ファッション王 第13話 (上) ファッション王
カヨンが「自分の場所が欲しい」と言って
出て行ったあとです。

ヨンゴルは後悔か…。

ボンスクの家
「朝早くからどうしたの?」
「新しいところが見つかるまで、
少しの間だけ住まわせて欲しい」
「一緒に住むのは好きだよ。
いびきもしないし、
歯ぎしりもないし、料理が上手だからね」
「ごめんなさい」

「ところで、工房は本当に辞めてしまうの?」
「…」
「カン社長とは何かあったの?」
「ないわ。まったくないわ」
「じゃあ、なぜ辞めるの?
別の男なの?
あのチョン・ジェヒョクとかいう?」
「違うわ」
「あの男の会社で働くつもりなんでしょう?」
「それには理由があるのよ」
「理由というのは言い訳のことよ。
体は、心の向く方に向かっていくのよ」
「…」
「ところでお金はあるの?
この機会に、私もここを出たいのよ」

「この際、百貨店に
新しいブランドを入れたいと思っています」
「では、皆さんはPRに注力してください。
それにオープニングの式典の詳細にも注意してください」

カヨンが出勤したとのニュース

喜んで職場を見回るジェヒョク
「お〜、チョン理事…」
「あ〜、何でもありません。
仕事に戻ってください」

「なんだ?この男は…。
ところで、イ・ガヨンは高卒だが、
誰も陰口をしていないだろうな?」
「最初は正規の社員でないので、
信用されていないようでしたが、
理事の方針が理解されているようで、
今は誰も口を出しません」

「キム秘書は勤続何年になるのか?
私の後始末で大変苦労をかけてきたが…」
「13年間お世話になっていますが、
私はここに骨を埋めるつもりで今後も頑張ります」

「上の子は?」
「6年生です」
「ではまだ学校とかで
15年はお金がかかるな。
勤続30年の特典が得られるまで
注意してくださいよ」
「え?」
「私のことをオンマには報告しないでくれ」
チョ・ブティック
「理事は、
社長が持っているYGMの全株式が欲しいと言っています」
「先日は拒否されましたが…」
「それは、
あなたが彼らに
少し変わった手数料を支払ったからだと思います」
「どれくらい出せますか?」
「あなたの投資契約は10億ウォンと聞いていますので、
その程度の金額でしたら理事は支払うと思います」
「私も気が変わりました。
YGMには
外国からの投資家も来るようになりましたからね」
「あなたが言う投資家とは、この男ではないですか?」
「どうして知っているのかしら?」

「理事は何度か忠告したと思いますが、
カン・ヨンゴルは悪い男です」
「何が問題なのですか?」
「早く関係を抜け出さないと
大変なことになるからです。
きっと、
YGMへの投資からの配当も期待していると思いますが、
信じているほど、お金は甘くないですよ。
それに、
あの工房のチーフ・デザイナーのイ・ガヨンは
Jファッションに移籍が決まっています。
だから、あの工房は貝殻だけのようなものです。
写真を見てください」

「イ・ガヨンがJファッションに転籍したの?」
「ええ。ですから、
早くあそこから手を引いて、我々と一緒に組むべきです」
「ミス・ゴ!お水を頂戴!」

「Jファッションは
チョ・ブティックの全てを欲しがっている訳ではありません。
株式の譲渡を少し頂いて、
Jファッションも投資しますから、
会社の傘下に入って欲しいのです」
「その場合には条件があります。
娘のチョンアもJファッションで働かせて下さい」
「理事に相談します」
「すぐに電話して頂戴!」
ということで、売却

…JファッションがYGMブランドを買収。
海外輸出が本格化!

Jファッション
「記事は見ただろう?」
「ああ」
「好き嫌いはあるだろうが、
これで我々は同じ船に乗ったことになる。
上手くやっていきたい」
「何を上手くやるのか?」
「私の提案はシンプルだ。
このJファッションの中に、
YGMのオフィスを開設する。
イ・ガヨンさんはうちの従業員だから、
彼女もそこに移る。
お前はどうするのか?
新しいマネジャーの下で、
ここに移って働いた方がいいのじゃないか?」
「…」

「それが嫌だったら、お前が先日言ったように、
50億ウォンでYGMの株式を売って、
ここから出て行って欲しい」
「…」
「チョ社長から株式は買い取ったから、
わざわざお前の分まで買う必要はないが、
イ・ガヨンが持っているべき株式だからだ。
私の気が変わらないうちに、早く決めてくれ」

