ファッション王 第13話 (上) ファッション王


カヨンが「自分の場所が欲しい」と言って
出て行ったあとです。

無題1300a

ヨンゴルは後悔か…。

無題1300b

ボンスクの家

「朝早くからどうしたの?」

「新しいところが見つかるまで、
 少しの間だけ住まわせて欲しい」

「一緒に住むのは好きだよ。
 いびきもしないし、
 歯ぎしりもないし、料理が上手だからね」

「ごめんなさい」
無題1300c

「ところで、工房は本当に辞めてしまうの?」

「…」

「カン社長とは何かあったの?」

「ないわ。まったくないわ」

「じゃあ、なぜ辞めるの?
 別の男なの?
 あのチョン・ジェヒョクとかいう?」

「違うわ」

「あの男の会社で働くつもりなんでしょう?」

「それには理由があるのよ」

「理由というのは言い訳のことよ。 
 体は、心の向く方に向かっていくのよ」

「…」

「ところでお金はあるの? 
 この機会に、私もここを出たいのよ」
無題1300d

「この際、百貨店に
 新しいブランドを入れたいと思っています」

「では、皆さんはPRに注力してください。
 それにオープニングの式典の詳細にも注意してください」
無題1300e

カヨンが出勤したとのニュース

無題1300f

喜んで職場を見回るジェヒョク

「お〜、チョン理事…」

「あ〜、何でもありません。
 仕事に戻ってください」
無題1300g

「なんだ?この男は…。
 ところで、イ・ガヨンは高卒だが、
 誰も陰口をしていないだろうな?」

「最初は正規の社員でないので、
 信用されていないようでしたが、
 理事の方針が理解されているようで、
 今は誰も口を出しません」
無題1300h

「キム秘書は勤続何年になるのか?
 私の後始末で大変苦労をかけてきたが…」

「13年間お世話になっていますが、
 私はここに骨を埋めるつもりで今後も頑張ります」
無題1300k

「上の子は?」

「6年生です」

「ではまだ学校とかで
 15年はお金がかかるな。
 勤続30年の特典が得られるまで
 注意してくださいよ」

「え?」

「私のことをオンマには報告しないでくれ」

チョ・ブティック

「理事は、
 社長が持っているYGMの全株式が欲しいと言っています」

「先日は拒否されましたが…」

「それは、
 あなたが彼らに
 少し変わった手数料を支払ったからだと思います」

「どれくらい出せますか?」

「あなたの投資契約は10億ウォンと聞いていますので、
 その程度の金額でしたら理事は支払うと思います」

「私も気が変わりました。
 YGMには
 外国からの投資家も来るようになりましたからね」

「あなたが言う投資家とは、この男ではないですか?」

「どうして知っているのかしら?」
無題1300m

「理事は何度か忠告したと思いますが、
 カン・ヨンゴルは悪い男です」

「何が問題なのですか?」

「早く関係を抜け出さないと
 大変なことになるからです。
 きっと、
 YGMへの投資からの配当も期待していると思いますが、
 信じているほど、お金は甘くないですよ。
 それに、
 あの工房のチーフ・デザイナーのイ・ガヨンは
 Jファッションに移籍が決まっています。
 だから、あの工房は貝殻だけのようなものです。
 写真を見てください」
無題1300n

「イ・ガヨンがJファッションに転籍したの?」

「ええ。ですから、
 早くあそこから手を引いて、我々と一緒に組むべきです」

「ミス・ゴ!お水を頂戴!」
無題1300p

「Jファッションは
 チョ・ブティックの全てを欲しがっている訳ではありません。
 株式の譲渡を少し頂いて、
 Jファッションも投資しますから、
 会社の傘下に入って欲しいのです」

「その場合には条件があります。
 娘のチョンアもJファッションで働かせて下さい」

「理事に相談します」

「すぐに電話して頂戴!」

ということで、売却

無題1301

…JファッションがYGMブランドを買収。
 海外輸出が本格化!
無題1302

Jファッション

「記事は見ただろう?」

「ああ」

「好き嫌いはあるだろうが、
 これで我々は同じ船に乗ったことになる。
 上手くやっていきたい」

「何を上手くやるのか?」

「私の提案はシンプルだ。
 このJファッションの中に、
 YGMのオフィスを開設する。
 イ・ガヨンさんはうちの従業員だから、
 彼女もそこに移る。
 お前はどうするのか?
 新しいマネジャーの下で、
 ここに移って働いた方がいいのじゃないか?」

「…」
無題1303

「それが嫌だったら、お前が先日言ったように、
 50億ウォンでYGMの株式を売って、
 ここから出て行って欲しい」

「…」

「チョ社長から株式は買い取ったから、
 わざわざお前の分まで買う必要はないが、
 イ・ガヨンが持っているべき株式だからだ。
 私の気が変わらないうちに、早く決めてくれ」
無題1304

ここで、ヨンゴルはすぐにサインします。

無題1305

「今日中に口座に送金してくれ」

「ああ、
 ところで、YGMの本来の意味は何のことか?」

「Yellow Great Mountainだ」
無題1306

ビルの通路ですれ違うふたり

「あ!社長!」

「そう呼ばないでくれ。もうお前の社長ではない」

「…」
無題1307

ヨンゴルは中国からの注文に取り掛かります

無題1308

ボンスクとカヨン

「良く言うけど、
 お金があれば人も変わるわね。
 カン社長は50億ウォンの受注をしたし、
 どうやってあの変な女を騙したのか知らないけど、
 カン社長は受注を賄うために、
 資金繰りや仕入れで、一生懸命に働いているわ」

「…」

「でもね、
 世の中には手を一切動かさないで
 利益を得ている連中がいるのよ。分かる?
 知らない人じゃないわ。あんたの会社の連中よ」

「…」
無題1309

「カン社長から奪って、
 それでアメリカで受注しているわ。
 カン社長のことを思うと悲しくなるわ」

「工房はどうなの?」

「社長が全部面倒みているから、大丈夫だわよ。
 彼は自分のことを、
“トンデムンのサバイバー(生還者)”だと
 言っているわ」
無題1310

ヨンゴルの気持ちを察したのか、
カヨンはヨンヨン・アパレルに向かいます

無題1311a

眠れないヨンゴル…。

無題1311b

カヨンが帰ってくる錯覚さえ…。

無題1311c

眠れぬヨンゴルはチルボクの店に…。

無題1311d

入れ違いにカヨン

無題1311e

不夜城のトンデムン市場

無題1311f

「気が狂ったのか?
 なんでそんなことをしたんだ?50億ウォンなんて
 お前なら作れるだろう?
 残されたものは金儲けだけなのに、
 ブランドを売るのか?」

「お金は簡単に入るが、簡単に出て行くもんだ。
 50億ウォンが何なんだ?」

「どうもいつもと違うな?どうしたのか?
 お金に関しては人一倍執着していた男なのに…」
無題1311g

「もうブランド名前なんかいらない」

「何を言うんだ?
 こんなチャンスは簡単には来ないんだぞ!」

「また、最初からやればいいさ!」

「ところで、ここで何やっているのか?
 カヨンが出て行ったからなのか?」

「静かにしろ」
無題1311k
# ヨンゴルが食べているのは、
 チルボクが好きなクックス(温麺)。
 ポジャマチャ(屋台)で食べるが最高!

「いつまでこんなことをしているのか?
 工房に帰れ!
 こんなことなら、
 彼女を手放すべきじゃなかったんだ!
 しっかり掴んでおくべきだったんだ」

「俺のことを知らないのか?
 俺は去っていく女を引き留めるタイプじゃない」

「俺も引き留めないから、早く帰ってくれ!」

「トンデムンをファッションのメッカにする
 という考えをどう思うか?」

「もう、中国や日本のバイヤーにとっては
 トンデムンはファッションのメッカだぞ!」

「そうじゃない。俺が言いたいのは…」

「笑っている場合なのか…、
 気が触れたか…」
無題1311h

Jファッション

「あ〜、それはいいアイデアです」

「あ!チョ社長!」

「アンニョンハセヨ」

「アンニョンハセヨ!オッパ!」

「お〜、久しぶりだ」

「娘のチョンアを宜しく!」

「ちょうど良かった。
 次の会議に参加してください」
無題1311m

「ファッション王」大会

「あなたのお陰で、
 時間だけじゃなくて、お金も失くしたわ。
 それだけじゃなくて、侮辱も受けたわよ」

「私は情報をお渡ししただけです」

「ああ、そうなの?
 私のことを
 一生覚えておいてくれるはずじゃなかったの?」

「…」

「あなたの記憶もあてにはならないわね」
無題1311p

「さあ、さあ、注目して下さい。
 チョン理事は
 皆さんのモラルと意欲を高めるために、
 皆さんから良いデザインを募集して、
 今年からは
「ファッション王」を決める
 イベントを開催することになりました。
 デザインは従業員だって、派遣だって、
 場合によっては、外からの応募も受け付けます。
 コンペでは最初に5人を選考して、
 その5人のデザインで
 売り上げが最高になったデザイナーが
「ファッション王」になります。
 ファッション王は4週間かけて、
 海外のファッションショーを視察するという
 大きな特典が貰えます。
 それに理事からは賞金が出るとか…?」
無題1311n

「ええ、皆さん頑張って下さい」
無題1311pp

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# いいじゃないですか。
 50億ウォンでYGMブランドを譲って、
 これを元手に
 対Jファッション作戦を練ってほしい。
 GGブランドには、
 マイケル・J・ローレンというカードも残っている。
 Nine to Five(9時から5時まで)は
 ヨンヨン・アパレルのために。

 そして、
 5時からの後はカヨンを取り戻せ!
 ヨンゴルの活躍を待ちます。
 あのペンダントもある!
 カヨンの恨みのマダム・チョも去った!

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ファッション王 第12話 (下) もう終わりだと言うのか?



