギョンを照らし合わせてみるならば。

シン・セギョン:
私はプニみたいには生きられないと思う。
だからよりプニが貴くて大切だ。
プニは苦労は買ってでもすると感じる時がある。
それはプニが馬鹿だからじゃなくて、本当にそういう意識をもって生きる人は多くはない。
普通じゃないけど、簡単ではない道だ。
プニは広い門をそのままにして、狭い門に行く。守りたい人がいるから。
でも私だったらそういう風には生きられないと思う。

―俳優の道もそんなに楽な道ばかりではない。シン・セギョンを支える原動力は何か。

シン・セギョン:
作品によって違うと思う。
自らを支えようと、気丈に立っていようと探求して見つけていると思う。
時には視聴者や観客の拍手喝采などにもなり得る。
今回の作品は現場で出会う人々だった。
嘘じゃなく本当だ(笑)
「六龍が飛ぶ」は本当に角のある人が一人もいない、本当に幸せな現場だった。

―今のシン・セギョンはどのような道を歩いているのか。

シン・セギョン:
少しずつ積み上げているようだけど、誤答ノートのように私の目に見える欠点、また聞こえてくる欠点などを繰り返さないように、一歩ずつ直そうと思う。
進んでいる過程だと思う。
私はゆっくり進む過程の方が重要だと思う。

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元記事配信日時 : 2016年04月04日18時07分
記者 : チャン・ジンリ、翻訳 : 前田康代
10asia
2016年04月30日18時17分
写真=NAMOOACTORS

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# 脚注
「生きている限り、何かこの世の役に立つことをしたい」
これが実際のセリフの意味だったと思います。
フィクションの龍と史実の龍、そして太宗の息子の第4代王・世宗にも使わせたセリフでした。

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# ユ・アインの話題の映画でもあった『思悼(サド)』(世子)を明日からアップします。

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「百想芸術大賞」から 映画『暗殺』の紹介

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今月はじめの「百想芸術大賞」では以下の部門での選考があって、それぞれが受賞しました。

部門名

それぞれ映画とテレビ番組(備考)
大賞 1
作品賞 1 (TV部門はドラマ、芸能、教養各部門の3つ)
監督賞 1
最優秀演技賞 男1女1
主演男優賞 1
主演女優賞 1
新人演技賞 男1女1
芸能賞 男1女1
脚本賞 1
新人監督賞 1 (映画のみ)
人気賞 男1女1 (一般からの投票で受賞者を決定)
(功労賞は該当者がある場合のみ)

# ノミネートされていた作品や俳優などから、私が注目していた部門は以下です。
ワールドワイドに、ブロガーからの投票があっても良いのに…と思いました。
この映画はお勧めです。

・TV部門脚本賞

キム・ウンスク、キム・ウォンソク(太陽の末裔)
キム・ヨンヒョン、パク・サンヨン(六龍が飛ぶ)
キム・ウンヒ(シグナル) <受賞>
イ・ウジョン(応答せよ1988)
ヤン・ヒスン(ああ、私の幽霊様)

・映画部門脚本賞

クァク・ギョンテク、ハン・スンウン(極秘捜査)
リュ・スンワン(ベテラン)
シン・ヨンシク(ドンジュ)
アン・グッチン(誠実な国のアリス) <受賞>
チェ・ドンフン(暗殺)

・TV部門演出賞

キム・ウォンソク(シグナル)
シン・ギョンス(六龍が飛ぶ)
シン・ウォノ(応答せよ1988) <受賞>
イ・ウンボク、ペク・サンフン(太陽の末裔)
チョン・デユン(彼女は綺麗だった)

・映画部門監督賞

リュ・スンワン(ベテラン) <受賞>
オ・スンオク(無頼漢)
オ・ミノ(内部者たち)
イ・ジュニク(ドンジュ)
チェ・ドンフン(暗殺)