ここで、ヨンゴルはすぐにサインします。

「今日中に口座に送金してくれ」
「ああ、
ところで、YGMの本来の意味は何のことか?」
「Yellow Great Mountainだ」

ビルの通路ですれ違うふたり
「あ!社長!」
「そう呼ばないでくれ。もうお前の社長ではない」
「…」

ヨンゴルは中国からの注文に取り掛かります。

ボンスクとカヨン
「良く言うけど、
お金があれば人も変わるわね。
カン社長は50億ウォンの受注をしたし、
どうやってあの変な女を騙したのか知らないけど、
カン社長は受注を賄うために、
資金繰りや仕入れで、一生懸命に働いているわ」
「…」
「でもね、
世の中には手を一切動かさないで
利益を得ている連中がいるのよ。分かる?
知らない人じゃないわ。あんたの会社の連中よ」
「…」

「カン社長から奪って、
それでアメリカで受注しているわ。
カン社長のことを思うと悲しくなるわ」
「工房はどうなの?」
「社長が全部面倒みているから、大丈夫だわよ。
彼は自分のことを、
“トンデムンのサバイバー(生還者)”だと
言っているわ」

ヨンゴルの気持ちを察したのか、
カヨンはヨンヨン・アパレルに向かいます。

眠れないヨンゴル…。

カヨンが帰ってくる錯覚さえ…。

眠れぬヨンゴルはチルボクの店に…。

入れ違いにカヨン

不夜城のトンデムン市場

「気が狂ったのか?
なんでそんなことをしたんだ?50億ウォンなんて
お前なら作れるだろう?
残されたものは金儲けだけなのに、
ブランドを売るのか?」
「お金は簡単に入るが、簡単に出て行くもんだ。
50億ウォンが何なんだ?」
「どうもいつもと違うな?どうしたのか?
お金に関しては人一倍執着していた男なのに…」

「もうブランド名前なんかいらない」
「何を言うんだ?
こんなチャンスは簡単には来ないんだぞ!」
「また、最初からやればいいさ!」
「ところで、ここで何やっているのか?
カヨンが出て行ったからなのか?」
「静かにしろ」

# ヨンゴルが食べているのは、
チルボクが好きなクックス(温麺)。
ポジャマチャ(屋台)で食べるが最高!
「いつまでこんなことをしているのか?
工房に帰れ!
こんなことなら、
彼女を手放すべきじゃなかったんだ!
しっかり掴んでおくべきだったんだ」
「俺のことを知らないのか?
俺は去っていく女を引き留めるタイプじゃない」
「俺も引き留めないから、早く帰ってくれ!」
「トンデムンをファッションのメッカにする
という考えをどう思うか?」
「もう、中国や日本のバイヤーにとっては
トンデムンはファッションのメッカだぞ!」
「そうじゃない。俺が言いたいのは…」
「笑っている場合なのか…、
気が触れたか…」

Jファッション
「あ〜、それはいいアイデアです」
「あ!チョ社長!」
「アンニョンハセヨ」
「アンニョンハセヨ!オッパ!」
「お〜、久しぶりだ」
「娘のチョンアを宜しく!」
「ちょうど良かった。
次の会議に参加してください」

「ファッション王」大会
「あなたのお陰で、
時間だけじゃなくて、お金も失くしたわ。
それだけじゃなくて、侮辱も受けたわよ」
「私は情報をお渡ししただけです」
「ああ、そうなの?
私のことを
一生覚えておいてくれるはずじゃなかったの?」
「…」
「あなたの記憶もあてにはならないわね」

「さあ、さあ、注目して下さい。
チョン理事は
皆さんのモラルと意欲を高めるために、
皆さんから良いデザインを募集して、
今年からは
「ファッション王」を決める
イベントを開催することになりました。
デザインは従業員だって、派遣だって、
場合によっては、外からの応募も受け付けます。
コンペでは最初に5人を選考して、
その5人のデザインで
売り上げが最高になったデザイナーが
「ファッション王」になります。
ファッション王は4週間かけて、
海外のファッションショーを視察するという
大きな特典が貰えます。
それに理事からは賞金が出るとか…?」

「ええ、皆さん頑張って下さい」

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# いいじゃないですか。
50億ウォンでYGMブランドを譲って、
これを元手に
対Jファッション作戦を練ってほしい。
GGブランドには、
マイケル・J・ローレンというカードも残っている。
Nine to Five(9時から5時まで)は
ヨンヨン・アパレルのために。
そして、
5時からの後はカヨンを取り戻せ!
ヨンゴルの活躍を待ちます。
あのペンダントもある!
カヨンの恨みのマダム・チョも去った!

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