「どうしてこんなに遅くまで…」

「掃除に時間がかかったわ」

「…、なんでだ?
 チョン・ジェヒョクの会社に行ったのか?
 職を探したのか?」

「そうじゃないわ」

「そうじゃなかったら、
 あそこで何をしているんだ?」

「…」
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「一言も言い残さずに、
 別の会社に出かけるのか?」

「…」

「ここがお前の職場だろう?」

「…」

「ここで寝泊まりして、ここで働く。
 それがまともな姿だろう?
 ここがお前の会社だからだ」

「あそこには1日だけだわ。
 1日行っただけよ!」

「あ〜、そうか。
 たった1日だけ行って、
 たった一晩だけ泊まったというわけだな」

「言わなかったのは、
 誤解されたくなかったからよ」

「心配するよりも、
 俺が先に誤解すると思ったのか?
 そんな誤解を生むような行動は
 避けるべきだろう?
 それに、誤解というけど、何が誤解なんだ?
 あそこで働き、
 あの嫌な奴の部屋に泊まったことは事実だ」
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「…。
 働きに行ったのは、
 そうしないと訴えると言われたからよ。
 それに、
 チョン理事の部屋から出なかったのは、
 訴訟を止めるまで居座るつもりだったからよ」

「俺を馬鹿にしているのか?
 何度もそんな
 人を馬鹿にした行動をするつもりか?」

「…」

「あちこちで頭を下げて回れと
 言った覚えはないぞ!
 それに、
 あんな奴に頭を下げて
 それで問題が解決すると思っていたのか?
 あんな奴と一緒にいたことを、
 いい訳をするな。
 もうそんな言い訳は止めてくれ。
 デートするなら堂々としろ!
 俺に心配かけたりするな!」

「…」
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「それに、奴のところで働くなら、
 そうしろ!俺は止めない」
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「…」
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「…」
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朝になって、カヨンは食事の支度。

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「今日は、お客が来るから、
 掃除しておいてくれ」
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ドレスアップするイルグク。

「どうだ?
 俺自身が変だと思うが…、ははは!」
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「やあ、なかなかいいじゃないか。
 後はヘアスタイルを少し変えた方がいい。
 とりあえずカードで支払っておいてくれ。
 後で俺が支払うから」

「やあ!
 …カードの枠が足りるかな…」
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# 30万円もするスーツ

Jファッション

「マイケルのような人なら、
 資金集めは難しくないと思います。
 ですから、
 かなりの確率で
 アメリカの投資家を呼べると思います。
 このままの状況では、
 チョ社長の資金自体も足りませんから、
 ブランドが潰れると思います。
 つまり、
 YGMブランドを手に入れるとすれば、
 今がチャンスだということです。
 カン・ヨンゴルを
 すぐにでも押さえておく必要があります。
 追い詰めて、
 譲渡のサインをさせた方がいいです」
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…カン・ヨンゴルさんがいらっしゃいました。

「通してくれ」

「今から空港まで
 アメリカの投資家を迎えに行くので、
 忙しいから簡潔に言っておく」
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「悪いが、俺の株式は譲れない。
 だから、訴えろ」
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…社長、こちらはチェですが、
 あの話の詳細をお話ししたいと思います。
 …え? あ〜、分かりました…

…あ〜、信じられないわ。
 私の方が
 あんな馬鹿たちを相手にしていたのかしら…

「カン・ヨンゴルさん。
 私はチョ・ソンヒです。
 確かめるために来ました。
 戻すというのはちょっと困りますが…。
 私を信用して投資させて頂いているのに、
 どうか困らせないでください」
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「来たわよ!」

「!」
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「チョ社長、いらしていたのですか?」

「え、え〜」

「すみませんが、ちょっと時間をください。
 アメリカから投資家が来ていますので…」

「…」

「イ・ガヨン、何かお飲み物を出してくれ」
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「工房の規模は小さいですが、
 まさにここからYGMブランドが
 世界に発信されています。
 この人がチーフ・デザイナーのイ・ガヨンです。
 それに、
 あの2人は
 若いころからこの工房で働いていて、
 ほとんどミシンの前から
 席をたったことがありません。
 イタリアの縫製にだって
 決して引けを取らない
 熟練のマネジャーたちです」
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「ちょっと腕を見せてくれ」

「はい」

「…」
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「チーフ・デザイナーのイ・ガヨンは
 ニューヨークのNFSで
 4年間のフル奨学生でした。
 縫製、デザイン、それに英語が流暢です。
 彼女にはできないことはありません」
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「…」
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「イ・ガヨン!お客さまをご案内してくれ。
 チョ社長はこちらへどうぞ…」
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「どうぞ召し上がってください」

「ええ」

「公式にご一緒に仕事を始める前に、
 あんなこともあって、すみませんでした。
 ここには投資のことでいらしたのですか?」

「あ、え〜、そうでもないのですが…」

「ちょっと待っていて下さい。
 お客が帰るそうですから…」
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ヨンゴルはわざと資料を置いて出る。

投資契約書
 10,000,000ドル

「1、10、100、1000、万、
 …1000万ドルだわ…」
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会長と息子

「彼らのために、
 マイケルが直接投資家を集めているそうだな。
 知っていたのか?」

「ええ」
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「しかも、
 チョ社長の申し入れを断ったらしいな。
 お前は、
 カン・ヨンゴルとかいう奴に
 一歩先んじられているな。
 彼は訴訟すら恐れないそうじゃないか。
 脅されても尻込みしないらしいな。
 はっ、はっ、は!」

「!」

「訴訟を恐れるのは金がない人たちだ。
 もっと別の方法を考えろ」
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ヨンゴルは新しいマンションの契約

「このビルには
 たくさんの有名人や有力者が住んでいます。
 どうぞご覧ください」

…ここは、カヨンが使うことになるはずだ。

「この1階下には
 Jグループの息子さんが住んでいます」

「契約を交わしましょう」
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電話

「どうしたんだ?」

「私の負けだ」

「その言葉は検事の前で使ってくれ」

「知らせは聞いたのか?」

「いいや」

「数日内に分かるだろう。
 また元のところに戻ったから、
 新しい提案をしたい。
 ブランドをいくらで譲渡できるか?」
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「50億ウォンだ」

「条件がある。イ・ガヨンを送ってくれ」

「固執しているな…。
 どうして俺の従業員が必要なんだ?
 愛してでもいるのか?」

「どうして私が
 質問に答えなくてはならないのか?」

「俺がお金が好きだから、
 彼女を差し出すと思っているのか?」

「契約の固定条件だから、
 良く考えてくれ」
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「50億ウォンくらいのために
 ブランドは売れない。
 俺をあまく見るんじゃないぞ!」
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カヨンとヨンゴル

「寝ないで何しているのか?」

「ちょっと話しがしたいから…」
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カヨンは焼酎を一気に飲んで、
今度はヨンゴルにお酌して…、

「どうぞ」

「あ〜」

「社長が言った話だけど…。
 よく考えてみました」

「何を言ったか?」

「社長は出たいなら、行って良いと言いました。
 私はあそこで働くのは好きです。
 働く人たちのレベルが高いからです。
 とても印象的な人達が集まっています。
 生産システムも整備されています」

「…」

「学ぶこともたくさんあります」

「それで、どうするのか?
 あそこで学びたいのか?」

「ええ」
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「じゃあ、
 ここで俺がお前にやらせていることは、
 つまらないことばかりだということになるな」

「いいえ」

「じゃ、何だ?
 チョン・ジェヒョクが
 お前の名前をブランドにするとでも言って来たのか?」

「どうしてそういうの?」

「あんな奴を信じているのか?
 どんな奴なのか知らないはずはないだろう?
 行ったとしても
 デザイナーとしての仕事はさせてもらえないぞ。
 集まっているのは
 みんな専門の学校の卒業生ばかりで、
 金の卵とか、
 金のパラシュートとか言われている。
 お前はあんな所では息もできないぞ」
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「ここの女性の顔を見ているだけでは
 満足じゃないのですか?
 あの女に、
 わざわざショーまでを見せつけて、
 その方がより良いとでも言うのですか?」
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「つまらないことは言わないでくれ。
 先日、
 ボン・スクとお前が選んだデザイナー達が
 来週面接にやって来るから、
 新しいデザインのことだけを考えてくれ」

「私だけの場所が必要です。
 ですから、
 前回貸したお金と
 これまでの仕事の稼ぎをまとめて返してください」
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「お前と俺とは、もう終わりだというのか?」

「…」
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「いいさ。好きなようにしろ」
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「…」
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# 第14話まで見ました。
 カヨンは出ていきます。
 せっかくのマンションは
 結局はヨンゴルが住むのですが、
 ここにもアンナが入り込む展開です。

 どうもすっきりしないドラマなのですが、
 昨日も書きましたように、
 最終ゴールを「対Jファッション作戦」と
 考えて先を待ちます。
 そして、何よりもテーマの一つだと思われる
 カヨンのマダム・チョへの大きな積年の恨み。

 愛する両親がどのような罠に陥ったのか?

 あのペンダントが果たす役割は?

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ファッション王 第12話 (中) トンデムンの男




「あそこの地下鉄の駅で降ろして下さい」

「会社にはいかないのか?」

「理事が約束を破ったからです。
 訴訟を中止してください。
 そうすれば働きます」
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「イ・ガヨン、私はそんな簡単ではない」

「え?」

「なぜ、自分勝手なんだ?」

「いつもそうではありません」

「両親から、教わってはいないのか?」

「え?」

「自分が偉いと思っているのか?
 行け!」

「アンニョンヒガセヨ」
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「は!
 誰に向かって話しているのかしら?!」
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Jファッション

「アンニョンハセヨ」

「まだ彼女は来ていないのか?
 新人のくせになんて態度だ…」
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トイレで待っていたのはヨンゴル

「あんなことをして、何を企んでいるのか?」

「!」

「カヨンを会社に引き入れて、俺を訴えた」

「私ではない。
 イ・ガヨンが自分の意志で来たんだ。
 私が彼女を好きだと告白したからだ」

「は〜」

「私が傍にいるように頼んだからだ。
 私は心配だったが、彼女は来た」

「ふん!」
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「才能ある人間は、
 付き合う相手によってその花が咲くんだ。
 お前の会社でチーフ・デザイナーとか
 副社長だといっても、それは名前だけだ。
 他の従業員と同じことしかしていない」

「…」

「将来のない工房の社長は、それだけで罪だ。
 それに、
 行きたくもない従業員を送り出しているのだぞ」

「俺の工房に未来がないと言えるのか?」

「現実が解っていないようだな。
 お前はもう終わっている」

「俺のような奴を引きずり降ろして、
 自分の女をあんな風に扱うのか?
 アンナさんに対して、罪の意識はないのか?
 いったい、何が欲しいのか?」

「自分の居場所が分かっているのか?」

「お互いの居場所があるだろう?
 どうして邪魔するのか?
 俺は、
 もうお前のような奴とはかかわりたくないんだ。
 俺から何が欲しいのか?」
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「失業はさせないから、YGMブランドを手渡せ。
 そうすればあの工房で社長を続けられる。
 あそこがお前には一番の場所のはずだ」