・映画部門男性最優秀演技賞

ベク・ユンシク(内部者たち)
ソン・ガンホ(サド)
ユ・アイン(サド)
イ・ビョンホン(内部者たち) <受賞>
ファン・ジョンミン(ベテラン)

・同上女性最優秀演技賞

キム・ヘス(チャイナタウン)
イ・ジョンヒョン(誠実な国のアリス)
チョン・ドヨン(無頼漢) <受賞>
チョン・ジヒョン(暗殺)
ハン・ヒョジュ(ビューティーインサイド)

・TV部門男性最優秀演技賞

ナムグン・ミン(リメンバー)
ソン・ジュンギ(太陽の末裔)
ユ・アイン(六龍が飛ぶ) <受賞>
チョ・ジヌン(シグナル)
チュウォン(ヨンパリ)

・同上女性最優秀演技賞

キム・ヒョンジュ(恋人がいます)
キム・ヘス(シグナル) <受賞>
ラ・ミラン(応答せよ1988)
ソン・ヘギョ(太陽の末裔)
ファン・ジョンウム(彼女は綺麗だった)

・TV部門ドラマ最優秀賞

彼女は綺麗だった
シグナル <受賞>
六龍が飛ぶ
応答せよ1988
太陽の末裔

・映画部門最優秀作品賞

4等
内部者たち
ドンジュ
ベテラン
暗殺 <受賞>

ノミネートされるだけでもそれぞれ光栄だったと思います。
今日は、先日視聴した2015年の映画『暗殺』(映画部門最優秀作品賞)を一部紹介します。

映画『暗殺』は、韓国が日本に併合された1910年の翌年から、1945年の独立・開放までが歴史の舞台。
臨時(疎開)政府が大陸北部の浙江省・杭州にあったころの、親日派と抗日派の大陸と半島の裏舞台での戦いです。
終盤の銃撃戦はソウル(当時は京城)の三越百貨店で繰り広げられます。

(今でも残されているソウル(京城:けいじょう)駅の駅舎が写ります)
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(当時の三越百貨店の2Fが“結婚式の式場”の舞台でした)
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主演のチョン・ジヒョンは双子の姉妹(チョン・ジヒョンの1人二役)の妹役で、韓国独立軍のスナイパー。

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昨年のKstyle エンタメ Newsでは次のように報じられました。

「暗殺」(監督:チェ・ドンフン、制作:ケイパーフィルム、配給:SHOW BOX)は、1933年の上海と京城(現在のソウル)を舞台に、暗殺作戦のために集まった独立軍と臨時政府の隊員、そして殺し屋まで、祖国も名前も容赦もない彼らの異なる選択と予測できない運命を描いた作品だ。

今回公開されたキャラクターポスターは、作戦を繰り広げる緊迫した瞬間を捉えたドラマチックな表情や彼らの絡み合った関係を予告する台詞が加わり、映画に対する好奇心を刺激する。

対立状況に置かれた暗殺団のリーダーであり、信念の独立軍狙撃手アン・オクユン(チョン・ジヒョン)の緊張感あふれる眼差しは、一触即発の状況を予告する。

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また正面に銃を向けている二つの顔を持つ臨時政府の隊員ヨム・ソクジン(イ・ジョンジェ)は不安げな表情で彼が直面する切羽詰った状況を暗示しており、関心を集めた。

# 二つの顔を持つ…、つまりダブルスパイです。
ヨム・ソクジンは抗日活動家だったのですが、破壊工作の際に逮捕されて、日本軍のためにスパイとして独立軍に潜入。
日本の憲兵隊に情報を流すのが彼の仕事となってしまいました。
クライマックスはハワイ・ピストルと独立軍狙撃手のアン・オクユンとの対決となります。

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両手に拳銃を持って狙う上海の無法者ハワイ・ピストル(ハ・ジョンウ)は、冷徹なカリスマ性と揺るぎのない眼差しで圧倒し、ハワイ・ピストルの影の司令官であるオ・ダルスは「ターゲットはまさに金」という信条を持った人物で、特有の雰囲気を見せる。