「…」

「お前が持っている30%の所有権を
 手渡してくれれば、
 お前だって工房を維持する金を
 手に入れられるはずだ。
 刑務所にもまた入ることもない」

「中小企業から全てを奪うということが
 お前の人生のゴールなのか?
 カヨンのデザインも奪った」
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「言葉に気を付けろ。
 救って欲しかったら、何でもしろ!」

そして、洗った手を
ヨンゴルのスーツで拭きます

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またママが来て

「彼女はあんたと一緒に出勤したの?」

「いったい、
 誰から報告を聞いているのか?
 キム秘書なのか?」

「話をそらさないで、
 彼女をここに呼びなさい」
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「彼女は辞めた」

「昨日は来たわ。
 オフィスはあんたの遊び場なの?
 チェ・アンナを連れてきただけでは、
 満足できないという訳ね!」

「静かにしてくれ。話が筒抜けだ!」
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「お呼びですか?」

「そこに座って!」
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「あなたもイ・ガヨンは知っているはずよネ」

「ええ」

「あなたも彼女に悩まされているわよね」

「ええ、気分悪いです」

「ジェヒョクはなぜ黙っているの?」

「オンマ!」

「人はあなたのことを若奥様と呼んでいるわよ」

「知りませんでした」

「あなた達のことでは疲れるわ。
 あなたも自分の母親のことを気遣って頂戴」

「はい。オモニム(お母さま)」
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「あ!社長!お久しぶりです。
 お〜、皆様がお集まりで〜。
 後にしますか?」

「要件を言ってくれ」
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「あ〜、
 今日はイ・ガヨンさんは出勤していませんよ〜。
 その理由をご存じだと思って…、
 理事のところに来たんですよ」
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アンナの事務室

「ここにどうして?」
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「全部君のデザインなのか?」

「大部分はね」

「なかなかのデザインじゃないか…」
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「座って頂戴」

「いや、すぐに帰る」

「いつも飲んだ時にしか会わないから、
 オフィスでしらふで会うのが不思議な感じだわ」

「同じだ」

「お茶でも?」

「要らない」

「…、昨日は取り調べを受けたそうね。
 そのために来たの?」

「謝りをもらいに来た」

「なぜ?」

「きっと罪の意識があるはずだ」

「ごめんなさい」

「そうだ。そのために来た」

「…」

「もう、罪の意識は不要だ」
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チョ・ブティック

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「わざわざ
 ここまで来て頂かなくてもいいのですよ」

「いいえ、前回は来て頂いたので、
 今度は私の方から来ました」
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「それで、
 こちらからの提案書はご覧になりましたか?」

「ええ。しかし、
 今回は見合わせることにしました」

「あ…。そうですか…。
 それでは、電話でも要件は済みますのに…。
 正直言って、
 ご理解いただけると思っていましたが…」

「すみません」

「では、これ以上お話も必要ないと思います」
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「チェ・アンナさん!
 私です。チョです。
 チョン理事は
 取引には興味がないと言って来ましたよ!
 …え?
 訴訟ですって?!」
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ヨンヨン・アパレル

「カン社長はどこに連れていかれたの?」

「ちょっと待ってくれ。調べているから…」
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「どうしていつもこうなの?
 何かが上手く行くようになると、
 何かがダメになるわ」

「知らなかったけど、
 あの輸入布地の男は
 Jファッションの会長の息子なんだって?」

「…」

「ではうちのカヨンはどうなるの?
 どっちの奥様になるの?」

「それならどうして?
 うちの社長にこんな仕打ちをするの?」

「ライバルだからよ!」
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ヨンゴルが帰宅

「俺のことで心配かけたな」

「何が起きたのですか?
 連絡も取れませんでしたよ!」

「分かった、待て!
 俺が誰だか解っているだろう?」

「ええ、偽物作りの王様!」

「トンデムンの女たらし!」

「哀れな奴!」
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「俺は、
 トンデムンで一番の男、カン・ヨンゴルだ!」

「え〜?」

「だから、何の心配もせずに、
 自分の持ち場を守っていてくれればいいんだ。
 イルグクとボン・スク!」
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アンナとヨンゴル

「呼び出してくれてありがとう」

「感謝される節はない」

「チョン・ジェヒョクは
 本当に怒っていると思うわ」

「ふん」

「私は何をしたらいいかしら?」
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「事は大きくなりすぎたから、
 助けにはならない。
 最初からつまずいているばかりだ。
 いいから食べよう」

「ところで、
 どうしてイ・ガヨンはあんな行動をするの?
 昨日は職場に来たけど、今日は来なかったわ。
 ヨンゴルさんが行かせたの?」

「いや」
 
「じゃあ、自分から行ったの?」

「自分の意志で行ったと思うのか?
 あれはチョン・ジェヒョクが仕向けたことだ」

「今日は
 責められる恐れがあったから行かなかったのね」

「何が言いたいのか?」
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「あの家族のことを知っているの?
 あの家族はイ・ガヨンを追い出すわよ。
 今日は母親が慌てて来ていたわよ。
 だから、イ・ガヨンを止めて欲しいわ」

「何を?」

「チョン・ジェヒョクの前には
 現れないようにして欲しいわ。
 彼女の意図は解らないけど、
 チョン・ジェヒョクに付きまとうと、
 最後には私のように、捨てられるわよ。
 本当に疲れたわ」
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「彼女は何も解っていない」

電話。

「ハイ!マイケル!
 …。しかし、
 今週の金曜日には
 そっちには行けそうにもないから、
 来週に延期して欲しいのですが…。
 え?彼が?明日?
 いいと思う。
 彼には俺の電話番号を伝えて下さい。
 ええ、ではまた…」
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「マイケルなの?」

「あ〜、
 電話に出てもらっても良かったのに…、
 気が利かずに、すまない」

「それで、明日には何があるの?」

「マイケルが、
 アメリカの投資家に俺を紹介してくれるそうだ」

「投資家?」
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# 柱の陰になっている席には
 おそらくアンナの後を付けた男が…。

「なんだと?もっと詳細を探りだせ!
 …カン・ヨンゴルが投資家…」
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『ファッション王』


# アメリカからの投資資金が入ってくることを祈り、
 しばし、
 Jファッションに勝つための
 体力増強を期待することにします。
 このドラマは、設定が若いためか、
 ラブラインの方は、迷走気味だからです。
 第14話まで待ちましょう。

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『ファッション王』

ファッション王 第12話 (上) 俺の従業員



第12話

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「一日中、
 いったいどこに行っていたの?」

「工房の中の様子が変だわ。
 どうしたの?」

「大問題なのよ」

「警察が突然やって来て、
 書類とか何やらを押収して行ったのよ」
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「カン社長は訴えられたわ」

「え?どうして?」
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「あのJファッションは、
 一時はカヨンだって刑務所に送ろうとしたじゃない」

「今度はカン社長なのよ」

「…」

「こんな時にどこに行っていたの?」
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警察・取り調べ室

「捜査官。私は何もしていませんよ」

「…」

「一昨日に50億ウォンの受注をした。
 そして
 金曜日には世界的なデザイナーの
 マイケル・Jに、
 ニューヨークで会うことになっています」
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「あ〜、そうなのか…」

「どうしてJファッションが、
 もう、
 済んだ過去のことを掘り返すのですか?」

「…」

「何かの手違いじゃないですか?
 Jファッションの
 チョン・ジェヒョクは高校の同級生なんですよ」

「そうだな…。
 お前にはトンデムンのヤクザの友人がいるな?
 証拠は明らかだ」

「何の証拠ですか?」
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Jファッションの
 チェ・アンナを脅したはずだ。
 脅して、彼女のデザインを盗んだ


「何を言い出すのですか?」

「トンデムンで作品を押収したが、
 その中にはチェ・アンナの
 オリジナルデザインがあった。
 それに、
 Jファッションのエレベーターの中のビデオがある」

「…」

「金曜日にニューヨークに行きたいのなら、
 全部白状した方がいい。
 その方が早く終わる」
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カヨンはジェヒョクのマンションへ

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「理事!待って下さい!」

「…」

「うちの社長を訴えたそうですね」

「…」
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「こんなことは良くないとは思わないのですか?
 私は条件どおりにしたはずです」

「疲れているから、明日にしてくれ」
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「!」
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「理事!まだ話は終わっていません!」
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ジェヒョクの部屋に…。

「何を言いたいのか?」

「私は約束どおりに
 今日はオフィスに出勤しましたが、
 こんなことをするのは約束違反です。
 それにヨンヨンの工房には
 冷水をかけるような事態になっています」
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「あなたはどうして私達をもてあそぶのですか?」
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「私は
 イ・ガヨンさんを
 もてあそんだことはない」

「工房は今、
 めちゃくちゃです。
 たった1台のパソコンも押収されて、
 まったく仕事ができずに
 困っているんですよ!」

「…」

「私を傍に置いておきたいと言うので、
 私は仕事に行ったんですよ!
 なのに、
 どうしてうちの社長を苦しめるのですか?!」
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1205.jpg

「どうして君は
 私を苦しめるのか?
 これが
 私が求めていることなのか?
 私には計画がある。
 男同士の問題には
 関わって欲しくない。
 気に入らなかったら、
 明日からは会社に来て貰わなくてもいい。
 イ・ガヨンさんには
 道を選ぶ機会を与えているだけだ」

…車を用意してくれ。

「帰ってくれ…」
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「訴訟を止めない限り、ここを動きません」
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「立ってくれ!」

「嫌です!」
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「勝手にすればいい」

「訴訟を中止してください」

そう言って、
カヨンはソファに横になってしまいます。

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一方、ヨンゴルは
マンションのロビーまで来たところで、
2人がエレベーターに乗り込むを見ていますから、
ロビーでカヨンの帰りを待っています。

1210.jpg
# なぜ、カヨンは
 ジェヒョクのマンションの部屋にまで?
 なぜ、入っていくのか…?
 なぜ、
 居座ることくらいで、
 訴訟が停止されるとでも思っているのか?
 ソファに横たわる必要があるのか?

ヨンゴルは工房に帰ります

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カヨンはソファで眠ってしまします。

1211b.jpg

電話はヨンゴルから
カヨンのバッグから電話を取り出して、
ジェヒョクが出ます。

「取り調べが進んだか?」

「電話にも出ないで、
 カヨンは何しているのか?」

「もう寝ている。
 今日の仕事で本当に疲れているようだ」

「起こして、家まで送りだしてくれ」

「どうしてだ?」

「俺の従業員だからだ」

「うちの会社で働いているのに、
 お前の従業員なのか?」

「彼女は工房を辞めたわけじゃない」
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…安心して寝ているところを
 起こしたくはない。

「起きたらすぐに電話すように伝えてくれ」

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「チョン・ジェヒョクの奴め!」
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携帯の交信履歴を消して、
カバンに戻す…

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1211f.jpg

朝になって

「トイレはどこですか?」

「そこだ。
 こっちに来て朝食しないか?」
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「いりません」

「これから、仕事に行くが、
 まだ座り込みを続けるのか?」

「ええ」

「家の主人がいなくてもなのか?」

「これから
 工房の家族のみんなに電話します。
 全員が私と同様に
 仕事を停止されているからです」
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「うちの会社にも
 仕事に来ない訳なんだな?」

「会社には忠誠心はありませんが、
 工房の仕事が再開されたら、
 会社に出勤します。
 こんな状況では会社で働く理由はありません。
 理事が私の立場だったらどうしますか?
 同じでしょう?」

「好きなようにしりろ」
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というところにママが登場

「やあ!あんたは出て行きなさい」
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「オンマ!そんなことじゃないんだ」

「早く出て行きなさい!」

「オンマ!」
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ママの平手打ち

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「何度言ったら分かるの!?
 早く連れ出しなさい!」
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「中に入っていろ!」
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「あんたは女のために家を買ってあげて、
 そこにまた別の女を連れこむのね!?」

「早くオモニを連れ出してくれ!」

「あんたは!」

「これ以上、侮辱するな!
 早く出て行ってくれ!
 帰って自分のことをやれ!邪魔するな!」

「母親に対してそんなことを言えるの!?」
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ママが帰って、

「すみません。
 こんなことになるとは思いませんでした」

「…。大丈夫か?
 オンマが来るとは思わなかった」
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# 今日の演出・脚本はいただけないです。
 ソファに寝っころがって、寝てしまうなんて…。
 いくらドラマでも、ありえな〜い!
 と思いました。
 朝にはママが登場したのは良しとして、
 バカ息子の意地の悪い電話などなど…。

 私の理想は、アメリカのマイケル・ローレン
 および投資家たちと早く手を組んで、
 チーム・ヨンヨンがJファッションを
 業界から締め出すことです。

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『ファッション王』

ファッション王 第11話 (下) 訴えられたヨンゴル




Jファッションに出勤したカヨン

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1131b.jpg
「デザイン室長を呼んでくれ」

「…」

「カン・ヨンゴルが
 ここに行くように言ったのか?
 あのゴミのような奴は、
 訴えられるのが怖い
 と言ったのか?」

「私の意志で来ました」

「!」

「カン社長をそのように悪く呼ばないで下さい。
 理事がこうすることの目的は分かります。
 しかし、
 気分悪くされるとは思いますが、
 理事もその他の人も、
 他人の人生について非難する権利はありません」
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「お呼びですか?」

「イ・ガヨンさん!
 うちの会社のデザイン室長に挨拶してくれ」

「アンニョンハセヨ」
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「彼女はNFSから奨学金を貰った」

「あ〜、
 トンデムンの宝石だと聞いていますよ」

「イ・ガヨンさん!
 うちのデザイナーと会えることを
 光栄に思ってください。
 これから、打ち合わせを行う」

「さあ、注目してください。
 新しい家族を紹介します。
 イ・ガヨンさんといって、
 才能があるデザイナーです」

「アンニョンハセヨ…」

「あ〜、
 うちのチーム長はよくご存じですよね」
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トイレで

「何が目的なの?」

「目的だとは、どういう意味ですか?」

「ヨンヨン・アパレルは
 上手く行っていると聞いたわ。
 カン・ヨンゴルの
 奥さんみたいに振舞っているはずなのに、
 なぜここに来たの?」

「来たくて来たのではないです」
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「じゃあ、どうして来たの?」

「何も知らないなら、
 黙っていてください」

「金持ちの息子が近寄るとこうなるのね…。
 欲張りじゃない女はいないわよね」

「じゃあ、どうして
 チェ・アンナさんは
 チョン理事とデートを重ねていたのですか?」
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「どうして?
 そんなに偉そうな態度を取っているの?
 お金もないのに…」
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訴訟

「お呼びですか?」

「訴えろ!」

「え?はい。
 了解しました」
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カヨンの携帯

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チョンドムドのMバーに来てくれ。

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ヨンヨン・アパレル

「…」
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「通りの向こうの
 キムさんが言っていたけど、
 夜中に女が来て
 カン社長と一緒に出かけたらしいわよ。
 カン社長が出かける時に、
 カヨンが、
“また一晩中帰って来ないつもりなの?”って
 聞いていたらしいわよ」
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「また、その後の日には、
 あの高価なスーツの男が来て、
 カン社長はカヨンの荷物を放り投げたけど、
 カヨンを中に戻して、
 また元の鞘に戻ったらしいわ」
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「じゃあ、今日はどうして?
 カヨンがドレスアップして出かけたの?」

「キムさんが声を掛けたら、
 カヨンは仕事に出ると言ったらしいわ」

「今、あのスーツの男の所にいるわけ?」
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Jファッションでは

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「これが今日書いたデザインなのか?」

「ええ」

「こんなデザインで
 自分の気持ちを
 表現しているとでも?
 そう思っているのかな?
 これが
 イ・ガヨンさんのデザインなのか?
 これで何かが生まれるとでも
 思っているのですか?」

この場を、覗きに来ていたヨンゴルは何かを感じます。

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理事室に乗り込み

「お客さんが来ているのに、何なんだ?」

「お前の誤解を解いておきたい」

「…」

「アンナさんと俺とは何の関係もない」

「だからなんだ?」

「だから、カヨンを利用するな」

「何が言いたいのか?」

「正直、一時は、
 彼女がカッコ良かったから好きだった。
 しかし、俺はむげに振られた。
 なぜだか分かるか?」

「…」
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「俺のスタイルは来る女は拒まないからだ。
 それに、出て行く女は追わない。
 しかし、
 お前はあまりにもカヨンを付け回している。
 それに、
 お前がお前の女を苦しめるから、
 わざわざ俺の所まで来て、
 お前の悪口を言うんだぞ」

「お前みたいなゴミの所に来るのか?」

「何どもゴミだと言われてきたが、
 そんなゴミのところには
 2度と来るなと言っておいてくれ」

「分かったから、出て行ってくれ」
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「結婚したいとまで言ったそうだな?
 じゃあ、
 どうしてカヨンを付け回すのか?」

「…」

「まだ、21歳の娘なんだぞ!
 世の中や男のことを知っていると思うのか?
 何も知らない罪もない女なのだぞ。
 そんな娘をここで無理やり働かせているのか?」

「心配なのか?」

「そうさ。
 どうしているのか心配だからここに来たんだ!
 何を企んでいるのかは知らないが、
 もうこれまでのカン・ヨンゴルじゃあないぞ」
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「そうか、
 今度は少し金が入って来たんだな。
 そうしろよ。
 たとえ、金が入って来ても、
 お前のような性質の奴は
 この世界から出て行くしかないんだ」




「人の性質?!
 サマチョン師がこう言ったらしいぞ。
“人格を形成するには窮乏生活が必要だ”とな。
 お前にはそんな窮乏の経験はないからな」
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Mバー

「一杯飲むか?」

「もう止めようと思っているわ」

「カン・ヨンゴルをマイケルに紹介したのか?」

「いいえ」
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「チョ社長が
 100億ウォンの株式を買うように言ってきた。
 買うべきかどうか?」

「どうして私に聞くのかしら?」

「オンマはチョ社長と君が近い関係だと言ってきた」

「サウナでのことを皆に話す訳ね」

「君は普通の家族の中で育ったわけではないから、
 知らないはずだが、家族には秘密はない」

「カン・ヨンゴルとチョ社長に通じているのか?」

「ええ、カン・ヨンゴルを助けたいからよ」
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「好きだと言われたからなのか?」

「いいえ、
 カン・ヨンゴルが
 私を好きだとか嫌いだとかは関係ないわ。
 どうしてそんなことを言うの?
 あなたが
 イ・ガヨンを助けたいというのと同じだわ」

「君は私を愛してないと言った」

「あなたは私と結婚したいと言ったすぐ後に、
 アメリカまで別の女を追いかけたわ」

「だから、怒って言っただけだろう?
 君は自分の全てのものを利用すると言ったが、
 すべては私が与えたものだ。
 訴えろと言ったらしいが、軽率だ。
 これからは、もっと賢く行動して欲しい」
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ヨンゴルは新車に…。

「Eメールもチェックできます。
 試し運転してみますか?」
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試運転していると、

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…カン・ヨンゴルさんですか?

「ええ」

…ソウル警察です。

「え?」

…お尋ねしたいことがあります。

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# 気になる起訴状の内容は?

第12話より

「捜査官。私は何もしていませんよ」

「…」

「一昨日に50億ウォンの受注をした。
 そして
 金曜日には世界的なデザイナーの
 マイケル・Jに、
 ニューヨークで会うことになっています」

「あ〜、そうなのか…」

「どうしてJファッションが、
 もう、
 済んだ過去のことを掘り返すのですか?」

「…」

「何かの手違いじゃないですか?
 Jファッションの
 チョン・ジェヒョクは高校の同級生なんですよ」

「そうだな…。
 お前にはトンデムンのヤクザの友人がいるな?
 証拠は明らかだ」

「何の証拠ですか?」
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Jファッションの
 チェ・アンナを脅したはずだ。
 脅して、彼女のデザインを盗んだ


「何を言い出すのですか?」

「トンデムンで作品を押収したが、
 その中にはチェ・アンナの
 オリジナルデザインがあった。
 それに、
 Jファッションのエレベーターの中のビデオがある」

「…」

「金曜日にニューヨークに行きたいのなら、
 全部白状した方がいい。
 その方が早く終わる」
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# なんと稚拙な起訴の内容なのでしょうか?
 アンナがヨンゴル側に立って証言すれば、
 すぐにひっくり返るし、
 Jファッションの方が問題視されるはず。

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ファッション王 第11話 (中) 悲しみのバースデイ

「明日から
 Jファッションで働いてくれない限り、
 YGMを含めて
 すべては終わりだ!」と宣告されたカヨン。

ヨンゴルは新作のデザイン

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シャッターが開く音がしたので、
慌てて、黒い布で覆います。

「どこに行っていたのか?」

「友達に会っていたわ」

「友達がいるのか?」

「もちろんだわ」
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「どこか悪いのか?」

「いいえ、少し疲れたんです」

「そうか…。おやすみ」

「…」
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スパ

「いらっしゃいませ、奥様」

「今日は話があったから、
 フェイシャル・マッサージと一緒にお願いしますね」
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「このバッグはあの若奥様と同じですね。
 ペアなのですか?」