# この二人が狙撃手のアン・オクユンを支援します。

(オ・ダルスとファン・ドクサム:チェ・ドクムン)
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(速射砲: チョ・ジヌン)

また、新興武官学校の最終メンバーというプライドを持っている生計型独立軍の速射砲(チョ・ジヌン)は余裕のある笑みを浮かべている。
一方で、ただ歴史に自分の名前を残したいという目標により、両手に爆弾を握って作戦に飛び込んだファン・ドクサム(チェ・ドクムン)は高い緊張感を漂わせ、予測不可能な状況に対する好奇心を刺激する。

「タチャ イカサマ師」「チョン・ウチ 時空道士」「10人の泥棒たち」のチェ・ドンフン監督と、チョン・ジヒョン、イ・ジョンジェ、ハ・ジョンウ、オ・ダルス、チョ・ジヌン、チェ・ドクムンら出演陣との出会いだけでも期待されている「暗殺」は韓国で7月に公開され、1933年の上海と京城の様子を繊細な描写と壮大なスケールで再現した多彩な見どころ、そして強烈なドラマを披露する予定だ。

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元記事配信日時 : 2015年06月16日08時41分
記者 : キム・ミリ

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(記事のつづき)

今年の上半期は洋画の勢いによって停滞していた韓国映画の反撃を知らせた「暗殺」は、今年公開された韓国映画の中で最高のチケット予約率(54%)と最高のオープニングスコア(47万7600人)はもちろん、歴代韓国映画の作品別デイリー最多観客数2位(95万639人、7月26日)、歴代韓国映画の作品別週末興行ランキング2位(244万3171人、7月24日~26日基準)となる記録を打ち立てた。
また公開第1週目の週末は連日24時間おきに100万人の観客を動員し、今年公開された韓国映画の最短期間突破の記録を塗り替える勢いを見せた。

# この頃の歴史はブログでは書きにくいので、避けて通るか、やはり向かい合うか…?
まだ決めていません。
1910年~1945年の35年間とその前の日清戦争後の、合わせて50年ほどの日韓の歴史には、民族間の言語・文化や慣習の尊厳を無視したことが多々ありました。
“人は生まれながらに平等で、幸福を求める権利を有する”という両国の憲法の精神で、未来志向が大切だと思います。

(南大門の方から見た修復されたソウル駅舎)
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(昨年の冬に撮影)

# この映画『暗殺』は韓国併合後の抗日運動の一部を描いたもの。
その前の<朝鮮王朝>末期に起きた、東学運動について現在調べているところです。
これは内政の民主改革を求めた半島南部での思想家と農民軍の話。
この民主化運動が後の抗日運動にも引き継がれたと考えているからです。
どんな映画があるのか、ドラマが制作された・されるのか?
これから今年の後半の<王朝絵巻 シーズン7>の下調べをしたいです。

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2016・今年の百想芸術大賞

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(2016.06.01)

Kstyle エンタメ Newsからです。

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(今年のMCの二人です)

「第52回百想芸術大賞」は6月3日午後8時30分、ソウル慶熙大学平和の殿堂で開催される。

今年の百想芸術大賞は、韓国大衆文化が韓国を越えて世界で注目を浴びているだけに、候補者・候補作による競争が激しい。
TVドラマ作品賞部門にはMBC「彼女は美しかった」、SBS「六龍が飛ぶ」、tvN「応答せよ1988」、tvN「シグナル」、KBS 2TV「太陽の末裔」など、韓国国内外で大きな反響を呼んだヒット作がノミネートされた。
バラエティ作品賞部門にはJTBC「冷蔵庫をお願い」、SBS「同床異夢、大丈夫、大丈夫」、MBC「マイ・リトル・テレビジョン」、tvN「俳優学校」、MBC「僕らの日曜の夜-覆面歌王」など、芸能界の流れを変えたヒット作が候補に挙がった。

演技賞部門にはナムグン・ミン(SBS「リメンバー」)、ソン・ジュンギ(KBS 2TV「太陽の末裔」)、ユ・アイン(SBS「六龍が飛ぶ」)、チョ・ジヌン(tvN「シグナル」)、チュウォン(SBS「ヨンパリ」)とキム・ヒョンジュ(MBC「恋人います」)、キム・ヘス(tvN「シグナル」)、ラ・ミラン(tvN「応答せよ1988」)、ソン・ヘギョ(KBS 2TV「太陽の末裔」)、ファン・ジョンウム(MBC「彼女は美しかった」)などが候補者となった。
トレンドや人気に偏らず、大衆文化の需要層が広く共感する作品、役者および演出家が候補に挙がった。

映画部門も激しい戦いが見込まれる。
観客動員数1000万人を突破した大作や、動員数では惜しかったが作品性で高い評価を受けた映画が作品賞・監督賞・シナリオ賞部門の候補に挙がった。
昨年の夏に相次いで1000万人を突破した「ベテラン」「暗殺」は作品賞・監督賞・シナリオ賞のすべてにノミネートされる快挙を成し遂げた。
今年はとりわけ新人監督賞部門で火花散る戦いが見込まれる。
キム・ソンジェ(「少数意見」)、アン・グクチン(「誠実な国のアリス」)、チェ・スンヨン(「水色(スセク)駅」)、ハン・ジュニ(「チャイナタウン」)、ホン・ウォンチャン(「オフィス」)が候補者として名を連ねた。

また、最優秀演技賞部門にはペク・ユンシク(「インサイダーズ/内部者たち」)、ユ・アイン(「使徒」)、イ・ビョンホン(「インサイダーズ/内部者たち」)、ソン・ガンホ(「使徒」)、ファン・ジョンミン(「ベテラン」)とキム・ヘス(「チャイナタウン)」、イ・ジョンヒョン(「誠実な国のアリス」)、チョン・ドヨン(「無頼漢(ならず者)」)、チョン・ジヒョン(「暗殺」)、ハン・ヒョジュ(「ビューティーインサイド」)らが受賞を巡って競うこととなる。
その他の部門別候補は公式サイトで確認できる。

今年の授賞式では、大衆文化を愛する観客と作品の意味を振り返り、初めて映画部門作品賞GV(観客との対話)イベントも準備した。
「4等」「インサイダーズ/内部者たち」、「同舟(The Portrait of A Poet)」「ベテラン」「暗殺」の映画部門作品賞候補の5編は、5月9日から20日までソウル市三成洞(サムソンドン)にあるMEGABOXのCOEX店で上映される。
その後、該当作品の監督および制作PDと共にするGVイベントを行う。
さらに、5月第2週から1ヶ月間MEGABOX COEX店に百想芸術大賞の歴史を振り返る展示ブースを設置する計画だ。

第52回百想芸術大賞は韓国のJTBC、JTBC2と中国の動画サイトiQIYIで生中継される。

元記事配信日時 : 2016年05月02日10時15分
記者 : ユン・ジュンピル、
翻訳 : 前田康代

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今年は、TV『六龍が飛ぶ』や映画『思悼(サド)』でのユ・アインの受賞を期待しています。
その他、KJSでも取り上げたい『暗殺』などの映画も多々。
『インサイダーズ』は見たいです。

APBさん  naoさん
みなさま アンニョンハセヨ


実は気付いてみるとKJSのBログを書き始めてまるまる6年です。
大人の6年はわずかこと(流されて)かもしれませんが、例えば小学校の1年から6年生、中学校の1年生から高校3年生、などの期間を思えば人の成長が早い時ですよね。