「え?まさか、会長の女?」

「いいえ、違います。
 チェ・アンナ若奥様ですが…」

「チェ・アンナがここのメンバーなの?」
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「あ〜、奥様!」

「アンニョンハセヨ」

「2人は知り合いなの?」

「ええ、
 チーム長もここのメンバーだと知りました」

「あなたの給与で、
 ここのメンバーになれるわけ?」

「無理です」

「じゃあ、ジェヒョクが出してくれたの」

「いいえ。これくらいは自分で賄えます」
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「チェ・チーム長の給与は
 私以上だとおもいますよ。
 お茶でもご一緒しませんか?」
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「いいえ。
 他に予約を入れていますからね。
 お二人は最近同じような仕事で、
 意気投合しているようですね」
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「私だけど、
 チョ社長と
 チェ・アンナが近づいているようだわよ」
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人気のヨンヨン・アパレル

「さあ、オンニ達!急いで!」
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「社長!
 中国のデパートからも注文が来ましたよ!」
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「見せてよ!ヒットしたの?!」

「貸してみろ!
 …!
 50億ウォンにもなるぞ!」
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「凄い!え〜!
 50億?!」
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「やった!俺たちの作品だぞ!」

「…」
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チョン親子は剣道の稽古

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「チョ社長が100億ウォンを求めてきたのか?」

「…」

「甘く見られているな!
 うちの資金は1兆ウォンだが、どうするのか?」

「一切関与する気はありません」

「ではどうするのか?」

「踏みつぶします!」

「ははは」
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仕事で多忙しのふたり

「どうしてそんなに働いているのか…?
 カヨンな〜、
 もう辛い時は終わったようだぞ」
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ヨンゴルはカヨンの服を制作していたのですね。

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…カヨンな!誕生日おめでとう。
 お前は俺の永遠の妹か?
(そう書いた後に消します)

…お前は、カン・ヨンゴルの永遠の女だ!

(また、消します)
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…お前は、カン・ヨンゴルのマドンナだ!
(また、消します)

そして…、

…カヨンな!誕生日おめでとう!…

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翌朝、
調理する音で目を覚ましたカヨン


「?」
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「起きたのか?」

「…」

「誕生日おめでとう」

「…」
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「季節なのかどうか分からないけど、
 食べよう」

「コマスミダ〜」
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# 誕生日には定番のワカメスープです。
 今日は、ムール貝も入っています。

「これからは
 もっともっと感謝することが起きるさ!
 こんな食事くらい何でもない」

「…」

「美味しいか?」

「ええ」
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「じゃあ、どうして泣いているのか?」

「だって、
 ワカメスープを誕生日に食べたのは初めてだから…」
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「それだけじゃあ…ないぞ!」

「…」

「プレゼントだ!」

「!」

「カン・ヨンゴルの世界で一つだけの作品だ!」
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「嫌いか?」

「!
 いいえ、とても感謝…、
 とっても感謝しているわ…」
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「…、これからは毎年、
 お前の誕生日には
 ワカメスープを作ることにするからな」

「…」

「あの服の胸にも何かが入っているぞ!」

…カヨンな!
 誕生日おめでとう。
 いつだったか
 お前は言っただろう?
 俺に出会ったことは
 自分の人生で幸運な出来事だとな。
 それは俺にとっても同じことだ!
 お前は俺の永遠のマスコットだ!
         カン・ヨンゴル
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「あ〜、それに
 俺はとても美味しいワカメスープを作ったからな」

「…」

「最後のフレーズは忘れてもいいぞ」

「…」

「着てみないか?」

カヨンは早速着ます。

「わ〜、誰の作品なのか!
 これは芸術作品だ!
 シャネルだってプラダだって
 これには敵わない!かなわないさ!」
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「…」
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「とても似合うけど、どうなんだ?」

「今日は出かけなくてはならないわ」

「どこに?」

「立ち寄らないといけないところがあるわ」

「忙しそうだな…。
 応募したデザイナーに面接する日なのに…」

「帰ってくるわ」
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「やあ!それを着たまま行くのか!?」

「…」

「カヨンな!」

「…」
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『ファッション王』
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# ヨンゴルに相談して欲しい。
 そうでしょう?
 なぜ、相談しないのか?
 不思議な脚本ですが、
 この脚本は2人の作家によるもの。
 おそらく、
 カヨンがヨンゴルと会社を守ろうと、
 犠牲を覚悟でJファッションに
 出勤することに決めたようです。
 二人の作家が、協議しながら、
 複雑に言動を交錯させた脚本だと思います。

 それにしても、
 ジェヒョクは驚くほどの物欲。
 クズはこちらです。
 カヨンとヨンゴルの敵はジェヒョク。
 これが昨日、
 明確になったことで良しとしておきます。
 ただし、カヨンの行動はヨンゴルの誤解を生み、
 その隙間にアンナが入り込むという展開になります。

 今夕につづきます

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『Fashion Queen』

ワクワクしてきた『ファッション王』



先日は『ジャイアント』(左コラム)の
チョ・ピルヨンとチョ・ミヌが主人公の
イ・ガンモとファン・ジョンヨン(パク・ジニ)を
徹底的に潰しにかかっていたことに触れました。
『ファッション王』の
Jファッションのチョン・ジェヒョク理事と
チョ・ブティックのチョ・ソンヒ社長が
そんな配役なのですが、
役が憎くなると、俳優までもが次には見たくなくなるのも
避けられないですね。
ひなママさんがコメントするように、
私もまったく同感です。
頭で整理しても、どうも視覚や心が受け付けない。
例えば、チョ・ミヌ役の彼が、
その後に『いばらの鳥』の主演を
ハン・ヘジンと一緒にするということになり、
キス・シーンが報道された途端に
視聴を諦めたことがありました。
こうしたことのために、
もしかしたら良い脚本のドラマを見逃すのだと思います。
(イノライフ・ニュースの記事を脚注にしておきます)

無題1346
# GGブランドのファッションショーには私も感動しました。
 とてもシンプルで自然の色だけのファッションです。
 ヨンゴルのデザイン思想は
「現実的に着られるものでなければならない」
 ですよね!

また、金曜日のこと。
一緒の韓国人女性(夫と子供あり)と話しているうちに、
彼女が『ファッション王』に触れ始めたので、
お互い盛り上がったのですが、やはり、
ストーリーがイライラで、ラブラインがめちゃくちゃ!
ということで一致。
もちろんその原因はイ・ガヨンの言動。
シン・セギョンの演技力にまで話題が及びました。
でも、『パリでの出来事』と同じ脚本チームの作品だから、
あれの2012年版ということで
ドラマの終盤を待ちましょうと…。

『パリでの出来事』ではハ・ジウォンが二人の男性に
ずけずけと主張する女性を演じたことに対して、
『ファッション王』ではシン・セギョンが演じる、
イ・ガヨンの自己主張が少なく、
誤解をたくさん生みだしている。
むしろ、クォン・ユリの演技と
そのチェ・アンナの言動の方が
最近の韓国女性をうまく表現している。
というのが結論でした。

先日の「酷評」にあるように、
幼稚な若者達のラブラインなのですが、
第15話を見て視界が広がりました。
私の理想とする、「Jファッションを業界から締め出す」
そういうテーマとは少し離れます。しかし、
カヨンの母親(著名なデザイナー)の資産を奪った
チョ・ブティックのチョ社長の犯罪を追及する。
そういう展開が見えてきたからです。

無題1351

第15話でのイルグクのセリフは次の通りです。

「明洞(ミョンドン)の
イ・ガヨンさんの母親の元の店の前で暴露したら、
大変だ。
記憶はないか?
あそこにはとてもファッショナブルな店があった。
名前は“ファッショナリスタ”だ。
この世は狭いな!
あれがイ・ガヨンさんのオンマの店だったんだ」

「…」

「俺たちが乞食のように食べ物もなく、
風呂にも入れなかったあの頃、
カヨンさんは
運転手付きの車で送り迎えしてもらっていた
プリンセスだったんだ。
それにカヨンさんの母親は
韓国でも有数のデザイナーだったんだ。
成功して、カンナムにも土地を買って
ビルを建てようとしていた。
それが突然の自動車事故だ!
その時の従業員が今のチョ社長だ。
カヨンさんは
家族も親戚も資産も全部奪われてしまったという訳だ。
書類を見てくれ。名義が全部書き換えられている」

無題1348

第14〜15話まででは
カン・ヨンゴルが50億ウォンを活用して
大きなビジネスチャンスを捕まえることとなり、
他方でイ・ガヨンを失うものの、
同時にYGMブランドを売り払うことで、
チョ・ブティックとJファッションとの縁を切ります。
GGブランドで出直しますが、
このヨンゴルのオリジナルのGGがアンナの支援もあって
成功するという展開。

いくつかの伏線を書いておきます。

ペンダント

ヨンゴルは
カヨンの母親が持っていたペンダントの
ジルコニウムをダイアモンドに入れ替えます。
アンナはそれを知っていますが、
それは自分へのプレゼントではないことを知ります。

ヨンゴルの家族

ヨンゴルには駆け落ちした母親へのコンプレックスが、
女性へのトラウマとしての残影になっています。

次の会話が出ます。

「社長は女に振り回されるような男じゃないわよ。
 隣のキムさんから聞いたけど、社長が小さい時に、
 母親は男を作って駆け落ちしたらしいわよ。
 妹は病気がちで、叔母さんの家で亡くなったそうよ。
 そのショックがトラウマになって、
 人を愛せないらしいわ。
 母親から捨てられたから、
 同じように捨てられないかと怖がって、
 心を開かないんだって…。
 妹だって女から見捨てられて、死んだのよ!」

「可哀想な社長だわね…」

「だから去る女は追わない主義なのよ。
 本当の愛を知ったらどう変わるか、誰も解らないわ」

無題1352

脚注です。

地上波テレビ局3局でゴールデンタイムを独占している
平日のドラマが「無気力症」に陥っている。
かつては30−40%という高い視聴率を確実に出していた
人気俳優や人気脚本家がタッグを組み、
制作会社が多額の制作費を投じても、
視聴率10%台を脱することができない。なぜだろうか。
専門家は「脚本家の創作力不足によるお粗末なシナリオ、
時間が押してペラペラのシナリオが撮影直前に届くという
劣悪なドラマ制作環境、
出演俳優のイメージチェンジ失敗という
テレビ界の『三大慢性病』が悪化したため」と口をそろえる。

■「人気俳優&人気脚本家」とは思えない作品

SBSの月火ドラマ『マイダス』は
人気女優キム・ヒエ、
昨年一番の話題作『チュノ〜推奴〜』のチャン・ヒョク、
「韓国映画界の急成長株」イ・ミンジョンが出演、
『ホジュン〜宮廷医官への道〜』
『オールイン運命の愛』を書いたチェ・ワンギュが脚本を手掛けた。
しかし、平均視聴率は10.9%。
同局の水木ドラマ『49日』は、
視聴率50%近くを記録した『華麗なる遺産』の
ソ・ヒョンギョンが脚本を書いているが、
平均視聴率は9.3%に過ぎない。

MBC『ロイヤルファミリー』は、
視聴率40%を超えた『善徳女王』の
脚本を書いた
キム・ヨンヒョンとパク・サンヨンが手掛けている。
KBS第2『強力班』は『朱蒙』のソン・イルグクと
期待の女優ソン・ジヒョが出演しているものの、
視聴率は10%前後にとどまっている。

こうした「視聴率低迷作」の共通点は、
人気俳優と人気脚本家を確保するため、
制作会社が多額の資金をつぎ込んだということだ。
『マイダス』の制作費は1話当たり2億ウォン(約1570万円)で、
このうち60−70%は脚本料と俳優の出演料が占めると言われている。
実際に、チェ・ワンギュと同じAクラスの脚本家たちは
1話当たり2000−3000万ウォン(約157−235万円)台の脚本料を、
キム・ヒエ、チャン・ヒョク、
ソン・イルグクといった人気俳優は1話当たり
1000万ウォン(約78万円)台の出演料を受け取っているという。
放送関係者は
「人気俳優・脚本家がどんなに有名でも、
視聴率が低いドラマは結局、終盤にスポンサーが付かず、
広告枠を完売させられなくなる。
今、テレビ局やドラマ制作会社は胃が痛いだろう」と話す。

■先を行く視聴者、後を歩いてくる俳優と脚本家

このように「ドラマ不敗神話」が崩れようとしていることについて、
専門家は、
脚本家の創作力低下をはじめとする「力の限界」が原因だと考えている。
「視聴者の好みは変わっているのに、
一部の人気脚本家は相変わらず
昔のドラマの型にはまっているのが問題」だという。
韓国ドラマ制作会社協会のパク・サンジュ・チーム長は
「人気脚本家は、かつて自身がヒットを飛ばしたドラマの型と、
ドラマの発展には良くないが
視聴率には効果がある『過激で急展開するストーリー』を
同時に意識しているため、一見いい企画に見えるが、
その実は以前と内容が変わらない作品が増えている」と話す。
別の放送関係者は
「脚本家が直前になってから
その日の撮影分の台本を渡すことが日常化しているため、
どんなに素晴らしい演技力を持つ俳優でも役作りができず、
実力を発揮できなくなる」と嘆く。

「外注のドラマ制作会社は資金が足りないため、
視聴者よりもスポンサーを意識しなければならない。
このため制作会社は脚本家を通じドラマの内容やセットに干渉しすぎ、
ドラマの質を落としているのも一因」という声もある。
コンテンツ振興院のユン・ホジン政策研究チーム長は
「制作会社側は間接広告をドラマの主な収益源にしているので、
制作会社に雇われている脚本家としては、ストーリーだけでなく、
間接広告する製品の配置にまで気を使わなければならない時代になった。
だから、いろいろなシーンで
全体のストーリーと関係ない会話が突然飛び出したり、
必要性のない設定が登場したりするなど、
以前より質が大幅に落ちてしまった」と内情を打ち明けた。

「政治対立や経済難などで現実世界の方が厳しいのに、
ドラマでも裏切り・確執・陰謀といったテーマを扱っているため、
視聴者としてはテレビの前に座る気にもならないだろう」
と話す専門家もいる。

KBSドラマ局のコ・ヨンタク局長は
「テレビ局や制作会社としては、
ヒットを出したことがある俳優と脚本家をベースに、
『安定的な試み』をしようという誘惑にとらわれがち。
視聴者がフレッシュな企画や思い切った試みをする
テレビ局・制作会社を進んで励まし、応援してくだされば、
ドラマ制作の流れも変わるかもしれない」と話している。

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# 1時間遅れで、「悲しみのバースディ」をアップします。

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ファッション王 第11話 (上) お互い誤解しない




「いつまでカヨンに付きまとうのか!」
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ヨンゴルは
ラーメンを拭いたタオルを投げつけられます。

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ヨンゴルが向かっていきますが、
逆に、パンチ

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「いつも人の女に付きまとうのか?!
 それが趣味なのか?!」
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「何だと?!
 ここに来る前に、
 自分の女を何とかしろ!」
1100e.jpg

「他人の女に付きまとって、
 ヤクザのような振る舞いをするのか?!」

「お〜、
 俺の趣味とか特技を議論しに来たのか?」
1100f.jpg

「イ・ガヨン!もう一度聞きたい!
 私と一緒に、
 このゴミ溜めから出て行くか?!
 これが最後だ!」

「イ・ガヨン、答えろよ」

「…。
 いつから仕事を始めるのですか?」
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「イ・ガヨン!どうしてなのか?」

「時間がない。明日から始める」

「では、明日オフィスに行きます」

「いつの間にか決めていたのか?」

「もういいから、今からここを出よう!」

「いいえ、まだやることがあります」
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「いや、出て行ってくれ!
 もう荷造しているじゃないか!」
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「…」

「出たら、シャッターを降ろしてくれ!」
1100m.jpg

「いや、どうしてだ?
 行かないでくれ…」
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「行くところはないんだろう?
 今晩は私の家に来てくれ」
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「待て!どこに行く気なんだ!」

「…」

「俺が出て行けと言ったら、
 本当に出て行くのか?!」
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「もう俺には会わない気なのか?」

「…」

「俺がこいつを憎んでいるのを知らないのか?」

「…」

「中に入っていろ!」
1102.jpg

「やあ、お前はイ・ガヨンを連れ出して
 どうする気なのか?」

「…」

「高校出の女に
 何がしてあげられると思っているのか?!
 お前こそ大学を卒業したというだけで、
 デザイナーの資格すら持っていないだろう?!」

「…」

「カヨンは、
 このヨンヨン・アパレルのチーフ・デザイナーで、
 副社長だ!
 お前にはこんな待遇をしてあげられるのか?」

「これからそうする」

「いつなんだ?いつできるのか?」

「すぐだ」

「じゃあ、
 そうしてから、ここに戻って来い!
 そうしたら、黙って彼女を引き渡してやる」

「お前はイ・ガヨンの上司のつもりか?」

「当たり前だと思わないのか?
 社長というのは
 従業員の将来を考えるものなんだ。
 お前の会社はそんなことができないのか?」
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「…」

「気を付けて帰るんだな!」
1104.jpg

落ち着いたところで

「俺を見ろ!」

「…」

「まさか、
 マジに出て行くつもりはなかったんだろう?」

「本当に出て行くつもりだったわ」
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「どこに?」

「…」

「どこに行くつもりだったのか?」

「…」

「思いつくところもないはずだろう?」

「んん」
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「だったら、
 慌てて自分の家を出て行っては
 いけないだろう?
 俺は自分の叔母の家を出て行ってから
 大変な思いをした。分かるだろう?
 だから、
 そんなことは二度と考えるな。
 行くなよ」

「…」

「そんなことを考えたら本当に追いだすぞ!」

「…。んん」
1107.jpg

「それに、俺は、お前のことを
 絶対に誤解はしていないつもりだ。
 だから、
 俺のことも絶対に誤解して欲しくない」
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「もう寝よう…」
1109.jpg

「…」
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# この第11話(上)の8分程度の中で、
 これまでふらふらしているように見えた
 ヨンゴルの本心が明確になりましたね。
 これまではカヨンに対しては
 社長としての立場を
 厳しく守っていたのかもしれません。
 周りの従業員の目もあります。
 カヨンのことが好きでも
 カヨンとの関係を
 社長と従業員との関係で維持し続けるという、
 経験則に乗っ取った
 社内でのマネジメントスタイルだったようです。
でも、
 カヨンには見せなかった態度ですから、
 カヨンの心は不安だった。
 大好きな社長の誠意に
 ようやく触れたシーンだったようです。
 カヨンの仕事振りには芯があっても、
 ヨンゴルに関しては本当に不安(不満)に思いつつ
 愛して始めていたのですから…。

そして、カヨンがようやく見せた微笑み。

「…」
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# 「従業員の将来を考えない社長がいるのか?」
 とジェヒョクに問いかけつつ、
 カヨンには、
 「俺のことを誤解して欲しくない」と
 これまでの全ての行動
 (たぶんアンナとの触れ合いも含めて)を
 詫びつつも理解を求めました。
 一言!かっこいい!と言いたいです。

長い夜の後、
翌日のJファッション


「Jファッションがこれから発信するのは、
 外出の際もファッショナブルな、
 アウトドア・スタイルです。
 ハイキングは若い女性にも人気ですから、
 その年代にも受ける
 アウトドア・ファッションを
 創作したいと思います」
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途中で席を立つジェヒョク

1111c.jpg

「戻りました」

「ああ」
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「チョ社長は
 分割で50億ウォンの投資を決めたようです。
 カン・ヨンゴルがこの前に頼んできた金額です。
 海外への輸出を考えているようです」
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「チョ社長は
 そんなお金を持っているのか?」

「一度に投資する訳ではなくて、
 新作ができるたびに投資するようです。
 自分のチョンダムドンのビルを担保にして
 資金を集めるそうです」

「利益の分け前は?」

「チョ社長が6に対して、
 カン・ヨンゴルが4です。
 マイケル・ローレンが1割です」

「なぜマイケルにまで?
 YGMブランドなんだろう?」

「カン・ヨンゴルは
 自分の配分から1割分を
 マイケルにも分配するように固執したそうです。
 先のビジネスの広がりのためだと思います」

「…。
 チョ社長の資金の出所はどこなのか?」
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マダム・チョの工房

「ここが私のデザインを作る工房です。
 他にも、少し大きな生産だけの工場を
 スウォンに持っています」

「確かに、ビジネスの規模は大きいですね」

「それほどでも…」

「ところで、うちのイ・ガヨン副社長が
 住んでいたのはどこなんですか?」

「!」

「工場のどこかだと聞きました」

「あ〜」
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そこにチョンア

「オンマ、
 あの靴は古くなったからもういらないわよ!」

「娘さんですか?」

「ええ。チョンア、挨拶しなさい」

「あ!アンヨニョンハセヨ!」
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「この子は、
 ニューヨーク・ファッション・スクールを
 優秀な成績で卒業したんですよ」