KJSがどれくらい進化したのかは不明なれども、少し前の『信義』や最近の『密会』そして『記憶』では、作家たちの作風・脚本での進化を感じます。
テーマは違っても、見ていると、音楽(「密会」)やミステリアスなこと(「記憶」)、時空を超えた世界(「信義」)など、日常的ではないことに視聴者は新味を感じて、人の心がダイアモンドのカットのように多面体なことにハッとさせられるのではないかと思います。

ただし、あんまり考え続けると耳から煙が出そうなくらいに頭が疲れるから、「007」や「ミッションインポッシブル」のように、胸がすくようなスッキリとする映画を見たいと思っていたら、『技術者たち』でした。
後味も気持ち良いです。

そんなこんなで、この6月は次にどのドラマを見ようかと…。
ただし、いつもながらケアレスミスとか自分の思い込みが間違った理解もあるので、まずは今回の『記憶』を丁寧に、後悔しないようにアップしたいと思っているところです。

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パク ジニ

# 右上の俳優・脚本家リンクを
 徐々に更新していく予定です。
 左コラムでは「韓流ドラマ制作事情」です。
 まずは何と言っても朴真嬉ssi

パク・ジニ

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『ジャイアント』より

朴真嬉(Park Jin-Hee)
1978年1月生まれ

*印は左のコラムをクリックしてください。
 ドラマをアップしています。

2011『発酵家族』(jtbc)*
2010『ジャイアント』(SBS)*
2010『まだ結婚したい女』(MBC)
2007『銭の戦争』(SBS)
2006『戻ってきて!スネさん』(SBS)
2002『君に出会ってから』(MBC)
2001『ストック』(KBS)
2001『遠い路』(SBS)*
2000『怒った顔で振り返れ』(KBS)
1999『友情』(KBS)
1999『カイスト』(SBS)
1998『幸福を作ります』(KBS)
1998『憎くてもかわいくても』(SBS)
1996『スタート』(KBS)

「郵便局員」(『遠い道』
イビョンホンと共演した年末特別ドラマ)
「銀行員」(『銭の戦争』)
「文具デザイナー」(『ストック』)
「レポーター」(『まだ結婚したい女』)
「銀行家」(『ジャイアント』)
「料理士」(『発酵家族』)

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『ジャイアント』より

以上などの職業を演じています。

1.ホテ君を救うシーン

「暗くて分からないわ」

「もう少し探そう」

「ええ」

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「あ!私の車だわ」

カンサンは
ホテが乗っていった車を発見
すぐに工場跡地に駆けつけて、

「誰かいますか!?
 ホテ君!」
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「イ・ガンサン?」

「ホテ君!
 そこにいるの?」

「ああ、俺だ!
 ここだ!」
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「ちょっと待って、ここを開けるわ!
         来て!サムチョン!」
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扉の向こうのホテが見えます。

「…」
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…ホテ君

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ホテにも
扉の向こうのカンサンが見えるようです。

「…」
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…イ・ガンサン

…ホテ君

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「…」
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サムチョンが大きな石で鍵を壊し!

「あ!」
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「良くここが分かったな!」
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「ホテ君は、もう、
 イ・ガンサンからは逃れられないわよ!」
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「大丈夫なの?
 ケガはないの?」

「ホテ!」

「ケンチャナ~(大丈夫だ)。
 コマプタ(ありがとう)。
 コマプタ、イ・ガンサン」
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2.最終話

「ここで何しているのですか?」

「ああ、料理士さん。
 いらっしゃい」

「ソンウさんはどこでしょうか?」

「出かけているが、すぐに戻るらしい」
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「…」
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愛した人の竹林

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ふたり

「素晴らしい!」

「何が?」
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「山…、河…、木、風、空気。
 いつも身近にあるから、
 気にしないが…」

「…」
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「…」
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「…」
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「…」
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「…」
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「…」
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「…」
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「…」
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…人生には山もある。谷もある。
 しかし、
 いつもそばには誰かがついているから、
 恐れることはない。

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やはり、問題は主人公の死

やはり問題は主人公の死

23日の夜はショックでした。
その日のニュースに呼応するように
今夜もイノライフ・エンタメNEWSでは、
以下の記事が掲載されています。

******************************

以下はイノライフの25日の記事です。

韓国ドラマの主人公らが相次いで死んで、
視聴者から反感を買っている。

最近、テレビ局3社の月火と水木ドラマは
順番に最終回を迎えながら、
主人公らの運命に視聴者の関心が寄せられている。
特に制作スタッフには結末に対して
秘密厳守が守られるものの、
視聴者が憶測だけが氾濫し、
結末に対してより期待感が高まっている状況だった。
しかし、偶然なのか、必然なのか、
ほとんどのドラマは主人公の死で幕を閉じ、
視聴者を失望させた。

SBSの月火ドラマ『ファッション王』が代表的だ
アメリカへ行ったカン・ヨンゴル(ユ・アイン)は、
怪しい男に銃で撃たれて死ぬ。
理由もなく、突然の展開に視聴者は驚き、
結末に対する意見が飛び交った。
制作側は「視聴者の推測に任せる」と沈黙を守った。
裏切られたと誤解したカヨンがそそのかした
「シン・セギョン犯人説」。
シン・セギョンが出演するドラマの主人公らは
全員死ぬということから始まった
「必然的死亡説」など、笑えない憶測が流れた。

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『The King 2 Hearts』
チョ・ジョンソクの死によってファンが衝撃を受けた。
ウン・シギョンの死は『The King 2 Hearts』で
一番インパクトがあるシーンだった。
主人公のイ・ジェハ以上に愛された
ウン・シギョンのキャラクターは、
ジェシン(イ・ユンジ)との恋の行方も
サッドエンディングで幕を閉じ、
視聴者の目頭を熱くさせた。
ウン・シギョンの死は感動的ではあったが、
逆にドラマへの集中力が落ち、
葛藤の中、死で処理されて展開が
むなしくなったという指摘もあった。

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『赤道の男』もイ・ジュニョクの最後を死で飾った。
大どんでん返しを繰り返し、
復讐劇を続けてきた『赤道の男』は
ジャンイルの突然の自殺で終了した。
『赤道の男』は『屋根部屋の皇太子』に
水木ドラマ1位の座を奪われ、
最後まで有終の美を飾ることはできなかった。

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このような急な主人公らの死は、
最終回を目前にし、
結末と視聴率にこだわりすぎる
現在のドラマ風土との関連がないわけではない。
作家は結末を書いた台本を渡す直前まで
視聴者の反応と希望を確認して
最高の結末を描こうと努力する。
もちろん、視聴者の反応と関係なく
最初から自身の構成を押し通す場合もあるが、
ほとんどの場合、
視聴者の反応と希望から結末が考慮される。

このため、作家は
いわゆる「メンタル崩壊」を体験し、
結局、もっとも手軽で衝撃を与えられる死によって、
性急に締めくくることになる。
しかし、このようにはかない結末は
視聴者にも「メンタル崩壊」を与えている。
切迫して進んでいたストーリーが
死によってぷっつり切れながら、
ドラマへの集中を邪魔して結局、視聴者は
「せっかくここまで見たのに…」
と怒りまで感じることになる。

視聴率中心の風土の中で、
結末が迷宮入りした時は
“死だけが最善”という選択が残念でならない。

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『ファッション王』クリックありがとうございます


# まったく、同感です。
『アイリス』でも同じでしたが…。
 だって、純愛文学でもない、エンタメですよ。
 主人公を死なせる必然性は全くないと思います。
 
 子供の時に
「フランダースの犬」で泣いた記憶が蘇ります。
 そんなことを望んではいません!
 みんなを幸せな気分にして欲しいです。

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『ファッション王』

酷評の『ファッション王』ですが…




1.酷評

『ファッション王』への酷評は次のように
3日のイノライフのエンタメニュースに掲載されています。

『ファッション王』は
 {ユ・アイン}、{シン・セギョン}、{イ・ジェフン}、
 {クォン・ユリ}など、
 若手俳優の熱演にも毎回10%台進入に失敗し、
 一桁視聴率に留まっている。
 現在最大の問題は、
 遅々として進まず食傷ぎみのラブストーリー。
 若い四人の男女のすれ違う愛は、あまりにもお決まりだ。