「あ〜。…、!」
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ブティックに戻って、

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「できれば
 国内向けの生産ラインを導入したいのですが…」

「確かにその通りなんですが、
 資金に問題があるので…」
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「社長!ちょっと…」
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Jファッション

ジュヒョクはまた同じ手を使ったようです。

「お忙しいのに、お時間を頂いてすみません」

「いつも忙しいです」

「ところで、
 銀行が融資の規模を急に縮小して来たんですが、
 どうしたらいいと思いますか?理事?」

「なぜ、私にそんな問題を持ち込むのですか?」

「ええ、
 確かにJファッションに比べると
 私のチョ・ブティックは小さな会社ですからね。
 でも、
 私には私の独自のネットワークがありますよ。
 財務部(省)とか、
 または業界を監督する
 行政のトップ官僚たちで、
 女性のネットワークなんですよ」

「恐いもんだ」

「それで、
 どうして私に敵対的なことをするのですか?」

「分かっているようですね。
 では、単刀直入に言いますが、
 ヨンヨン・アパレルとは縁を切って欲しい!」

「どうしてですか?」
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「私は、私達の業界で、
 あんな奴らが働いているのが気にくわないからだ」

「彼は、若いけど優秀な社長ですわよ」

「質が良くない」

「あ〜、なるほど…」

「イ・ガヨンを訴えろと言った人が、
 どうしてヨンヨン・アパレルと手を組むのか、
 理解に苦しみます」

「この業界には
 お金が大きく乗りかかっているからです。
 問題はお金で解決すべきなんです。
 解決方法は、イ・ガヨンを再度訴えるか、
 私の会社が増資する株式を買うことですね。
 ただし、訴えるようなことがあれば、
 私は味方にはなりませんからね。
 もう、カン社長は私のパートナーです。
 私の会社の株式の半分で
 100億ウォン程度は下らないと思いますよ」

「あなたの会社から50億ウォン投資して、
 一方では、
 100億ウォンを
 あなたの会社に出資しろというのですか?」
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…時間が経つと、もっとコストがかかりますよ。

「…」
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# 手にしているのは訴訟の資料

好転したヨンヨン・アパレル

「助けて頂いたお陰で、
 すべてが計画通りです。
 仕事の状況を、来週はもっと詳しく説明します」

…はい、社長!

「チーフと副チーフ・デザイナーに
 ここに来るように言ってくれ!」

…はい、社長!

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「お〜!
 ここに、
 熱心なデザイナー達が応募してくれた
 デザインが山積みになっているから、
 2人で5つずつ選んでくれ」

「は〜い」
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「もしもし(日本語です)、
 すご〜い!
 あ〜、ちょっと待って下さい」

また、別の電話で、

「いつでもいいですから
 頼んでください(これも日本語)」
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…チョンダムドンのMバーに来てくれ。

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チョンダムドンのMバー

「アンニョンハセヨ」

「座って!」

「…」

「飲め!」
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「会いたかった!昨夜も夢に出てきた」

「…」

「女はこんなだと聞いている。
 男を知っているようでも、
 知らない振りをする。
 イ・ガヨンさんもそうなのか?」

「…」

「男はどんな時に悲しいのか知っているのか?」

「…」

「好きな女の心がつかめない時だ。
 男だって隣の女の心が欲しいんだ」

「…」

「すぐ傍に座っているのに、
 失恋の思いをしている。
 だから、答えを出した。
 私の手に入らないならば、
 誰の手にも入らないようにしたい」

「?」
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「訴訟のことを覚えているだろう?」

「…」

「もう一度資料を見直すことにしたが、
“どうして私が怖がる必要があるのか”
 という言葉を見つけた」

「…」

「だから、そうすることにした。
 明日、訴訟する。
 これが私が受けた傷への仕返しだ。
 これは悲惨な出来事だと思うか?」
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「どうして
 そんなことが本当にできるのですか?」

「分かっているだろう!?
 私は
 君がカン・ヨンゴルの傍にいるのが気に入らない!」

「一度は社長は謝ったことがあったでしょう?」

「今でも同じだが、
 私の行動の意味が、まだ分からないのか?」
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「ご恩もあったけど、
 あなたに対して残っている感情は、
 がっかりしたという軽蔑だけです


「だからそれがどうなんだ 他の男の傍にいて、
 私に良い思いをするわけはないのは
 分かっている!
 憎まれる方がまだ良いんだ!」

「それで、
 私と社長を訴える気なのですか?」
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「君は自分の最後のチャンスさえも捨てた。
 だから、こうするしかない。
 明日からJファッションで働いてくれない限り、
 YGMを含めてすべては終わりだ!」

「…」
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『ファッション王』


# ヨンゴルにひとこと言って、
 ジェヒョクに会いに行ったほうが良かったのか?
 ヨンゴルは「無視しろ」と引き止めるだろうか?
 それとも怒り出すか?
 後になって、
 ヨンゴルが知ったらどう思うのか?

 こんな訴訟の話がまた出てくるとは…
 カヨンが一人で抱えられる問題ではない。

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『ファッション王』

ファッション王 第10話 (下) 死ぬくらいに辛いことなんです




昨日の契約が報道されます。

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「今日の新聞記事は、
 この前に話をしていた件なのか?」

「はい」
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「チョ社長は動きが早いな。
 ニューヨークに行ったお前の方が先だと思ったが…」

「私も動きましたが…」

「映画を見ながら、
 モールをうろつきながらなのか?」

「…」
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「仕事が分かっているはずなのに、
 いつも感情で動くから
 最後には問題を起こしている」

「すみません」

「チェ・チーム長のデザインの件も同じだ。
 もう少し一緒に上手くやると思っていた。
 ビジネスというものは、
 少ない投資で大きく設けることだ。
 タイミングも失している」
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「心に留めておきます」

「女狐のチョ社長の成り行きを見てみよう。
 お前は挽回することを考えておけ」
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ヨンヨン・アパレル

「凄く上手くやっていますね!」

「カヨンを呼んでくれ」

「奥様〜!」

「呼んだの?」

「ああ、座ってくれ」

「…」
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「お前が大嫌いなのは分かっているが、
 社長の役目は従業員の生活とビジネスの成功だから、
 理解して欲しい。
 これから出張も多くなるからこれを活用して欲しい」

「!」
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「ヨンヨン・アパレルの副社長なのだから、
 これを使ってくれ」
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「…」

「さあ、
 電話が鳴ったから、出てくれ」

「…」
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「一緒に頑張ろう!」
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「では、
 ヨンヨン・アパレルの未来のために、
 ウィハヨ!(〜のために!)」

「ウィハヨ!」
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「さあ、たくさん頼んだから、
 腹いっぱい食べてくれ!」

「社長!何か歌ってください!」
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「じゃあ、
 みんなをカラオケに連れて行ってやる!」

「…」
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カラオケ

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カヨンは今そんな気分ではない。

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ヨンゴルはそれでもカヨンを引き寄せます。

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「…」
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「…」
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カラオケが終わって

「さあ、行こうぜ!」

「…」

「どうしたんだ?
 手でもくじいたのか?背負ってやろうか?」
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「…。社長!
 私たちはあの女と一緒に
 仕事をしなければならないのですか?」

「どうしてそんなことを言い出すのか?」

「じゃあ、…、辞めます」
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「冗談だろう?
 何度も言っただろう?
 お前にはあの女には会う理由はないが、
 俺にはある」

「冗談は言っていません。
 社長が思うほど、
 この問題は軽いものではないのです。
 あの女の娘が警察に通報したから、
 社長は逮捕されて刑務所に入れられたのですよ」

「もう、過去のことだぞ。
 人は将来を見据えて生きていかなくちゃならない」
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「社長には過去の出来事かもしれません。
 しかし、私には、10年の苦労です。
 それは1年365日だけの苦労とは
 比較はできないくらいです。
 それほど寂しく辛い思いだったのです。
 簡単に忘れられるようなものではありません」
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「俺だって、
 叔母さんの家を出たのは同じ思いだったんだぞ。
 お前はまだ若いから解らないかもしれないが、
 誰だって同じように傷ついている。
 お前だけが傷ついたんじゃない」

「…」

「恨みに思っているんだな…」

「…」
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「さあ、一緒に行こう!
 泣くのは止めよう…」

「…」
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「どこに行っていたの?」

「いつ来たのか?」

「少し前だわ。電話に出てくれなかったわね」

「周りがうるさかったからな…」

「カヨンさんはお元気?」

「ええ」

「少し話があるけど…」
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「じゃあ、中に入って…」

「私はここは嫌だわ」

「何が嫌いなんですか?」
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「彼女は感情的になっているわね」

「ここで話すから、
 先に中に入っていてくれ」
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「また、
 今夜は帰ってこないつもりなのですか?」
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「どうしてだ?
 俺の女房でもないはずだ!?」
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「…」
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アンナとヨンゴル

「私が来たから、彼女は怒っているわね」

「カヨンが?」

「邪魔したかしら?」

「そんなことはない」

「チョ社長とのことは
 最初から上手く行っていたの?」

「え?」

「チョ社長は私が仕向けたのよ」

「なぜ?」

「私があなたを救ってあげたいからよ」
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「救ってもらえないと、
 俺が飢え死にするからか?」

「チョン・ジェヒョクがしていることには、
 私にも責任がないとは言い切れないからよ」

「どうしてカヨンとは関係のない人を
 紹介してくれなかったのか?」

「そんなに
 従業員のことを気にかけるボスはいるの?」

「そうありたい。
 彼女は俺にお金をもたらす従業員だからだ」

「私は、チョン・ジェヒョクと別れたわ」

「どうしてだ?」

「ゴールを変えることにしたからよ」
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「…、電話ね。噂をすれば影だわ。
 出ていいかしら?」

「どうして俺に質問するのか?」

「じゃあ、切るわ」
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すぐに、
ヨンゴルにジェヒョクから電話が入る。

「あ〜、こんなのは嫌だ」

というところ、
アンナがヨンゴルの携帯を取り上げて電話に出る。

…私だわよ。何か確かめたい訳ね!

「!」
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…何しているんだ?

「分かっている?!私シラフよ!
 薬もやっていないし、酔ってもいないわよ!」

…どこにいるのか?