 ヨンゴル(ユ・アイン)は
 ジェヒョク(イ・ジェフン)と一緒にいる
 カヨン(シン・セギョン)に怒り、
 恨みと嫉妬に満ちた視線を送りながらも
 カヨンの愛の告白を受け入れない。
 ジェヒョクもアンナ(クォン・ユリ)が
 ヨンゴルのファッションショーを手伝ったことに怒るが、
 カヨンにひかれる心も隠さない。
 カヨンはジェヒョクと一緒にいながらも
 ヨンゴルの話に涙を流し、
 アンナはジェヒョクに愛されず挫折しながらも、
 ヨンゴルを訪れるカヨンに不快な視線を向けてしまう。
 
 愛は元々複雑で幼稚で決まりきった話とはいえ、
『ファッション王』で続く四人のお決まりの恋愛模様に、
 もう視聴者たちは疲れた様子。

先月開かれた記者懇談会で
ユ・アインは
自分が演じるヨンゴルについて
『なぜカヨンを愛さないのか、
なぜアンナを愛さないのか深く悩んだ』と語った。
俳優まで
“なぜ愛さないのか”悩まなければならない。
しかし視聴者にはお決まりのラブストーリー、
それ以上でもそれ以下でもない
この時代錯誤的なラブストーリーをどうすべきか。

『ファッション王』では、
 欲望と愛で綴られた2012年版
 『バリでの出来事』を見たかった。
 しかし『ファッション王』に見られる愛が
 2012年式の愛なら、しない方が良い。

『バリでの出来事』『星に願いを』
『愛はあなたの胸の中に』の
 イ・ソンミ、キム・ギホ作家と、
『不良カップル』『幻の王女チャミョンゴ』の
 イ・ミョンウ監督が製作

# この記事の最後には
 時代錯誤のラブラインとの表現がなされています。
 時代錯誤とは何のことか…?
 考えていたのですが、
たぶん。
 これはカヨンの行動ではないでしょうか?
 自己主張をするようでも結局は流されている女性。
「流される」というのは、
 権力、資金力といったものに流されるということで、
 ドラマの世界では権力や大資本は敵です。
 これが、視聴者には許されないはずです。
だって、
 ドラマにはみんなが夢を持っているからです。
 超現実的だから悔しくて、そして物足りない。
 そんな脚本ではないでしょうか。
 カヨンが
 もっと強くヨンゴルにぶつかっていく一方で、
 ヨンゴルにはくじけないで付いて行って
 成功して欲しいといういのが
 私達の夢のシンデレラドラマのはずです。

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2.これまでのまとめ

私もストーリーの展開には不満で、記事と同じ気持ちで見ています。
これまで見た第11話までは次のとおりです。

チョン・ジェヒョク(Jファッション理事)は、
欲しいものは何でも手にいる、
1000億円の資金力を持つ会長の御曹司。
これが、
中小会社がひしめくトンデムン(東大門)の
ファッション街の中で、宝石ともいえる才能を持つ
イ・ガヨン(ヨンヨン・アパレルのデザイナー)を知って、
YGMブランドとその才能、
会わせて彼女の心まで欲しがり、手に入れる。
手に入れるためには、
カン・ヨンゴル(ヨンヨン・アパレル社長)を
訴訟してまでカヨンから引き離そうと画策する。

ジェヒョクからは、
ゴミ扱いにされながらも、資金が必要だから
耐えつつ、しかし対抗心を燃やすヨンゴル。
ヨンゴルもカヨンもお互いの気持ちは解っているものの、
とくにヨンゴルは社長という立場を崩さない。
それもそのはず、
カヨンはまだ21歳の従業員。

配役は

 イ・ジェフン(ジェヒョク)1984年7月生
 ユ・アイン(ヨンゴル)1986年10月生
 クォン・ユリ(アンナ)1989年12月生
 そして、一番若いのは
 シン・セギョン(カヨン)1990年7月生

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カヨンはしっかりものだとはいえ、
まさに男を知らない、純粋な夢見るデザイナー。
学歴社会の中で高卒だという劣等感もあるのかもしれません。
ひたすら学ぶことを優先。
短気で周囲を気にしないジェヒョクの発言には、
嫌気をさしつつも、
ヨンヨンの工房の存続のために行動。
少しでも恩人のヨンゴルのためになると思うと、
金持ちのジェヒョクを無視できない。
それにジェヒョクは何かと便宜を図ってくれるし、
彼女を評価している。
しかし、
カヨンの行動には周囲で誤解が生じるのも無理はない。
ヨンゴルは宿敵のジェヒョクの所を訪ねるカヨンが理解でない。
(私も理解できないし、これが嫌です)

挙句の果てには、ジェヒョクが、
「私が好きだと告白したから、彼女はうちの会社に来た」
と言い、ヨンゴルを呆れさせる。

そんな馬鹿息子を相手に
ヨンゴルが苦労をさせられるのですが、
侮辱されて、痛い目に遭わせられて、
いじめられればいじめられるほど、
心の中に隠した爆発力は強まるはず。
他の従業員の生活も面倒みるのが社長。
資金繰りに苦しみ、
カヨンを手放せとの脅迫に耐えながら、
トンデムンで生き延びようとする姿は、
ビジネスマンとして拍手を送りたいです。

無題faabc

「チョン・ジェヒョクが自分の人生の目標」、
しかも、過去はとても愛していたと言う
元の恋人のチェ・アンナ。
ニューヨークから連れ戻されて家も借りてあげてもらい、
結婚したいと言われながらも、
アンナに映るジェヒョク像は、
傲慢で、しかも、カヨンに手を出そうとする、
信頼できないファザーコンプレックスの男。
相談する相手をヨンゴルに求めるのも無理ではない。
これがまたカヨンに取っては気に入らない。

ただし、これからの1つのポイントは、
カヨンの両親から工房を奪い取り、
カヨンの生活の面倒をみたとはいえ、
チョ・ブティックのチョ社長と
その娘のチョンアへのカヨンの恨み。
これは癒せない激しいものなので、
このカヨンの「心の青あざ」が落とし穴。

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金浦空港の特設コーナー

3.しかし見どころのあるドラマ

確かにラブラインには不満が聞かれるでしょう。
ラブラインについては、
私はこんなドラマの脚本は
気に入らないと言いたいし、
見るのを止めたくなる。
そんな幼稚さを描いてもいます。
役柄も俳優もがそもそも若いのです。
演出においても、
勝手に異性の部屋に入ったりするものですから、
プライバシーとか、
女性を下に見るという非民主的なシーンがあります。
どうして若者たちは
こんな行動をするのかと言いたいのです。
しかし、
視聴者のこんな素直な直感を引き出しつつ、
ドラマを展開させる。
こうした脚本家の手法に
みんながはまっているのではないかとも思います。

私から是非お伝えしたいのは、
この『ファッション王』は
大人のドラマじゃない。
でも、
カン・ヨンゴルという
トンデムン(東大門)のサバイバーが
小さな工房から世界を夢見る姿と、行動力、
そして、
大手の奴らに負けない「ど根性」が見ものなんです。

そして、やはり今後のキーワードは、
マイケル・J・ローレンではないでしょうか?
最初にヨンゴルの持つ才能を見出したのは
マイケルですから…。

無題Ilove it

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ユーモン

Author:ユーモン
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