「どうして?ここに来るつもり?」



「どうぞ、いらっしゃい!」
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「ごめんなさい。あなたを利用したわ」

「…」

カヨンは置手紙を書いています。

…家族のような皆さんと社長へ;
 この手紙を書くのをお許しください。
 皆さんはあのブティックの社長と
 私との関係をご存じないかもしれませんが、
 私にとってはあの女性と協力して
 働くことは死ぬくらいに辛いことなんです。
 私が耐えなくてはならない
 ということかもしれませんが、
 社長も皆様も
 私の決心を理解してもらえるとは思います。
 私はここを出ます。
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 これから行くところがなくても、いつかはまた、
 お会いできる日が来ると信じています。
 これまでありがとうございました。
 イ・ガヨン…
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怒ってやって来たジェヒョク
(カヨンは手紙を折ってポケットにしまいます)

「1人なのか?」

「ええ」

「なぜ、泣いているんだ?」

「…」

「彼はどこか?」
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「知りません」

「電話してくれ」

「電話に出ません」

「飲んでいいか?」

「ええ」

焼酎をラッパ飲み。

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「食べていいか?」

「新しいのを作りましょうか?」

「これでいい」

ラーメンのスープをすすります。

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「私の伝言は、奴に伝えたのか?」

「でも、従えないそうです」

「君はどう思うのか?」

「…」
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「いったいぜんたい、
 どうしてこんなゴミ箱のようなところで
 人生を無駄にするのか!?」

「…」

「こんなカップ麺なんかを食っているのか!?」

ジェヒョクはカップヌードルを
投げ飛ばします。

「…」
1031k_20120508111813.jpg

「これが最後だ!
 私と一緒にここを抜けだそう!
 カン・ヨンゴルと
 死ぬまでここにいるつもりなのか?!」
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ようやくヨンゴルが帰って来て

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「おい!
 いつまでカヨンに付きまとうのか!」
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# ジェヒョクの態度を見ていると、
 あの『ジャイアント』(左コラム)の
 チョ・ピルヨン(父親)とチョ・ミヌ(息子)を
 思い出します。
 会社を奪い、主人公の幼馴染のチョンヨンとは
 政略結婚を企て、
 その後にはミヌが
 主人公の妹のミジュにも手を出します。

 資金力を後ろ盾にした、
 人間とは思えない言動には
 視聴者は怒りを感じたことと思います。

 あのドラマも長く辛かったのですが、
 チョンヨンをパク・ジニが演じたから耐えられました。

 このドラマにも耐えています。

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ファッション王 第10話 (中) 私は嫌だわ!



「こんな時間にどうしたのか?
 え〜?」
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朝になって

ジェヒョクは昨日のカヨンの見立てを無視して、
ダサいスーツ。

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「チョン・ジェヒョク!話しがある」

「時間がないから、簡単にしてくれ」

「分かった。
 …、あの日以来、
 もう二度と会う理由はないと思っていたが、
 どうして俺の周りをうろつくのか?」
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「え?私が、うろつく?」

「ああ、何か悪いことでもしたなら、
 先に謝る。
 しかし、今は、小さな規模で
 輸出をやっているんだ。
 日々の食事もできないくらいに
 苦しみながら仕事をしているんだ。
 そんな小さな俺たちの仕事を
 止めるような邪魔をしないでくれ。
 家賃の値上げをやらせただろう?
 それに、
 仕入れや販売ルートを断っただろう?
 どうしてこんな小さな工房を相手に
 そんなことをするのか

「なんでそんな小さな
 ゴミのような奴が私に対抗するのか?
 女に手を出したりすると、
 同じ間違いを犯すことになる」

「あの時俺を侮辱したが、
 あれで終わりじゃなかったのか?」

「侮辱がどんなものかは、
 ゴミにも分かるだろう。
 もう帰ってくれ」
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「いいだろう。
 後になって泣いてくるなよ

「…」

「その服装はダサイな!」
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デザインチーム

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「話があるわ」
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「妥協しようとしたけど、
 できないと思ったわ。
 もう、
 引き下がれない所まで来てしまったようだわ」

「誰が?」

「私たちよ。
 どうしてこっちを見て話をしないの?」

「不愉快なのか?」

「ええ」

「俺は不愉快じゃない。
 君はそうでも、俺はそうじゃない。
 これは俺の問題じゃなくて、君の問題だ」

「あなたは何か幻想を見ているのじゃないの?
 私は愛してはいないわ。
 だから、ここまでにしましょう」

「それは脅しか?」

「そんなはずはないでしょう?
 あなたのプライドのために
 私を引き留めようとしないでね。
 全部きっぱりと水に流して欲しいわ」
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「そんなに簡単なことなのか?
 アボジ、オンマ、住むところ、
 デザイン・チーム…、
 どうするつもりなのか?」

「これまでどおりで、何も変わらないわ。
 これからは、
 あなたの女ではないということだけを除けばね…」

「それは君が決めることではない。
 俺が決めることだ」
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カヨンは自分の銀行通帳を差し出し、

「社長」

「どうした?何だ?」

「たくさんはないけど、
 少しは助けになると思います」

「まさか、受けとれないだろう…」

「…」
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「どれくらいあるのか?
 …、百万ウォン以上ある…。
 でも、
 使うわけにはいかないだろう?」

「あとで返済してください。
 私はここに住んでいるので、
 家賃は不要ですから…」
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「そういう訳には…。
 でも暗証番号を教えてくれ」
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「記者が来ています」

取材

「私は、
 このような小さな工房から
 素晴らしい仕事を発信していることに
 興味を持っているんです。
 とくに、
 世界的なデザイナーの
 マイケル・J・ローレンと手を組んでいる。
 こういうことには興味をそそられます」

「どこでそんな話を聞いたのですか?」
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「Jファッションの
 チェ・アンナさんをご存じでしょう?
 彼女から聞きました」

「あ〜、そうなんだ。
 私が最初にマイケルに会ったのは、
 ニューヨークでデザインの修行をしている時で、
 マイケルが私のことを気に入ってくれたんです」
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「!」
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チョ・ブティックでは

「男と問題を起こすなんて…。
 それで卒業もしないで退学したの?
 これからどうするの?取材もあるのよ」

「だったら、成績優秀だから
 早く卒業できたと言えばいいじゃない?!
 何を心配しているの?
 いつかはこの店を相続だってできるわ」

「何てことを言うの!」
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「あ!」
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「ミス・ゴ!お水を頂戴。
 それに、カヨンに電話して頂戴!」

「どうして突然に?」

「ただ電話して、
 私が頼んだとは言わないでください」

「アメリカに出張だとか聞いていますよ」
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マダム・チョが訪問

「失礼しますが…」

「どなたですか?」

「ここにイ・ガヨンさんは?」
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「!」
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「思っていたよりも
 従業員の方が多いのですね。
 カヨンを預けてから、
 一度も顔を出さなかったので、
 申し訳ないと思って立ち寄ったんです。
 前回ブティックにお寄りの時にも
 おかまいできませんで、すみませんでした」

「ところで、
 今日はカヨンに会いに来たのですか?」

「ええ、そうですけど、
 社長にもお話しがあって来ました」

「なんでしょう?」

「すでにアメリカで
 製品のデビューをなさっていると聞いています。
 是非、
 私も一緒に何かできないものかと思っています」
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「どうして私達が手伝わなくちゃならないの?」

「カヨンは少し席を外してくれないかしら。
 ビジネスのことで社長と話があるわ」

「私が社長ですが、
 このイ・ガヨンさんは
 ここのチーフ・デザイナーであり、
 また副社長ですから重要な話は一緒に聞きます」

「あ〜、そうですか。
 …、ご存じかどうか分かりませんが、
 うちもこの国では
 トップクラスのブティックとして、
 海外にも輸出ができるように準備ができています。
 ですから、
 一緒に協力して輸出できれば
 いい結果が出るのではないかと思っています」

「なんて、ずうずうしい話なの?!」

「ずうずうしさに関しては、
 あなたもそこそこだわよ。
 どうか、
 私の企画とファッション業界への夢をご覧ください」
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「失礼します。
 よく検討して、また電話します」

「カムサムニダ。
 カヨンな、ファイティン!」
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「…」
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夕食

「あの女は有名なんだぞ」

「ボン・スクの英語も上手いな…」(イルグク)

「あの女と組んだら、
 エレガントなイメージが得られるぞ」
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「ビジネスでは恐れはないが、
 英語をしゃべる女性にあうと
 自信がなくなるな〜」(イルグク)

「あの女のところに、
 デザインと製品を売って金にした方がいい」

「俺も英語を教えてもらおうか…」(イルグク)
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カヨンとヨンゴル

カヨンは家を追い出された時のことなどなど、
マダム・チョから受けた仕打ちを思い出しています。

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「…」
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ヨンゴルが帰って来て、

「どうしますか?」

「今、考えているところだ」
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「あの人はどんな人間か知っているの?
 私は取引は嫌だわ」

「俺だって、
 最初から一目で嫌な女だと思っている。
 それに、
 この業界では俺だって
 大変な苦労を経験して来たんだ。
 お前だって分かるだろう?」

「…」
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「この業界では、
 永遠の敵も永遠の味方もないんだ」

「じゃあ、
 チョン理事と手を組むことだって
 不可能じゃないはずよ!?」

「あいつは本当に嫌いなんだ!」

「私だってあの女は嫌いよ!」

「…。俺が社長だ。
 それに、
 あれはお前のオンマの会社だったから、
 仕事した後には取り返すことだってできる」
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「…」
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ヨンゴルは一晩検討して、結論を出します

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「いらっしゃいませ!」

「社長は?」

「オモ!カン社長!」
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「ミス・ゴ、
 上海で買って来た麦茶をお願いしますね」

「驚かないで下さいね。
 契約のために呼んだ
 友人の記者さんたちですから…」

「!」

「この方は、
 先ほどお話したカン・ヨンゴル社長です」
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契約成立

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『ファッション王』


# ジェヒョクは訴訟したり資金を引き上げたりで、
 ヨンゴルを攻撃してきます。
 資金繰りは、
 カヨンの預金の百万ウォン(10万円程度)では
 好転しません。
 YGMブランドの株式を一部買い取るという、
 マダム・チョの10億ウォン(1億円に近い)で
 ヨンヨン・アパレルは好転しますが、
 ビジネスとはいえ、
 これはカヨンが決して受け入れられないこと。
 
 確かにデザイナーとして、マダム・チョのため
 であれば、創作意欲も出ないでしょう。

 ヨンゴルは苦渋の決断だったでしょう。

 今夜もつづきます

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